艦隊 真・恋姫無双 153話目 《北郷 回想編 その18》
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【 消滅 の件 】

 

? 南方海域 連合艦隊側 にて ?

 

 

大規模な夜戦は、朝日が昇る前に終結し、最後の一隻である深海棲艦の抵抗むなしく轟沈された。

 

複数の艦娘達が辺りを警戒し、危険が有無を確認するため海上を注意深く見渡している最中である。

 

その内の一隻の艦娘が、汚れた顔で空を見上げる。

 

 

『ああ……眩しいなぁ。 朝日って……こうやって昇るんだね。 あはっ、何んだか無性に……翔鶴姉に逢いたいなぁ』

 

 

『……………ぐすぅ、翔鶴姉ぇ…………』

 

 

『翔鶴姉ぇぇぇぇ………!』

 

 

僅かな、本当に僅かな間だが、姉を思慕する妹は、静かに声を殺して涙を流す。 辺りには誰も居らず、ただ静かに動く波の音、そして慰めるように優しく当たる風のみだった。

 

 

それから、暫くして……安全が確保されたと報告が入り、皆が皆、帰還の準備をすることとなる。

 

 

☆★☆

 

 

長い闇夜の時間が過ぎ去り、海上から朝日の光が少しずつ漏れ広がる。 あれだけ大規模な海戦があったのに関わらず、大海原は今日も青く澄んだ彩飾を、彼女達に見せ付けた。

 

この逃避行は、様々な波乱に満ちたものであったが、艦娘側の勝利で決着。 多くの艦娘達は己の無事を確かめ合い、互いに無事を喜んだ。

 

そして、艦娘達に簡単な応急処置と補給を行う為、大本営から派遣された第二艦隊が、ウォースパイトの連絡を受けて、急ぎ此方に向かっているという。

 

その後、ウォースパイト達が護衛しつつ大本営に帰港、様々な手続きや本格的修理を行い、艦娘達が望む各鎮守府へ意向を聞きながら、編入させる予定であるという。 

 

ただ、今回の戦いで生き抜いた艦娘は、全員が練度を高レベル帯まで上がったので、各鎮守府では早くも引く手あまたになるかも知れないと、ウォースパイトが苦笑する。

 

しかし、一緒に逃走へ加わった艦娘全員が、救われた訳では無い。 何隻かの艦娘達が仲間達を先に行かせる為、身体を張り身を挺して楯となり……海の底へと消えた。

 

また、不運にも敵艦より致命傷の攻撃を受け、泣きながら別れの言葉を呟き、静かに大海へ身を委ねる者も居た。

 

互いの無事を確認した後、他の見えぬ顔を思い出した者が急いで探すと、轟沈したとの証言が幾つも寄せられ、悲嘆にくれ泣き出す者が出るのも、仕方が無いことだった。

 

 

『…………ごめんね。 先に……帰るから……』

 

『何時か……また逢わん。 あの桜咲く……鎮守府の庭で……』

 

 

自分達が出来るのは、その有り日の出来事を記憶し、二の舞を踏まぬよう、貴重な体験として伝えるのみ。

 

この戦いで生き延びた艦娘達は、各々が胸に秘め、今は静かにと、戦友へ安らかな眠りを祈り捧げるのみである。

 

そして、祈り終わると互いの無事を確認し、帰還までの道のりを共に頑張ろうと励ましあうのだった。

 

 

 

『Rest in peace(安らかに眠って下さい)』

 

『……………』

 

 

そんな艦娘たちを見守る者達が、漁船の上に佇む。 

 

前方で別れの儀式を淡々と行う艦娘達に、哀しい眼差しを見せる北郷一刀。 彼の顔には戦闘時の快活さは無く、寧ろ普段の時より暗く沈んでいるように見える。

 

そして、彼に付き従い、文字通り命懸けで、彼や艦隊を救うべく奮戦した六隻の艦娘たちである。 やはり、彼女達も何かしら一刀を気遣う雰囲気が漂う。

 

そんな中、それでも一刀達は束の間での付き合いだった、あり日の戦友達に心を痛めつつも静かに黙礼し、哀悼の意を捧げるのだった。

 

 

『また、ヴァルハラに何隻か……向かっていったネ。 本当だったら、私達も………』

 

『運不運も戦場の常。 勿論、覚悟は疾うの昔に決めている。 だが………僚艦や自分自身の轟沈。 こればかりは何回も経験しても慣れない。 いや、慣れたくもないのだがな』

 

 

祈りが終わった後、長門と金剛は今の状況を改めて認識し、自分達の起きた奇跡の生還を顧みる。

 

 

『………ったく、今でも訳わかんねぇや。 あの時、確かに龍田を庇って砲弾を受けたのに……納得いかねぇ……』

 

