唐柿に付いた虫 7 |
「良い月じゃな」
「全くだ、そういや二十三夜の月待ちも、思えば最近は満足にやって無かったな」
蚊燻しの煙の中で、男と仙狸、そして二人に濃茶を持って来てくれた鈴鹿御前が、縁側から二十三夜の月を見上げる。
山の端より上ってくる月の出こそが、二十三夜の月の最も光り輝く時ではあるが、深更に至ったこの時でも、なおその光は美しい。
澄んだ月光が、世界を白金の光と藍色の影で染める。
「こうして月の光に身を浸して居ると、色々な悪しき物がこの光の中に解け出していく心地がしますわね、貴方」
鈴鹿御前が月の光を捕えようとするかのように、ゆっくりと団扇を使う姿に目を細めながら、男は彼女の持って来てくれた濃茶を口にした。
「月は死生を司るという、こうして名月を眺めて居れば、わっちらの中で死んで居る何かが生き返りでもするのじゃろうよ」
仙狸も、月を見上げながら羊羹を口にして、その甘さを楽しむような顔で、ゆったりと尾を揺らしている。
「死んでいた何か」
男の呟きに、仙狸はくすりと笑った。
「そう、例えば、月や草木を愛でる心とか……の」
妖怪退治に東奔西走し、妖に制圧された地域を制圧し、人の生活を取り戻し、それを安定させる……思えばどれ程戦い続けて来た事か。
一敗地に塗れた、あの苦難に満ちた堅城攻略戦の記憶も既に懐かしい。
「確かにな」
彼の膝の上で丸くなっている白まんじゅうの頭に、そっと手を伸ばす。
昼の光は厭う様子だったが、月光はむしろ好むらしい、優しい光に身を浸すように、すよすよと寝息を立てている。
(やはり夜行性のようだな、だが活動を始める様子は無いか……)
呑気で愛らしい顔をして寝こけている様は、家に十年住み着いた猫を思わせる。
警戒されている訳では無さそうだが、何故この白まんじゅうは最低限しか動かないのか。
判らん事だらけだな。
ふ、と息を吐き、濃茶の湯呑を傍らに置き、冴えた月を見上げる。
堅城攻略の折に軍師と乞うて仲間に迎えた鞍馬も、今となってはこの庭に居ない方が違和感を感じるようになってきた。
彼女の献策で堅城を攻略し、再び人の手に戻ったあの城を中心とした防衛線を構築し、域内を浄化して回り、ようやく民も……そして式姫やその主たる彼も一息つけるようになってきた。
だが、それは所詮、束の間の平穏であり、次の大戦への幕間に過ぎない。
(主君、そろそろ次に進む時だ)
堅城より先、火の山に封じられていた火龍が解放された事で壊滅した霊域への侵攻。
この辺り一帯の霊的な人の為の加護を集約していた地を制した妖怪達との戦は、これまでより、更に激しい物となろう。
その為にも、式姫と彼が後顧の憂いなく、全力で事に当たれる環境を整えるために、こうして嫌々ながら世のお偉い方々のご機嫌を取り結ぶような事をしているのだ。
その忙しい最中に、降ってわいたようなこの珍事。
一同にとって、興味深くはあるが、余り労力と時間を割いている時間は無い、何とか穏便に、かつさっさとけりを付けてしまいたいのが正直な所。
「それで、主殿は明日は例の金持ちの元に、仁義を切りに行くという事じゃったな」
仙狸の言葉で現実に引き戻された男が、気乗りのしない顔で頷く。
「ああ、あの唐柿が気に入ったんで、あの親爺から無理を言って奪っちまったが、事を荒立てる気は無い、相応の代価を支払うから、事を納めて貰いたいって話に持って行こうかと思ってるんだが」
どう思う、という男に、仙狸は若干気遣わし気な顔を向けた。
「普通はその解決方法が妥当じゃろうが、此度は幾つか懸念があるのう……」
濃茶に口を付けて、羊羹の甘さを心地よく流してから、仙狸は指を繰り出した。
「一つ、あの珍奇の植物の価値は本当に銭で解決のつく代物か? という事じゃ」
