初恋【イメージ】 |
私は恋をした。俗に言う、初恋ってやつ。
くだらない感情だけど、認めるしかなさそうね。
自分の心が不安定になり、揺れ動く。
経験のない感情が心を支配し、侵食していく。
初めは病気にかかったのかと思って、ビックリしたわ。
ある日突然、胸が苦しくなったんだもの、仕方ないでしょ?
でも、違ったのよ。友達と話して、電子の海で探して、辿り着いた答え。
ちょっとした予感はあったけど、まさかホントだったなんて……。
アイツを見かけるとドキドキしたのも、何だか上手に話せなくなったのも、恋をしたからなんだって、気付いてしまった。
ホント、不思議だわ。心当たりなんてないのに――
何故好きになったのか、何も覚えていないのに――
アイツは私の心にいた。それも、隅の方でもなく、中心にいた。
まったく、どれだけ失礼なのかしら?
ただの友達だと思っていたのに。
まったく、どれだけ悩ませれば気が済むの?
私の頭と心は破裂してしまいそうよ。
私もダメね。ただアイツに恋しただけなのに……勉強出来なくなったわ。
ただアイツを好きになっただけなのに……部活にかける元気がなくなってきたわ。
自分でも驚いているのよ?
まさか、私にこんな時がくるなんて、考えてもいなかったもの。
アイツの姿を求めて、ずっと探してしまうの。あいつの声が聞きたくて、耳を澄ませてしまうの。
アイツの事を考えると、胸が潰れてしまいそうになるの……。
だって仕方ないでしょ?
私だって女の子だもん。恋するぐらい良いでしょ?
何、悪いの?
遠いところにあると思っていたわ。恋愛なんて。
関係ないと思っていたわ。恋愛なんて。
◇
それにしても悔しいわね。私はこんなにも苦しんでいるというのに、アイツは平気な顔をして笑っているわ。
私がどんな気でいるかも知らずに、話しかけてくるわ。
不愉快よ、こんなの不公平だわ。
私だけが悩むなんて、おかしいわよ。
昨日なんて1時間しか眠れなかったわ。
夜更かしは美容の天敵なのに……。目元の隈がバレないか、1日中ドキドキしたわ。
食事の量だって減らしているのよ?
アイツのことを考えるだけで胸がいっぱいになって、ご飯が食べられないわ。ダイエットには丁度良いかもしれないけれど、お腹が鳴ってしまいそうで怖いわ。
もぅ、なんなのよ! なんで、こんなに苦しいの?
恋って、楽しいものでしょ?
愛って、素敵なものでしょ?
それなら、何故? 何故、苦しまなければいけないの?
何故、こんなにも辛いの? 何故、こんなにも痛いの?
我慢し続けるのも、もう限界よ!
◇
そうだわ、良い事を思いついちゃった。
私だけが苦しいから不公平なのよ。
私だけが悩むからダメなのよ。
ふふ……覚悟しなさい。この私を惚れさせたのよ?
ただで済むはずないでしょ?
ふん、アイツを惚れさせてみせるわ。
私なしでは生きられないように、片時も私から離れられないようにしてやるわ。
そして、アイツから告白させるのよ。
アイツの口から言わせるの……私のことが好きですって。
――だって、私から告白するなんて、間違ってるでしょ?
恥ずかしいし、女の子から告白するなんて、はしたないわ。
ふふ……楽しくなってきたわ。
アナタを必ず振り向かせてあげるわ――
説明 | ||
まがり間違って、オリジナルなんぞ書いてしまいました。 一応、ミクをモデルとして書きましたが、多分誰も気づかないw 恋心に気付いてしまった少女の話です ツン期☆ |
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