『ふふふ……天龍ちゃん庇ってくれたんだ〜』

 

『う、うるせぇ! 偶々、偶々だぁ!!』

 

 

安堵のあまり口を滑らし、妹より突っ込まれて慌てる姉。

 

 

『もぉ! 電ったら聞いてよ! 敵艦から砲弾が発射されて、これで終わりかな……って思ったら、急にドォンでキューォンとして、目の前が真っ暗になったの!!』

 

『……あはは、電も同じ体験したから……分かるのです』

 

『でも、良かったぁ! パァッと輝いて眩しいと思ったら、隣に電が寝てたの! 他にも天龍さんや龍田さん、それから長門さんまで!! もう、ダメだって思ってたのに!!』

 

『…………電たちが助かったのは……正直、嬉しいです。 だけど、轟沈してしまった……他の皆も……助けたかったのです』

 

 

同じ体験をしたのに関わらず、元々の性格と着眼点の違いにより、考えがズレる姉妹。 でも、他人を気遣う気高き精神は、二隻の根底にしっかり定まっている。

 

各々が生還している為に、こうして味わえる出来る日常を噛みしめている時、その後ろから怒気を含んだ声が響く。

 

 

『鎮守府に戻った時は覚悟しておけ。 長時間の正座と俺からの有難い説教だ』

 

『そりゃないぜぇ! 提督っ!?』

 

『ええぇっ!? 雷たち、あんなに頑張ったじゃない!!』

 

 

一刀からの叱責を受け、思わず非難する艦娘達。 

 

普段は物静かで、艦娘から揶揄(やゆ)される男だが、自分から艦娘を怒鳴った行動は一度も無い。 まあ、失敗をして逆に、加賀や龍田から嫌みを言われた事は幾つもあるが。

 

それなのに一刀は、天龍達の様子を一瞥した後、更に怒鳴りつけた。

 

 

『そもそも俺がぁ! お前達を! 危険な目に合わせてまで、助けてくれと! 一度でも言ったか!?』

 

『………確かに……言ってないです』

 

『………聞いてないわね………』

 

 

その言葉に雷と電が少し考え、しぶしぶ認める。 確かに、助けを求める声を聞いていなかったからだ。

 

一刀としては、自分の命は見捨て、天龍達の安全を確保して貰えば良かったのだが、まさか逆の行動を起こされ、危うく六隻とも、黄泉路へ送るはめになりそうだったからだ。

 

それに───つい先程起きた《出来事》に、少なからず引き摺られていた。

 

だから、厳しく叱るつもりで心を鬼にし、同じ事を繰り返さないようにさせるつもりだった………のだが、横から口出しされた人物の言葉に、いとも容易く論破された。

 

 

『あ〜ら、言い回しが狡いですよ、提督。 気絶していた人が私達に言える訳ないのに、そんなこと言うんですか〜?』

 

『『『 ───!? 』』』

 

 

少しの間、沈黙があったが……その言葉が真実だと知ると、哀しげな電、頬を膨らませて怒る雷、冷やかな視線を送る龍田と、沈黙の反撃を受け一気に劣勢となる。

 

だが、一刀も提督として意地があり、わざと聞いていない振りをして話を続けようとした。

 

だが、龍田の追及は止まらない。 一刀が何かを言う度に揚げ足を取って先に進ませず、結局の堂々巡り。 

 

ついには、真実を話して納得するよう説得までしたが、龍田は動じず、雷や電にも睨まれる始末。

 

 

しまいには───

 

 

『だからぁ! お前達だけでも、逃げてくれれば──』

 

『あはっ、そんなの無理ですよ〜。 提督のことが大〜好きな天龍ちゃんが、そんな提督を置き去りにして自分だけ逃げる訳ないじゃないですか〜。 ねぇ〜、天龍ちゃん?』

 

『そう……なのか……天龍?』

 

 

────天龍に飛び火した。

 

 

一刀の話すことを欠伸混じりで聞いていた矢先に、まさか自分に話を振られるとは思わず、天龍はあたふたとなる。

 

そして、自分達の提督であり、密かに好意を抱いている一刀から期待と驚きに満ちた眼差しを向けられ、思わず赤面しながら口にした言葉は………

 

 

『ち、違……って、提督!? なに、捨てられた子犬のような目でぇ見やがるっ! くそっ、龍田ぁ! た───っ!?』 

 

恋愛など無縁な天龍に無難な対応ができる筈は無く、出来るのは、否定も肯定も曖昧なまま誤魔化し、情けない話だが自分を嵌めた龍田を頼りにするしかない。

 

だから、先程居た場所に救いの手を伸ばし、怒った振りをしつつも、助けてと言わんばかりに目で影を追う。

 

 

『………あはは、あははははは〜っ♪』

 