南蛮渡りの鑑賞用植物ともなれば、売って銭にするというより、どちらかと言えば、その用途は有力者への手土産という奴であろう。
金に困ってもいないだろう榎の旦那に対し、銭金で説得できる物か、と考えた時、可能性は高くないのではないか。
「尤もだ」
仙狸の指摘は当を得た物で、男としてはぐうの音も出ない。
「二つ、主殿があの農夫から、武力をちらつかせて、唐柿を奪ったという筋書き」
「……それも駄目か?」
言っちゃあれだが、皆のお蔭で俺たちの武名はかなり高い、気まぐれの略奪に走った所で、世の中の大体の武装集団の行動からすれば、ごくありふれた話。
「そういう風に見られるような、ちょいと調子に乗った、ぽっと出の若造みたいな横柄な感じで行けば、あながちに不自然でもねぇと思ったんだが」
「筋書き自体は、さほど悪くは無いとは思うんじゃが、細部と役者のせいで台無しじゃ」
一度喉を濃茶で湿してから、仙狸は言葉を続けた。
「ちと他人の事として想像してみよ。 彼は、式姫の絶大な武力を背景に、農家の親父を脅し上げ、他には手も触れず、珍しい鉢植えを一つだけ略奪していきました」
聞いてて、何ぞおかしいと思わんか?
「式姫を従えて花泥棒とは、風雅な盗賊さんね」
貴方らしいと言えば、貴方らしいですけど。
そう呟くように言いながら、鈴鹿御前が、どこか少女のようなあどけない顔で、ころころと楽しそうに笑う、その横で男は眉間に皺を寄せた。
「むぅ」
式姫数人の武力を背景にすれば、城だろうが財貨だろうが、大体の物は切り取り自由、それが、珍奇なものとはいえ鉢植え一つを奪い、自ら足を運んで示談にしようとは。
「あの唐柿全部奪い取るなら兎も角、ちと世の人を納得させるには、説得力が薄くは無いか?」
なんとまぁ、今巷を騒がせている連中に引き比べ、慎ましい盗賊集団ではないか、鉢植え一つ奪って、わっちへの報酬は葉っぱ一枚か? のう親分。
仙狸の皮肉っぽい顔を見ながら、男は肩を竦めた。
「仰せの通りだ、ちょいとマシな筋書きを書き直さねぇと駄目か」
「まぁ、これまでの評判からしても、お主が盗賊の真似をするという時点で無理があろうよ。 故にじゃな、あやつと同じ商人として話を持ち掛ける、そういう筋書きの方が筋が良さそうだと思うんじゃが」
この唐柿の栽培方法に関して、自分はより優れた知見がある、だから一つ噛ませてくれれば、唐柿の品質も上がり、鑑賞用として使いたいなら、ゆくゆくは榎の旦那にも特になる話だと持ち掛ける。
どうじゃ、という仙狸に男は微妙な顔を返した。
「俺が商人か……柄じゃねぇが盗賊よりは似合いか」
仙狸の話は、少なくとも自分のそれよりは説得力もある……脅しから入るよりは、取引を持ち掛ける方が、拒絶されたとしても、穏当に次の話をしやすくもある。
渋い顔で頭を掻く男をみやりながら、仙狸は化け猫よろしく喉の奥で忍び笑いをしてから笑みの残る顔を上げた。
「まぁ、式姫を従える存在はそうでなくては困るがの……それにしてもじゃな、盗賊は行き過ぎじゃが、多少は真っ当な稼ぎで自由になる金も出来たに、お主は道楽をやらんのう」
美食、錦繍の衣、刀剣、武具甲冑、上等の馬、茶器に、建物、香に茶道のお道具、家具、庭の花木、そして、幾多の英雄を破滅させてきた人界の花。
仙狸が面白そうな顔で指を繰る、その最後の言葉に、何を唆すのかと、鈴鹿御前の眉が僅かに剣呑な角度に上がる。
「中々に、人の世は銭の使い道が多くて面白いと思うんじゃが、もしかして溜め込むのが趣味じゃったか?」
挑発するような、そして試すような彼女の言葉に、男は肩を竦めた。
「道楽というなら、何より楽しくねぇとな……先だって偉いさんに招待されて、結構なおべべ着せられて、お上品で豪勢な飯とやらを食ってみたが、何てこったよ、味がしやしねぇ」
