SHUFFLE!&リリカルストーリー 6
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第6話

 

 

 

入学式が終わると稟は楓と桜を連れて二年生の教室の階に来ていた。

ユーノのことも気になるのだが先に知り合いに挨拶をしに来ていたのだ。

 

ただ美少女2人を連れて歩いていると周りの視線が……主に稟への嫉妬だが……気になった。

 

 

「?どうかしましたか稟くん」

 

 

楓がそんな俺の様子に気付いたのかそんなふうに聞いてきた。

桜も少し怪訝そうな顔をしている。

とりあえずは気にしてもしょうがない周りの(嫉妬の視線を向けてくる)奴らのことはほうっておくことにする。

 

 

「いや、なんでもない。それより2‐Cってこっちでいいんだよな?」

 

 

「うん、さっき地図で確認したからばっちりだよ。ね、楓ちゃん」

 

 

「はい、こっちであってるはずです」

 

 

俺たちが今、会いに向かっている人物は中学校時代からの先輩で時雨亜沙という女生徒なのだが……

 

 

「はぁ……、入学式前に挨拶に行かなかったから、亜沙先輩ゼッタイなにかいってくる」

 

 

まぁ、樹と喋ってた稟が悪いのでいくらしょうがなかったからといっても自業自得ではあるのだが

 

 

(ん?後ろに誰か……)

 

 

???「は〜ろ〜稟ちゃ〜ん」

 

 

「ぞなもしぃっつ!!」

 

 

「「!!!稟くん!?」」

 

 

と思った瞬間に稟は思いっきり背中を叩かれた、それはもう『バッチイーン!!!!』みたいな効果音が聞こえそうな勢いである。

 

しかもこの声は実は稟たちの探し人の声によく似ていたりする……というか本人である

 

 

「……亜沙先輩……今日の洗礼は、ちとばかしキツすぎやしませんか?」

 

 

「僕を追い掛けてきてくれた可愛い後輩に早く会いたかったって思う乙女心伝わった?」

 

 

「俺の人生を終わらせたいと思う漢心ならぞんぶん心に刻まれましたよ……」

 

 

稟はため息をはきながらそうこたえる。

ちなみにこの女生徒が『時雨亜沙』、緑の髪をショートカットにしていて元気がよく、雰囲気は体育会系っぽいのだが、以外にも得意なのは料理で、バーべナ学園料理部の双璧とまで呼ばれて(ちなみにもう一人は亜沙の親友である)おり、通り名は『驚愕の亜沙』なにが驚愕かは前の説明で分かっていただけると思う。面倒見がよく稟たちにとっては頼れる先輩である。

 

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「よし、これで稟ちゃんのハートに、またぼくが1ページ」

 

 

「「稟くん大丈夫(ですか)?」」

 

 

亜沙がガッツポーズを決めているなか、楓と桜が心配してくれたのにかんどうしながらやっぱり持つべきは優しい幼なじみだな……とか稟は思っていた

 

稟は心配する二人にかるく大丈夫と答えるととりあえず亜沙に抗議の声を上げることにする…もっともほんきではないのだが

 

 

「それならもっと甘い記憶を残させてくださいよ……」

 

 

「え〜稟ちゃん我が儘〜!」

 

 

 

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ここからは稟の思考でお送りします

 

 

いえ普通の反応です。

……ん?なんか背中に柔らかいものがあたって……

 

 

「十分、甘い記憶をプレゼントしてると思うんだけどな〜」

 

 

「「!!!!!!!?」」

 

 

今耳元で亜沙先輩の声がしたよな?+まえに誰かの腕が→つまり亜沙先輩に抱きつかれている→背中になにか柔らかいものがあたっている→亜沙先輩の胸?

 

 

「あ、亜沙先輩!?(声上ずり気味)」

 

 

「さぁびすぅさぁびすぅ〜ぐりぐり〜」

 

 

楓、桜、助けてくれ!

二人ともあわててないで止めてくれ〜…………少しの間亜沙先輩のこの行動は続き…………………

 

 

「あ、亜沙先輩、稟くん本当に困ってますから」

 

 

「そ、そうですよ、もうやめてあげてください」

 

 

という二人の静止があるまで続いた。ちなみにふたりとも顔が赤い……あの楓さん?なんで私も稟くんにとかつぶやいているんですか?桜さん目をそらさないで……

 

 

「……………」

 

 

ああ、なんというかもう声を上げる気力さえでないな……

 

 

「そう?ちょっとやりすぎちゃった?」

 

 

この人はわるびれもせずに………人があわてるのを楽しんでいたんだr………いや耳が赤い、亜沙先輩でもやっぱり恥ずかしかったってことかね

 

 

「仕方ないかな。奥さま方からのストップが入っちゃったし。ごめんね?稟ちゃん」

 

 

ったく、この人は………

 

 

「さて、これで稟ちゃん専用特別製の入学祝いはおしまい」

 

 

「「亜沙先輩?」」

 

 

「楓にはボクのスペシャルメニューのレシピ、あとで手とり足とり教えてあげるから。桜には手芸部のこにたのんで作ってもらったぬいぐるみを用意してあるから。入学おめでとう、稟ちゃん、楓、桜。これからまたよろしくね♪」

 

 

亜沙先輩はそう笑顔でいった。もちろん………

 

 

「「…はい!」」

 

 

「こちらこそ、よろしくお願いします」

 

 

俺たちの答えは決まっていた。

 

 

 

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あとがき

 

亜沙先輩の初登場です。今回はこれが書きたかっただけです。……カレハさん?近いうちに登場させますよ。

 

とりあえず今回はこれで失礼します

説明
入学式直後、稟編です。

こんかいは三人にとっての共通の先輩であるあのひとの登場です
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