Undertale yellowのDalvの見た夢のはなし。#02 |
「大事な人が居なくなってしまうのは悲しい」
とある日の午前。
『Pops、何でスノーフルへの買い物にぼくは一度もつれていってくれないの?さみしいよ……。』
『……我が愛する息子のDalv。寂しい気持ちはわたしもよくわかっていますよ。』
『え?じゃあ、』
『でもね。』
『え?』
『スノーフルは、とても寒い街。大人のモンスターのわたしならともかく、あなたはまだ幼い子供です。……きっと、すぐに風邪を引き、倒れてしまうことでしょう。』
『子供じゃあ、ダメなの?』
『ええ。それに、わたし達は昔から、寒いところが苦手なんです。素晴らしく美味なトウモロコシのおかげか、数世代前から、吸血をまったく必要としなくなったわたし達ヴァンパイアは、寒さも苦手としていた。ですから、もし子供がスノーフルに行ってしまえばきっと……、その凍えるような寒さに耐えられず、風邪を引いてしまうでしょう。』
『ヴァンパイアは寒さが苦手だから、風邪を引きやすいのか……。そっか、残念。』
(本当は、一緒に行きたかったなあ)
『大人のモンスターにも辛いぐらいなのですから。……きっとこの寒さ、人間(ヒューマン)も無理でしょうね。』
『うん』
(そっか……、人間(ヒューマン)も無理なんだ…。)
Dalvが12、13ぐらいになった頃。
ある朝、父親が苦しそうにベッドで横になっていた。
『ケホッ……、ケホッ、ゲホッ??ケホッ?……はぁ、はぁ……。』
『……風邪を引いたんですか、Pops……。』
心配そうに、Dalvがベッドのすぐそばで父親を見る。
『げほ、げほッ……、ごめんね、Dalv……。わたしは、もう、長くはないようだ……。げほッ?』
『……??そんな……?』
『…………これで十分わかっただろう、Dalv。何故わたしが頑なに、君をスノーフルへの買い物に連れていかないか。本当にこうなるんだよ……、げほ、げほッ??』
『…………。』
───数日後。
僕のすぐ傍で、Popsは息を引き取った。
まるで母のように凄く優しくて、だけど父親らしく強いところもあるモンスターだった。
『Dalv、これがわたし達「ヴァンパイア」が操る「電撃」と「雷撃」の魔術ですよ。きちんと見ておきなさい。』
『……う、うん。』
父親の操る電撃と雷撃の魔術は、僕のものとはまったく違って、虹のようにカラフルで美しい「芸術的(アーティスティック)」な素晴らしいものだった。
『……綺麗……??』
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続きです。 下手で申し訳ないです……。 |
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