艦隊 真・恋姫無双 151話目 《北郷 回想編 その16》
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【 挽回 の件 】

 

? 南方海域 連合艦隊側 にて ?

 

 

『───いくぞ! このビッグ7の力、今こそ刮目して見るがいい! 全主砲、斉射! てぇーーっ!!』

 

『Hey、提督ぅー! Not turn your eyes away!( 私から目を逸らさないでネ! ) 全砲門! Fire!!』

 

 

六隻の中でも最大戦力である戦艦の二隻が、最大最出力の攻撃を深海棲艦たちが集まる中心部に撃ち込んだ。

 

その攻撃で大混乱する中、軽巡洋艦と駆逐艦が各々でコンビを組み、互いに助け合い前方を中心に縦横無尽に動き回る。

 

 

『これだよ、これっ! 天龍様無双の始まりだぁ! オラ、オラァーッ!!』

 

『はわわわっ!? みんなから離れ過ぎなのですぅ!! 突っ込み過ぎなのですぅぅぅ!!』

 

 

 

『うーん、本当に大丈夫〜? 天龍ちゃんが調子乗りすぎのようだけど……』

 

『大丈夫、大丈夫! あの子が本気になったら凄いんだからぁ! だから、ほら! 雷たちも頑張りましょう!!』

 

 

この六隻の働きにより、深海棲艦の前方が混乱で動けなくなり、当然……前方が足止めを食らえば、後方が動けなくなるのは道理で、これで進行が止まる。 

 

後方から回って、前方を攻めればいいと考える方もいらっしゃるが、此方は軍隊であり、多勢で襲い掛かれば、互いに互いが依存しあい、自分自身の判断が出来なくなるものだ。

 

つまり、命令が無いと動けない。

 

その為、少数の艦隊で多勢の深海棲艦を相手取り、翻弄することが出来たのだ。

 

だが、混乱が少し収まる頃には、相手の艦隊が少数とわかり、南方棲鬼は撃滅を命じる。 

 

 

『愚カシイ……真似ヲ!! 敵ハ少数……圧倒的ナ物量……ロードローラーノ如ク……押シ潰シテヤレッッ!!』

 

『─────▼☆Χ!!』

『──────○&□!!』

 

 

元の狙いは、逃げた漁船に搭乗している提督、一緒に逃亡する艦娘。 ならば、皆纏めて押し潰せば一網打尽と。 

 

だから、深海棲艦たちを前方へ向かわせ、集中砲火させる命令を出し、攻撃を本格化させる。

 

 

だが、そんな深海棲艦たちの攻撃は……阻まれた。

 

 

───────────!!

 

 

 

『────#Χ◇!?』

 

『………コ、今度ハ………何ダッ!?』

 

 

後方より巨大な戦斧が回転しながら、駆逐ハ級の頭に刺さり、ハ級の緑色の目は驚きを示す点滅を繰り返す。

 

そして、点滅が徐々に弱まり完全に途絶えると爆発四散し、刺さっていた戦斧も上空へ跳ね上がるが、後方より一人の将が駆け寄り、難なく片手で掴み取った。

 

 

そして、深海棲艦達の後方から現れた者達は………

 

 

★☆★

 

 

『フッ………本来ならば、正々堂々というところだが、月様の頼みであれば仕方なし。 遠からんものは音に聞け、近くば寄って目にも見よ! 私の名は華雄! 真名は──』

 

『華琳さまぁぁぁ! 兄ちゃぁーん!! 今、行くから待っててねぇぇぇ!! 流琉と一緒にぃぃ! 助けに向かうからぁぁぁ!!』

 

『季衣、駄目じゃない! 華雄さんが名乗り上げている最中に大きな声を出して! …………でも、ありがとうね』

 

 

★☆★

 

 

『わ、私の名は華雄! 真名は────』

 

『兄(にい)、何が何だか分からないけど、美以が助けにきたにゃ〜! あっ………お魚にゃっ!!』

 

『うおぉぉぉっ!? ま、前が見えん!?!?』

 

 

★☆★

 

 

また、深海棲艦達の右側からも───

 

 

☆★☆

 

 

『か、一刀! 助けに来たわ───って、しぃ、思春!?』

 

『蓮華さま、お気を確かに。 あの者は北郷と関わりがあるのは間違いないとは思いますが、北郷自身では………』

 

『───ご、ごほん! 私の名は孫仲謀! 孫呉の王として、かの者の為に助けに入らん!!』

 

 

☆★☆

 

 

『ヤッホー、か・ず・と! 貴方のシャオが助けに来たよ!! こぉーんな奴ら、さっさと蹴散らしちゃお!!』

 

『………小蓮さま……』

 

『ぶー、思春ったら、ほっんと頭が固いんだから! そもそも一刀の生まれ変わりで、先に行った華琳が側に居るじゃない! だったら、信用していいんじゃないの!?』

 

