北郷一刀、彼は何だかんだでけっこう頑張る男

曹操、夏侯惇でさえ、かなり認めているのだからさすが……というべきだろう

だが、一人だけ彼を決して心から認めようとはしない者がいた

――荀�ｹ、真名は桂花

本日も荀�ｹは彼に罵声を浴びせた

「あなた馬鹿！？　こんなふざけた編成をよく考えたわね！」

兵士の編成の組み合わせを北郷一刀にやらせたのだが、どうやら荀�ｹの機嫌を損ねたらしい

「え―……これはこれで面白いと思いますがね〜」

彼の隣には相談役として参加していた程�cは賛成する

しかし荀�ｹの激怒は止まらない

「こんなふざけたものを華琳様に出せるわけないでしょう！？　やり直しよ！」

そのまま勢いよく扉を閉めた

なんとか再提出して認めてもらうが、北郷一刀は少し不服だった

「一度でいいから桂花をギャフンと言わせたいぜ」

実は先ほどの編成はすでに華琳に承諾を得ていたのだが……

北郷一刀はいつしか自分の力を荀�ｹに認めてもらいたいなと、決意していた

もちろん彼女が『嫌い』という感情を含めての話

「頑張るぞ――!」

意気込む北郷一刀