ウサギ大脱走! プロローグ |
獣人のサイボーグたちが支配し、一部の人間は地下シェルターでの生活を強いられた世界。
これは、そんな世界で、一匹のウサギ型サイボーグが、遠い地を目指して旅をする物語である
プロローグ
十年前
一人の少年が、外で元気よく散歩に出かけている。
名前はウォーリー・ウォレス。
天真爛漫で悪戯好き、人懐っこく、好奇心には逆らえない。
そんな彼は母親のお使いで果物屋さんに来ていた。
ウォーリーがお使いを済ませ、横断歩道を渡ろうと足を一歩踏み出した。
遠くからクラクションが聞こえる。
何だろう?と途中で止まって目を凝らす。
遠くから爆速でトラックがこちらに向かっていた。
ヤバい、避けなきゃ!!!
そう思ったウォーリーだった。
しかし・・・
ごんっ!!!
鈍い音がして、そこでトラックは止まった。
運転手がトラックから降りて駆け付けると、ウォーリーは頭から血を流して倒れていた。
ウォーリーは病院に搬送されたが、後に死亡が確認された。
十年後
気が付くと、魂だけの状態になっていたウォーリー。
彼はカプセルの中の、緑色のウサギを見つけた。
向こうでは白衣姿の男たちが何やらざわついている。
(何があったんだろ?まあいいか。動く身体が欲しいからもらっちゃおう。)
そう言うと、ウォーリーはすっと中に入った。
「分かってるだろうな?早急に魂を宿らせるための人間を連れてこい!」
一人のスーツ姿の男が科学者たちに詰め寄った。
「わ、分かった!何とかする!!!何とかするから!!!」
男が去った後も、科学者たちの冷汗は止まらなかった。
「全く人使いが荒いな。早く地下シェルターから誰か一人連れてこ・・・い?」
ちらっとカプセルが並ぶ部屋を見やる若い男は、カプセルが一つ開いていることに気付いて持っていたマグカップを落とした。
「おい、誰かあそこのカプセル開けたか?」
「あれは魂が宿って洗脳処置施し終えたら開く仕組みになってるぜ?それがどうした?」
小太りの男が笑いながら答えた。
「そうか?じゃあ何でラビット・ダーティーボムの入っていたカプセルが開いて・・・んだ?」
「ん?どうし・・・!?」
二人の男は青ざめた。
彼らの後ろには、緑色のウサギのサイボーグが、ニッコリ笑顔で立っていた。
「こんばんは!何の話ぃ?」
説明 | ||
初投稿です。 文面がおかしいかもしれませんがそこはご了承ください・・・ |
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SF サイボーグ | ||
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