魔神達の幻想入り 第13話(編集) |
慧音さんについていく僕は、怪しげな服を見て話す人達に見られながらついて行っていた。
洋服店に着くと、いろんな和服がズラリと並べられている。
慧音「服の色とかにはこだわりはあるか?」
サイ「水色が一番大好きなんです」
それを聞いて慧音さんが選んだのは、水色と白でクロスされている、いたってシンプルな和服だった。ズボンは自分の所持している者でよいとする。
試しに着てみると、なんだが自分が過去に暮らす住民になった感じになる。うん、これならいいかも!
慧音「じゃあ代金を・・・「僕が払うよ」」
僕は財布を取り出す慧音さんを追い越して、5千円札を店員に差し出した。
慧音「いいのか?私が払ってもいいのに・・・」
サイ「僕はこれを選んでくれたことだけで嬉しいです。お金は責めての御礼ですよ」
僕は新しい服を来て外に出ると、上機嫌に慧音さんの家へと走り去った。
俺達は紅魔館を訪れ、門番の美鈴に聞いてみたのだが、彼女は見てないとの答えがでる。
ベンケイ「会長殿、もうじき日が沈む頃ですぞ」
にとり「夜になると妖怪が活発化するんです。もう時間がないです・・・」
ジュウゴロウ「くっ・・・」
俺は悔しかった。俺はどうしても助けたいと思って森へ行こうとしたその時、また俺はあの声を聞くことになった。
遊ぼうよ・・・。
ジュウゴロウ「・・・・・・!」
魔理沙「ジュウゴロウ、どうかしたか?」
魔理沙は立ち止まった俺を見て言う。
ジュウゴロウ「・・・ベンケイ。悔しいが、捜索は中断だ」
ベンケイ「・・・分かりました」
俺はとうとう諦めるという行為をしてしまった。ベンケイはポケギアで、バルトとエビスに中断の連絡をする。
すまない、俺はお前を助けれなかった・・・。会長失格だ・・・!
ベンケイ「しかし会長殿、共を信じぬくことを教えられたのも、会長殿でしたよな?」
ジュウゴロウ「・・・ああ・・・」
そんなことは分かってるさ。でもほんとにすまない・・・。サイ、何とか一日でもいいから生き延びてくれ・・・。
俺はそう願う時間しか残されていなかった。
ジュウゴロウ「にとり。明日、霧の湖でポケギアを受け取ることにしてくれ」
にとり「はい!修理は任せてください!」
ベンケイ「会長殿には申し付けてすまないことですが、我輩等はそれぞれの場所で生活することにしようと考えているのですが・・・」
ジュウゴロウ「それもいいかもな。まぁ、俺達は何故ここへ来たのかは知らないが、ゆっくりしてけということは確実だ。そっちもいい暮らししろよ」
俺はそういい残して、門の奥へと去っていった。
館へ戻った先には咲夜が待っていた。
咲夜「お帰りなさいませジュウゴロウ様。仲間の皆さんは見つかりましたか?」
ジュウゴロウ「それが、あと1人だけ見つからなかった・・・。屈辱的だ・・・」
咲夜「そうですか・・・」
咲夜は残念そうな顔になる。やっぱりこの顔だとどうも気まずいと思い、また明日も探そうと彼女に伝える。
ジュウゴロウ「さーて、腹減ったし飯にでもするか」
咲夜「ではこちらへどうぞ」
悪いムードを押し込み、俺は咲夜に案内されながら食堂へ向かう。着いた先には見慣れない人がいるのを、この目で確かめた。
ジュウゴロウ「あの女ってたしか・・・昨日言ってたパチュリーか?」
レミリア「ええそうよ」
後ろからレミリアがやってくる。パチュリーの近くによって話しかける。
レミリア「パチェ、彼が新しく暮らすこととなったジュウゴロウよ」
パチュリー「・・・パチュリー・ノーレッジ。よろしく」
「パチュリー様に仕える小悪魔です、よろしくお願いします」
パチュリーの隣には赤い髪をした女の子がいた。小悪魔というらしいが、サイみたいに本当に何か悪戯しそうな奴だと俺は思う。
美鈴「ふぅー、疲れたー。あ、ジュウゴロウさん」
ジュウゴロウ「また合ったな。居眠りしたりしてなかったか?」
冗談をかます俺に反応して美鈴は「違いますっ!」と叫ぶ。なんだろうこのファミリー、面白い。
・・・けど、本当にこの人数だけなのか・・・?