「おやおや、何とまぁ」
田舎の親父の言い種じゃな、そう言いながら、くっくと笑う仙狸の顔に苦笑を向けて、男は言葉を続けた。
「全くな、俺みたいなのがお偉い連中に混ざるもんじゃねぇや、良い笑い者だったぜ。 あんな恥かく位なら、俺ぁ呼ばれる度に腹痛起こして、ここで酒でも喰らってるさ」
片膝を立てた行儀の悪い姿で茶を啜りながら太平楽を並べている主だが、本当は何処に出しても恥ずかしからぬ礼儀作法を修め、極めて端正に品良く振舞える事は、仙狸も鈴鹿も知っている。
今後、更に社交の用は増えるだろう、そして、口ではそう言いながらも、主はその集まりに出て、心にもない世辞を使い、味のしない食事をしながら、式姫達が少しでも楽に戦える環境を作る為に尽力するのだろう。
「鈴鹿の旨い飯をつつき、邪鬼の仕立ててくれる着心地が良い服を着て、武具は蜥蜴丸の神体借りてと来りゃ何の不足もありゃしねぇ、他の道具は良し悪しも良く判らねぇからなぁ……」
多分この人は、本来そうやって生きたかった人なんだろう。
世間とは付かず離れず程度の距離を持ち、卑しくならずに済む、ほどほどの銭や食を確保して、物や領土や位ではなく、己の内部に充足を求め、悠々と生きる。
だが、時代はそれを許してくれなかった……そして、彼はそこから逃げる人でも無いのだと。
どこかやるせない思いを抱えて、主を見る事が出来ず鈴鹿と仙狸は月を見上げた。
穏やかな月の光を纏い、縁側に座す二人をゆっくり見て、男は軽く頭を振った。
仙狸の言葉への返答では口にしなかった思い。
ふっと誰にも判らない程度に、男の口が穏やかな笑みの形を作る。
いかに贅を尽くした財貨や細工とて、彼女たちと共に在る、この一時の贅沢に勝る物が有ろうか。
「道楽は、当分やりそうもねぇな、俺は」
「ここに設置された防柵が、この山砦の一番の要地と心得ます」
「うむ」
実際にそう見て、最初に要地を陥とし、短期に決着を付けようと数を恃んで攻め掛かった軍が、いとも易々と阻まれた記憶に、領主の顔が微妙に歪む。
「敵もそれは承知、この位置を制圧しようと攻めると、後から後から補充が効くように、兵を伏せてある様が確認頂けるかと思います」
絵図に記された敵配置と、領主の敗戦の記憶が一致したのか、苦々しげな表情が、その顔に浮かぶ。
「守る側は、最小限の人数で、隘路を攻め上がる相手に対し、順次交代しながら当たる事が可能……故にまともにここを落とす事は困難です」
鞍馬の指がすっと大きく動く。
「従って、余り重要な拠点ではありませぬが、麓のここに設置された防柵に、手勢の大半を割き、判りやすく攻め掛かります。 この拠点の守備隊だけでは対応しきれぬと見れば、敵はこの位置に伏せている予備兵力を動かしましょう」
ここです、という鞍馬の指の示す位置を見て、領主は頷いた。
「成程、この位置に伏せた兵は、ここと、この位置の防柵用の予備兵力という訳じゃな」
流石に一国一城の主である、敗北の中でも、土地や相手の状態などはしっかり見て来たのだろう、鞍馬の言葉に対する理解が早い。
「左様です、更にこの反対の位置から見えるここより攻め掛かる様子を見せます、こちらは本当に陽動で、こちら側の敵の耳目を引き付けるが役目、敵に、今回は殿が長期戦を覚悟したと見せる為に、布陣だけしていればようございましょう」
領主の寝所で、鞍馬の声が低く響く。
青白い炎の下、盗賊一味の立てこもる山の絵図の上を、彼女の白魚のような指が滑る。
その指を、領主の目が食い入るように追い、彼女の展開する軍略を、一言一句聞き漏らすまいとするように耳を傾ける。
「この位置の予備兵力が動き、ここの拠点の敵の耳目をこちらに向ける事で、この位置の砦に空白が生じます」
吸血姫の偵察で見出された、僅かな隙。