『こ、こらぁ!! 龍田ぁあああっ!? こんな微妙な雰囲気を作らせて、どこ消えやがったぁぁあああああぁぁぁっっ!! おいっ、龍田ぁぁあああぁぁっっ!!』

 

 

だが、混乱を引き起こした当事者は、いつの間にかの雲隠れ。 どこかで聞こえるは、悪戯が成功し無邪気に笑い、様子を楽しむ龍田の声。

 

哀れなるは天龍の悲しき咆哮、相手無き手ただ空を掴むのみ。 実に、実に……虚しいばかりであった。

 

 

『…………天龍には悪いけど、これで提督のClear one’s head(気分転換)になってくれると嬉しいネ』

 

『さすが龍田だ。 私のような四角四面の性格では、提督相手に、このような戯れなど……到底できないからな』

 

 

天龍達から死角になる箱の影から、ユックリと手を振る龍田に金剛は笑いながら手を振り返す。 

 

そんな呑気な様子を見ながら、長門は軽く溜め息を吐く。

 

 

『Oh、長門は生真面目に考え過ぎヨ! Right people, right place(適材適所)! これ、大事デース!』

 

『そうだな。 提督の憂いを払う道化役など、武骨な私では分不相応。 だが、敵対する艦との殴り合いなら……!!』

 

『Definitely(その通り)! 長門は立派なWarrior(武人)ネ! 道化役は長門にはNonsense(ナンセンス)……ダヨ!』

 

 

金剛は最後にウインクすると、長門が苦笑しながら肩をすくめた。 どうやら、それなりには納得したようである。

 

そもそも、何故こんな厳粛な場面で龍田が場を乱すような真似をしたか、長門や金剛が容認しているのかは理由がある。

 

今は天龍ともども遊ばれているが、つい先程までの一刀は……かなり憔悴していたのだ。 口数は無く項垂れ、此方から言葉を掛けるのも憚るばかりに。

 

その原因は、轟沈してしまった艦娘達も当然その一つ。

 

だが、更に深い理由は………華琳たち三国の将兵……皆が皆、姿を消したのだ。 

 

あれだけ騒がしく、数々の戦いで功績を残し、一刀や艦娘達を救った立役者は、朝日が昇る直前に姿が見えなくなった。

 

一刀にも、誰にも声を掛けず、一切の痕跡も残さないまま。

 

華林が言っていた《 消滅 》という言葉を思い出させるには、十分な程に唐突な消え方だったのである。

 

 

◆◇◆

 

【 考察 の件 】

 

? 南方海域 連合艦隊側 にて ?

 

 

一刀が悩む原因を語るには───時間を少し前に戻る必要がある。 

 

 

亡き友に別れを告げようと始める前に、三国の将兵が、いつの間にか居ないことに気付いたのだ。 

 

誰が最初に気付いたのか、定かではない。 

 

多数の命を救った身、帰る間際に彼女達へ礼を言いたいと考える艦娘は、一隻、二隻だけでは済まない。 そんな艦娘達があっちこっちを捜したが、見つけることはなかった。

 

別れの儀式が始まる少し前に、華林達の姿が見えなくなったのは確からしい。 その消える姿を見ている者は……誰も居ない。 目撃者も、言付けを受けた者も、誰も居なかった。

 

ただ、その時は撤退の準備で誰もが忙しく、気付く事が全くと言っていいほど、出来なかった背景があったのだが。

 

 

★☆★

 

 

『…………って、Ladyは気付かなかったのかよ? 優雅に紅茶を飲んでた筈だよな?』

 

『ええ、優秀な貴女達が居るお陰で、英気を養っていました。 そう言えば……あの方も姿が見えませんね? お礼に私手ずから、紅茶を入れて差し上げようと思っていたのに……』

 

 

★☆★

 

 

『なるほどな。 故国では、Walkure(ワルキューレ)は勇敢な戦士をヴァルホルへ連れて行くと聞く。 勇ましく戦い、海へ帰した僚艦達を……導いてくれているのだろう………』

 

 

★☆★

 

 

『ポーラ、見つけた!! 今、ザラ達に聞きたい事があるからって集合掛けられたの! それなのに、何を隠れ───』

 

『Zzzz………あぁっ、ザ〜ラ姉さま大丈夫ですよ〜。 ポーラは飲んでませんって、飲んではぁ………Zzzz』

 

『…………………』

 

『あ、あれぇ〜? なぁんだ……提督かぁ……Zzzz』

 

『…………用意をなさい、ポーラ。 この世に生まれて来たことを…………』

 

『───ッ! ザラぁ……姉さまッ!?』

 

『………後悔する……用意をッ!!!』

 

『ま、待ってぇ! あぁ、うあぁぁぁぁ───』

 

 