 

☆★☆

 

 

『一刀さま! ここは私が………あ、あれ? これじゃなくて、あれ、あれれれ!?』

 

『はいはーい、亜莎ちゃん落ち着いてぇ。 冷静になって視界を広くしてぇ、多くの情報を得てから動いても遅くはありませんよぉ。 貴女一人だけじゃないのですからぁ〜』

 

 

☆★☆

 

 

勿論、深海棲艦の左側からも───

 

 

★☆★

 

 

『ほほう、あれが北郷の……良い面構えをするの。 これは、武人としても女としても、放って置く者はおらんぞ?』

 

『あらあら……ご主人さまったら。 今も変わらず、敵にも味方にも迫られるなんて……』

 

『かかかっ! あの孺子が時を経て刮目してみれば、儂の旦那になる程じゃ! やはり、男子たる者そうでなくては!』

 

『君子は豹変す……とも言いますよ。 桃香さまと並び立つご主人さまだからこそ、あのような逸材になるのです』

 

『『 …………… 』』

 

 

『いやいやいや、北郷は大変なんだろう!? ここは口喧嘩していないで、早く助けに向かわないと!! はあ……ここまで来て、どうしてこう苦労が絶えないんだよ………』 

 

 

★☆★

 

 

『桔梗さま………私は桃香さまが心配ですので、その……護りに行こうかと………いたっ!?!?』

 

『何をほざいているか、焔耶よ! 今回の相手といい、場所といい、何とも血湧き肉躍る世界! これこそ、喧嘩師として生き甲斐が感じられるではないかっ!!』

 

『ですが、桃香さまのお側には軍師の者たちしか……アッタァァァ!?』

 

『馬鹿者め、そんな事は百も承知よっ!! だからこそ彼処には、儂等より遥かに強い猛者が護衛しているわ! そんな桃香さまの身より、まずはお館様の身を心配せんかっ!!』

 

 

★☆★

 

 

次々と三国の将が、新たな兵を引き連れては現れ、深海棲艦達を囲んでは攻撃を仕掛ける。 

 

ある者は剣、ある者は弓、ある者は……と各々得意の得物を持ち、確実に深海棲艦達を討ち取り数を減らしていく。

 

 

 

だが………その水面下では、更なる脅威が近付いていた。

 

 

◆◇◆

 

【 魚雷 の件 】

 

? 南方海域 深海棲艦側 にて ?

 

 

暗闇の中で、戦闘開始の狼煙が上がる頃、その水面下では静かに蠢く者の影があった。

 

 

───潜水カ級

 

海底より忍び寄り、警護が届かない真下より攻撃を仕掛け、多くの艦娘を葬り去った、海中の暗殺者。

 

そして、今宵もまた、狙った獲物を抹殺すべく……慎重に行動に移し、大胆不敵にも漁船の真下に待機し、機会が来るのを一日千秋の状態で待っていた。

 

 

『………ゴポ。 ゴポゴポゴポ』

 

『………ゴポゴポ。 ゴポ……ゴポゴポ〜』

 

 

作者的訳──

 

(周辺は既さ確認済み。 あど、上官がらは敵艦隊さ潜水艦の存在は居ねど、報告受げでらわ)

 

(上に居っ同志達は、矢鱈に強か敵と相対して消耗を強かられたとか。 はあ……あて達は楽できて良かったぁ〜)

 

 

ちなみに、語りは上が津軽弁、下が薩摩弁である。

 

それぞれ生じた場所が違うので、どうしても会話に訛りが出てしまうのは仕方がない。 まあ、普通に聞けば、呼吸音にしか聞こえないので、理解しろと言っても無理があるが。

 

馬鹿馬鹿しいと思われるかも知れないが、これが実際、大真面目に会話しているのだから、納得して貰うしかない。

 

 

『ゴポゴポ! ゴポ!』

 

『ゴポ……ゴポゴポ……ゴポ! ゴポゴポ〜!』

 

 

作者的訳──

 

(ほなぁ、そろそろ命令が入るわぁ! 準備してやぁ!)

 

(ははははは……あいな大ぎな物、この至近距離で外すなんて、ねぁーでぇ! 全ぐ心配症なんだがら〜!)