「その機に、ここに伏せて置いた山家衆を一気に動かし、この敵予備兵力が居た位置を制圧し、敵の連絡を断ちます」
聞けば聞くだけ、彼女の展開する戦術の妙と、相反するようだが、両立される攻め手の選択の幅の広さに感服するしかない。
「後は、この拠点を中心に兵を迎え入れて展開すれば、あの要衝を有利に攻める事が可能な位置が得られます、初回に投入可能な手勢は少ないですが、敵を隘路で防ぐ事ができ、数的優位が取れますので簡単に失陥する事はありますまい。 また敵がここを取り返そうと兵を動かしたなら、その機に元から攻め寄せていた防柵を落とし、そこから攻め上がれば良いのです」
領主が無言で頷くのを見て、鞍馬は言葉を継いだ。
「この策の問題は、こちらの展開に早さがと同時に掛かる連携の良さが求められる事、山家衆が隠密にどこまで接近して置けるか、そういった能力が試されますが、殿の軍なら可能でしょう。 現状これが、最善手と心得ます」
鞍馬の言葉に領主がつい頷いてしまう。
だが、一言も無く同意するのは流石に沽券にかかわるとでも思ったか、領主は目で絵図を追った。
「最初に攻め掛かった砦の守備隊が、我らに抵抗せずにこの拠点まで退いた場合、この軍略は失敗するのではないか?」
領主の言葉に、鞍馬は静かに一礼した。
「流石のご見識です。 仰る通り、殿の仰せになった状況になった場合、一番拙い展開となります」
鞍馬の言葉に、領主の口角が僅かに得意げに上がる、その顔を見ながら鞍馬は平板に言葉を続けた。
「ただ、この地点ががら空きになったのならば、差し向けた手勢にそのまま攻め上がらせれば、多少の損害と時間は覚悟する必要がありますが、この拠点は山家衆の支援を得られれば何とか陥とせましょう、その為にも陽動に使うには、少々多い手勢を設定しました」
「……成程のう」
流石に隙は無いか。
「多少時間の掛かる展開になりますが、この地点を押さえてしまえば、後はここを拠点に、敵の補給を断ちながら、順次拠点を制圧すれば良いのです」
鞍馬の言葉に領主が頷く。
「油断は禁物ですが、私の提案した区々たる戦術などは抜きにしても、敵配置と、大よその敵兵力が割れた現段階で、大勢として殿が圧倒的に優位に立ったのは間違いない所です……残る懸念は盗賊団の首領が、妖だった場合のみかと」
鞍馬の言葉に領主の顔が、前回の忌まわしい記憶に歪む。
「じゃから、儂は最初からそう言うて」
激昂しかかった領主の口が、こちらを静かに見据える鞍馬の眼光に止まる。
「殿のお怒りはご尤もではございますが、我らのような存在を従える主が、一方の言葉のみを信じ動く事あらば、世の災いの元となりかねませぬ、慎重の上に慎重を期しております事はご容赦を」
鞍馬の眼光が暗に語っている。
もし、彼が誰かの言い分一つで式姫を簡単に動かすような軽率な男だった場合、貴方もまた、その頭上に式姫の刃を落とされる側に成り得るのだと。
「そ……そうじゃな、尤もじゃ……だが、だがな」
抑えようとしても、その声が震える。
「もし奴が出て来て、あの時のようにわしらを翻弄しだしたら、また……」
あの要衝を、多大な犠牲は払ったが突破出来そうになった……その時急に彼の軍を取り巻いたあの霧。
その霧の中に無数に浮かんだ奴の幻影、こちらが斬っても手ごたえは無く、逆に奴の一撃は、兵の体を容易く貫く。
兵たちは怯み、怯んだところを、盗賊たちに押し返され敗北した。
「殿のご懸念は当然の事かと存じます、我々もそのような事態は望まぬところ、ですので、我々は戦が始まりましたら、常に戦場近くで控えており、敵に妖現れし時は、即座に殿に加勢致しましょう」
妖が出ねば良し、妖の仕業とあれば、我らが参戦する名分が立ちまする故。
「お……おお、真か? 真に?」