★☆★

 

 

『何っ、瑞雲の神がっ!? まさか……いや、さもありなん。 あの方は為すこと成して天へ帰ったのだ。 私達に神の奇跡を披露し、使徒の信仰を高める為に………』

 

『もしかすると、急患が入って呼ばれたからとか………あ、あの……ごめんなさいっ! つまんないこと言ってしまって!  う、潮も……見ていないんです!!』

 

『私も……同じく』

 

『どうした、瑞鶴? 目が赤いのだが………』

 

『あ、あははは………ちょっと、目にゴミが入って擦ちゃただけですよ! べ、別に泣いてなんか………』

 

 

★☆★

 

 

援軍として来てくれた艦娘(一隻……精神的大破)も、各々が見ていないと証言。 一刀達が救助した艦娘達も、一切目撃をしていない様子である。

 

そして、三本橋の治療を任せていた華佗も………治療が終わったと近くに居た艦娘へ伝言を頼み、そのまま船室を出てから行方が分からなくなっているらしい。

 

ただ、華佗が治療をする際、フードで覆われた背の高い者と華佗と同じ位の背格好で眼鏡を掛けた者が二人、助手として一緒に入り、出て行く時も華佗に付き添っていたという。

 

後で確認すれば、治療の終わった三本橋は元の姿になり、船室の寝台に寝かさせれていた。

 

 

『ここで話す事は……他言無用で頼む。 実は───』

 

 

そんな中、華林が語っていた言葉を、一刀は自分の鎮守府に所属する艦娘だけに伝える。 当然だが、あくまで内密な話だと、釘を刺すのも忘れずに、だ。

 

この奇跡的な救出劇が、一刀の存在が引き金になって起きた出来事であり、助けてくれた恩人は、何かの理由で消滅する運命であった。

 

 

★☆★

 

『存在が消える………って、どういう事だよ、龍田っ!?』

 

『そう言われても、ねぇ。 定義や起因が分からないと、私でも説明は難しいわ』

 

『分かる範囲でいいから、説明しろよ!』

 

『そうねぇ……例えば、私に触ろうとすると、あ〜ら不思議、手首が綺麗に無くなっちゃうの〜。 こんな具合かしら?』

 

 

★☆★

 

 

『……消えるなんて……悲しいのです……』

 

『諦めちゃ駄目よぉ! どこかの漫画で、ふとちょのおじさんが言っていたわ! 諦めたら、そこで試合終了だって!』

 

 

★☆★

 

 

『正直……私に何が何だか分からん。 だが、私達や提督を救ってくれた恩人に対し、指を咥えて見ている訳にはいかないな。 彼女達を何とかすることは出来ないのだろうか?』

 

『Yes! 私も何とかしたいデース! だけどぉ、提督と良い雰囲気にさせるのはNo way(絶対ダメ)ネ!!』

 

 

★☆★

 

 

話を聞いた皆が、その運命に何とか出来ないかと知恵を絞るのだが、既に居ない者たちの情報が全くというほど無い為、どう対処すれば良いかも分からず、手の打ちようがない。

 

かと言って、他の者に相談しようにも、余りに荒唐無稽な話であり、信じて貰えるかどうか。 

 

だが、最大の理由は……一刀の扱いが変わるという恐怖。

 

もし、仮に事実だと気付かれば、一大センセーションを巻き起こし、良くも悪くも普通の生活は出来ない。 下手をすれば、対深海棲艦の兵器として酷使させられる可能性がある。

 

それを話すと様々な反応を見せるが、概ね了解を得ることができた。

 

こうして、この話は一応終わったように見えたが………

 

 

『……………提督、大丈夫か?』

 

『大したこと出来ないけど、私に頼ってもいいのよ?』

 

『一刀さん………考え過ぎは身体に毒なのです……』

 

『Every cloud has a silver lining(どんな絶望の中にも必ず希望はある)と言うネ! まだ、諦めちゃ駄目デース!!』

 

『………………………』

 

 

 

『ちっ、全く苛つくぜっ!!』

 

『はいはい、幾ら提督の力になれないからって、自分を追い込まないの〜。 でも、う〜ん、困ったわねぇ………』

 

 

長門たちには、三国の将兵と接触する機会も少なく、一概にあった過ぎ去りた話。

 

だが、この艦隊で長く接触し、数多くのやり取りをしたのは一刀であり、その接触した分だけ親愛の情が深いのも当然。

 

そして、何より心の底から湧き出る物が、一刀を苛(さいな)ます。 一言でいえば……悔恨、慈愛、疎外感。

 

それが、何故起きるのかという戸惑いと現実の責務の間に挟まれ、一刀の精神に変調をきたす理由になったのだ。

 

 

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艦隊これくしょん 真・恋姫†無双 

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