 

 

これまた同様に此方は、上が関西弁、下が仙台弁である。

 

みんな違っているから、世の中が退屈にならない……かの有名な詩人が呟いていた通り、深海に潜む彼女達にとっては、こんな口調も暇潰しになる娯楽だったのかも知れない。

 

まあ、それは兎に角………彼女達は入念の準備して、上で無防備に晒す船腹へ照準を付ける。

 

船腹より約深度二十b、当然だが垂直発射システムなど高度な装置など付いていないため、自分達で工夫して擬似垂直発射システム方式を取らざる得ない。

 

というか、自分達が縦になり撃ち込めば良し、という生物的行動で難なくクリア。 理由も深海棲艦だからで済む。

 

ついでに、会話も分かり易く進めると、こういう話を続けていた。

 

 

『命令来だわ! 周辺さ敵機の存在は!?』

 

『……全くん無意味やなあ。 ふぁ〜あ、眠か…………』

 

『わんつか、すっかりすてよ! 怒らぃるのわーなんだはんで! えっ……と、標的の動ぎは?』

 

『全然、動きなんかおまへん! 錨も下ろしてるし、波で揺れてるだけかいな?』

 

『うん、どうも。 次は、標的阻む漂流物どがは?』

 

『沈んでぐるのは、味方艦ばりだねぇ。 だんでも、船付近の戦闘は避げられでるのがな? 何も見づがらねぁーや』

 

 

方言が分からない方には……こちらを。

 

 

(命令が来たわ! 周辺に敵機の存在は!?)

 

(……全くの無意味だね。 ふぁ〜あ、眠い…………)

 

(ちょっと、しっかりしてよ! 怒られるの私なんだから! えっ……と、標的の動きは?)

 

(全然、動きなんかありません! 錨も下ろしているし、波で揺れているだけかな?)

 

(うん、ありがとう。 次は、標的を阻む漂流物とかは?)

 

(沈んでくるのは、味方艦ばかりだねぇ。 だけど、船付近の戦闘は避けられてるのかな? 何も見つからないや)

 

上から、津軽弁、薩摩弁、津軽弁、関西弁、津軽弁、仙台弁の順である。

 

 

まあ、それはさておき…………

 

 

こうして、四隻の隊長格である潜水カ級が指示し、海流の具合、船腹の移動、海の中の温度等を確認して、魚雷を北郷が乗船する船に向け、合図を放つ。

 

 

──────!!!

 

 

魚雷は四発ともに、海上に向けて発射された。

 

魚雷の威力は通常なら程々の威力だが、今は夜中の為に夜戦突入状態。 だから、上手く行けば魚雷カットインを、最低限でも夜戦連撃が狙える。

 

ただでさえ、ボロ船なのに魚雷が一本でも当たれば、大破するのは間違い無し。 

 

寧ろ、この近距離からの発射である。 木っ端微塵になる運命しか、潜水カ級達には見えなかった。

 

だが、結果は………何と、無傷。

 

確認した状態であるボロボロのまま、まるで嘲笑うのが如く、ユラユラと健在する船腹を見せつける。

 

四発放った魚雷が、全部が全部、漁船を避けて海上を飛び出し、他の場所にまで飛行して行ったのだ。

 

 

『な、何で…………?』

 

『嘘やん、あげん至近距離に外したなんて…………』

 

『もういっぺん、もういっぺんやりまひょ! こんな、こんな事、認められまへん!!』

 

『外しただげの報告じゃ……上官さ叱られるだげじゃすまねぁー。 再度、挑戦すっぺでねぇが……』

 

 

今回は、津軽弁、薩摩弁、関西弁、仙台弁の順。 

 

普通に会話しているのは、結構文字数を取るので、作者の都合上、これ以降省略させていただく次第である。

 

 

瞬時に相談した四隻は、再度、再三、狙いをつけて発射をするのだが、何故か全部外れた。

 

四隻は顔を見合せ、どうするべきかと相談するが、既に装備の魚雷も無くなり、補充しなければ戦力にならない。

 

 

『…………上に……雪風でも居っとじゃろうか……? それとも……時雨? まさか………両方っ!?』

 

『くっ! こいな時……魚雷ガールさ居れば……!!』

 

『〈 私の目の黒いうちは、一切のおふざけを許さない! 何故なら私は、魚雷だから!! 〉……だっけやな?』

 

『…………冗談しゃべっちゅ暇もねよ。 仕方ねぇ……一度、帰還するべが?』

 

 

上から、薩摩弁、仙台弁、関西弁、津軽弁である。

 

こうして、潜水カ級達は任務失敗となり、事情も分からぬまま、渋々そのまま撤退するはめになったのであった。

 

 

 

◆◇◆

 

【 変化 の件 】

 

? 南方海域 連合艦隊側 にて ?