領主の顔が喜悦の色に輝く、それに鞍馬は静かに一礼してから、窓際に膝行した。
「信じて頂くより他ありませぬが、我ら式姫、口にしたる約定は違えませぬ」
鞍馬が立ち上がり、その手が印を結ぶ、と同時に、領主は自分の体を縛っていた何かが解け、常と変わらず動かせるようになったのを感じた。
その事の意味を察知した領主が思わず声を上げる。
「待て、まだ話は!」
術を解かれた領主の声が、静かな夜の中に音高く響く。
流石に、その声に応え、宿直の兵が慌てて動き出す気配がある。
しまったと思ってももう遅い、領主が慌てて向けた視線の先で、鞍馬は静かに笑っていた。
窓から差し込む二十三夜の月明かりが、窓際に立つ彼女の顔に複雑な陰影を落としている。
「不意の夜中の訪ないとなりました事、改めてお詫び申し上げます……それでは、私はこれにて」
失礼、という声と羽音だけを残し、鞍馬の姿が掻き消えた。
「殿! 殿、いかがなさいました?」
宿直の兵の緊迫した声が、襖の向うから響く。
領主は一度、鞍馬の居た場所を何とも言えぬ目で睨んでから、床に置かれたままの絵図を丁寧に畳み懐に仕舞った。
「何でもない、ちと興奮して声が出ただけじゃ……それより話がある、入ってくるが良い」
「失礼します……殿、何事でしょう?」
宿直に控えさせていた、近侍衆の二人の顔を、領主は何とも言えぬ目で見やった。
こやつらとて、それなりに戦を経験した強者なのじゃが、あの式姫を阻む何の盾にもならぬという事か。
「夜中じゃが、今より儂がしたためる書状を主だった将に届けよ、くれぐれも内密にじゃぞ……後は、白湯と、儂の鎧下と小袖を持て」
主の顔から、これが出陣の準備と知り、宿直の侍たちの顔に緊張が走る。
「畏まりました」
流石にバタバタ駆け出すような不調法な者らでは無い、静かに、だが素早く動き出す彼らの背を目で追ってから、領主は書き物机に足を向けた。
あの式姫の持参した絵図は貴重な物だが、いつその情報が古い物になるかは誰にも判らない。
ならば、可能な限り事を急がねばなるまい。
これだけの情報が無償で手に入るなどと考える程、お目出度い訳では無い彼としては、あの式姫、そして彼女の主が何を考えているかは、どうしても引っかかる。
だが、少なくとも式姫を使っている以上、人を妖の側に差し出す類の姦計を弄する連中では無い。
「……良かろう、その思惑に乗ってやろうさ」
■仙狸
公式様の描く仙狸は、学者的というよりは、老知恵者的な描写が見られたので、ウチではその辺を発展させ、主の対人折衝の際の知恵袋的な役割を担う事が多いです。
説明 | ||
式姫の庭の二次創作小説になります。 「唐柿に付いた虫」でタグ付けしておりますので、過去作に関してはそちらからご覧下さい。 仙狸先生のダメ出し回。 |
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コメント | ||
OPAMさん いつもありがとうございます、コメント頂くと、狙ってたのが当たったーって時と、むむ、この視点は実は無かったというのがあって、本当感謝してます。 異能系とか超常の存在を出すときは、それに馴染んでる人とそうで無い人の対比は忘れないように描きたいなとは思ってましたので、ヤッターという感じですw(野良) 今回の話の領主のような普通の人(領主なので一般人ではないけど)が登場すると物語の現実味が増しますね。普通の人が式姫と相対したらそうなるよなぁという感想と、それが式姫に囲まれて平常心を保っている式姫の主たる男の内面の強さとの対比にもなっているのも流石です。(OPAM) |
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