じゃあ、あの少女は誰なのだ・・・?
レミリア「ジュウゴロウ」
ジュウゴロウ「! なんだ?」
突然話しかけられたので驚いた。
レミリア「食事が終わったら、私の部屋に来てくれる?」
レミリアはどうやらお見通しのようだ。やはり言うしかないと覚悟を決め、今は食事を楽しむことにする。
食事が終わると真っ先に彼女の部屋へやってきた。咲夜から教えてくれたおかげか、迷わずにたどり着いて、ノックをする。
ジュウゴロウ「レミリア、俺だ」
レミリア「入りなさい」
俺はゆっくりと扉を開ける。その部屋はあの時気絶した部屋と同じ部屋だが、今度は威圧感がなかった。
ジュウゴロウ「レミリア、もう知っていると思うが質問したい」
レミリア「いいわよ・・・」
知ったかぶりで頷くレミリア。俺は全てを彼女にぶつけようとする。
ジュウゴロウ「この紅魔館のファミリーは、お前達だけなのか?」
言ってしまった。その答えが返ってくるのは5秒後である。
レミリア「・・・地下のことを説明するわ。あそこには私の妹がいるの」
ジュウゴロウ「妹?お前、姉妹だったのか・・・」
レミリア「話さないつもりでいたけど、バレちゃ仕方ないわね。彼女の名はフランドール・スカーレット、フランは破壊する程度の能力を持った恐ろしい吸血鬼の故、地下で495年のときを経て封印し続けていた・・・」
ジュウゴロウ「破壊・・・(そうか、レミリアが言ってた似ているってのは、このことだったのか・・・)」
俺の過去と彼女の過去で共通するのは、凶暴性だ。しかし歩みはそれぞれ違い、彼女はまだ過去のままでいる。
レミリア「けどこれだけは言っておくわ。フランに近寄ってしまえば、貴方の体は壊されてしまうわよ」
ジュウゴロウ「・・・・・・」
まるで俺のような目つき、フランは間違いなく恐ろしい奴だと感じるが、
ジュウゴロウ「・・・残念だが、俺は地下へ行く」
レミリア「どうしてなの?」
ジュウゴロウ「俺はあいつに・・・フランに呼ばれたからだ」
レミリアはピクッと反応し、俺にこう告げる。
レミリア「何故貴方はそうするの?待っているのは恐怖だけよ?」
そんな質問の答えは簡単だ。と思っている俺は、
ジュウゴロウ「俺は『逃げる』という言葉は嫌いだ。それに彼女は、悲しい顔が見えていた。あれは間違いなく、見捨てられた意味をする表情。俺は彼女を助けるさ」
レミリア「それは私が悪いことをした・・・って言うのかしら?」
レミリアはカードを取り出して言う。
ジュウゴロウ「・・・俺は彼女の心を開かせるために、可能である限りにやるだけだ。・・・もう一つ質問だが、彼女は強いのか・・・?」
レミリア「どうかしらね・・・人間とやり合ってる姿は見たことないから分からないわ」
ジュウゴロウ「へぇ〜・・・それを聞いて安心した。久しぶりにバトルの血が騒ぐぜ・・・」
どうやら俺の闘争心に火をつけさせてくれそうな相手のようだ。俺は俄然やる気である。
ジュウゴロウ「レミリア。運命では負けたが、バトルになれば俺の右に出る奴なんてない。俺達人間の魂を、バトルで証明させてやる」
俺はそう言って部屋から立ち去った。
レミリア(・・・咲夜に伝えておいたほうがいいわね。面白い勝負になりそうだって・・・)
レミリアはその場でクスッと笑った。
第13話でした。
結局アンケートの返事がなくて書けないというのですが書きました。こうした理由は簡単に言いいますと、こうすればコメントしてくれるというシャレになれないような仕組みにしたんですけど、やっぱりできませんでした。
本当に申し訳ないことをお詫びいたします。
さて、次回はいよいよフランとの対決が始まります!彼が強いという理由はなんなのか・・・?
その真実は次回でお話しましょう。今回はここまでっ!
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ポケットモンスターの世界に住むトレーナー達が幻想郷へやってくる不思議な物語。 | ||
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