 

 

『───っと、何だ、今度は………って、ぎょ、魚雷っ!?』

 

『へえ………あれが、火薬を転用した強力な殺傷兵器なの? 確かに水中から発射しても……あの速さ。 これなら、弓や弩に比べても威力は絶大だと、直ぐに予想がつくわ』

 

 

後方より現れた三国の将達が、自分を見ては喜びや声援を送るので、一刀は驚き緊張で固まるが、漁船の直ぐ横より魚雷が四本、勢いよく海中より現れたのを見て正気に戻る。

 

その反面、華琳は珍しそうに、魚雷が飛び出して行く方向を見つめ、何やら難しいことを呟いていた。

 

 

『お、おい! 船縁に掴まれっ!!』

 

『どうしたの? 何をそんなに驚いているのよ?』

 

『魚雷だぞ、ぎょ・ら・い!! 当たれば爆発して船が大破して、海の藻屑になるんだぞ!? それに、当たらなくても、船が揺れて海上に落とされる可能性だって………あっ!』

 

 

ここまで言ってから、一刀は気付いた。

 

華琳の身は既に肉体は無い。 それに、他の将達を見れば普通に海上を走り回り、更に戦闘までこなしている。

 

すると、一番危ないのは……一刀自身という結果に。

 

 

『そうか……俺が一番……軟弱だったのか………』

 

『何を心配しているのか分からないけど、この船には何も当たらないわよ? ちゃんと、あの子は考えているから』

 

『……………は?』

 

 

言った意味が全く理解できない一刀に、華琳は大声で叫んで誰かを呼んだ。

 

 

『居るんでしょ、麗羽っ!! 桂花が貴女に援助を要請しているのを知っているのよ! 早く出てきなさい!!』

 

『………誰?』

 

『後漢の献帝が御世に栄華を誇り、四世三公を輩出した名門袁家、その直系の当主よ。 良く言えば高飛車な令嬢。 悪く言えば、派手好きで世間知らずな我が儘娘。 そして……』

 

最後に力を込めて重々しく、ゆっくりと言葉を選ぶ。 そして、物凄く不機嫌そうな表情をしながら、口を開く。

 

 

『私と昔……様々な悪戯をした……悪友であり、幼馴染みよ。 しかも、一緒に学んだ私塾では───』

 

『いつも成績優秀なのは、わ・た・く・し。 華琳さんは万年びりっけつ。 懐かしくも楽しい思い出でしたわねぇ……』

 

『ちょっと、麗羽? 人が呼んでるのに何を──えっ!?』

 

 

華琳が語る人物評の通り、唐突に話の途中に割り込むと、謝罪もせずに喋り出す麗羽なる女性。 だが、あの華琳が息を呑むほど驚いたのは、急に現れたからでなない。

 

何時もの豪華絢爛な金色の鎧は無くなり、黒のワンピースと白のフリル付きエプロンを同時に着用したドレスエプロン。

 

クルクル髪に似合わぬ白のカチューシャを乗せた、完全なるメイドとなっていた。

 

 

『おーほっほっほっほ! 流石の華琳さんでも、このわたくしの服装を見て、ぐうの音も言えませんわねぇ。 これは、わたくしが更なる華麗な高みに望む装束でしてよ!!』

 

『…………どういう意味?』

 

『わたくしは見たのです! 遥かな高みに至った高貴なる存在という方を! あの方こそが天上の極み、傑出された貴人! わたくしの存在など足元にも及びませんわ!!』

 

 

うっとりとした顔で天を見る麗羽に、意外と付き合いが長い華琳でさえ、まるで見たことがない様子に驚きを隠せない。

 

そんな二人を黙って見ている一刀の耳に、聞き覚えがある声が響き、立ち止まっている麗羽を呼ぶ。

 

 

『───麗羽さん、Can I get a refill, please?( お代わりをいただけますか? ) 』

 

『は、はぁい、お嬢様っ!! そ、それでは失礼するわね、華琳さん。 わたくしは自分磨きに忙しいので………』

 

 

そう言い放って我に返った麗羽は、優雅に紅茶を楽しむウォースパイトの下へ駆けつけ、恍惚な表情でポットに入った紅茶を持つと、飲み干して空となったカップへと注ぐ。 

 

紅茶を注ぐとウォースパイトは、カップを手に取ると優雅な動作で一口飲み、静かにカップを置くと目を閉じて思考。 

 

 

『…………少しぎこちない作法でしたが、お味は上々ですね。 何度でも練習すれば、貴女なら必ず素晴らしいLady(淑女)になれますよ。 焦らずとも大丈夫ですから』

 

『あ、ありがとう……ございます……ですわ』

 

 

その後、指摘事項の説明と賞賛、そして激励の言葉を掛けられた麗羽は、その言葉に対して嬉しそうに微笑んでいる。

 

あの騒がしい何時もの言動は鳴りを潜め、その静かな振る舞いは全くの別人のように見えたのだった。

 

 

説明
また長くなりましたので、途中で投稿します。その分、少し短いです。
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コメント
mokiti1976-2010提督 コメントありがとうございます! よほど衝撃的な出来事だったと思います……双方共に。(いた)
麗羽を手懐けるとは…そして、それを見て目が点になっている華琳の姿が目に浮かびます。(mokiti1976-2010)
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