真・恋姫†無双〜江東の花嫁達・娘達〜(天と孫の血・北郷と孫の姓)
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・オリジナルキャラクター紹介

 

 孫弓姫(そんきゅうき)・・・・・・一刀と小蓮の娘で真名が祥蓮(しょうれん)。

               正史では子孫は不明なため完全オリジナルです。

               頭にお団子を作っている一刀の末っ子の娘。

               まだ幼いが母親譲りの明るさと元気で日々成長してる。

               が、残念な事に胸も母親と同じくそれほど成長の見込みはなし。

 

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(天と孫の血・北郷と孫の姓)

 

 秋の青空が広がるある昼下がり。

 特にやることもなくこっそり祭から分けてもらった酒を氷蓮は呑んでいた。

 

「姉上様」

「う〜ん?」

 

 前から末っ子の祥蓮の手を握って尚華がやってきたのを見ても気の抜けた返事をするだけだった。

 そんな姉を見て尚華と水蓮はどうしたのだろうかと思いながらもベンチに座った。

 

「今日は暖かいですね」

「そうね」

「父上様がもみじがりというものすると言っておりましたよ」

「そうね」

 

 尚華が話すことには反応するがいつもような元気さがまったくなかった。

 酒を口にしては杯に注ぎ、それは空になるまで続けられたが、今度は青空を見上げるようになった。

 

「姉上様、どうかなさったのですか?」

「別に何もないわよ」

 

 尚華ばかりか幼い祥蓮からしてもいつもの姉とは違うことがわかるほど、今日の氷蓮はまったくの別人に思えた。

 

「おねえちゃん、どこかいたいの?」

 

 心配そうにする祥蓮に氷蓮は手を伸ばしてお団子頭を優しく撫でる。

 

「大丈夫よ。お姉ちゃんはどこも痛くないから」

「ほんとう?」

「本当よ♪心配してくれてありがとう♪」

 

 祥蓮を自分の膝の上に乗せて抱きしめると、祥蓮も安心したのか笑顔になった。

 

「ねぇ尚華」

「はい?」

「私達ってパパの娘よね?」

「そうですけど、それがどうかしたのですか?」

 

 自分達の両親を見ていて恥ずかしいと思うほど仲が良く、十数年が過ぎてもまるで新婚そのもののように尚華は思っていた。

 そして大好きな父親である一刀に惹かれている娘達。

 それなのに姉の口から出た言葉はあまりにも意外なものだった。

 

「冥琳様からね、本当は孫家千年のためにパパを種馬として扱っていたってそうよ」

「そうなのですか?」

 

 尚華は初めから父親と母親が愛し合っているものだと思っていた。

 それだけにそのような真実だとは信じられなかった。

 

「でも、パパがママを暗殺者から守った時から変わったそうなの」

 

 まだ乱世が続いていた時、いつ命を落とすかわからない中で一刀達は生き抜いた。

 それは氷蓮や尚華達が想像するよりも過酷なものであり今では考えられなかった。

 

「天の血を孫家の血に混ぜていく。それがママの初めの願いだったのにいつの間にか本気になったみたいよ」

「雪蓮様らしいですね」

「それで産まれた私達って一体何なのかしらって思っていたの」

 

 雪蓮のいう天の血と孫家の血を受け継いでいる氷蓮、尚華、そして祥蓮。

 周家や黄家等とは違う孫家の正統な血が流れている彼女達は同時に天の血も流れていることが氷蓮を思いに耽らせていた。

 

「ママの姓は何か尚華も知っているでしょう?」

「ええ。父上様と同じ北郷を名乗っておられますね。孫策はもう死んだのだからって母上様から聞いたことがあります」

「それなのに私には孫の姓を与えたの。どうしてかな?」

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 膝の上で空を見上げて無邪気な笑顔を見せる祥蓮を見る氷蓮の表情は穏やかだったが、心の中では戸惑いがあった。

 雪蓮の娘なら自分の北郷を名乗ってもよいはずなのにそれを拒絶されたことがあった。

 

「ダメよ。北郷の姓を名乗れるのは私と月と詠だけよ」

 

 義姉妹であり表向きは死んでいることになっている月と詠には一刀と雪蓮は話し合って決めたことで、そのことについては今更何も問題にならなかった。

 

「確かに孫の姓をお捨てになっているなら娘である姉上様も名乗ってもいいとは思います」

「でしょう?それなのにそのことにだけに対してはママが怒るのよ」

 

 祥蓮の頭のお団子を解き、指で髪を梳きながら氷蓮は不満を口にする。

 姉に手櫛されるのが気持ちがいいのか祥蓮は嬉しそうにしていた。

 

「それでこんな明るい時からお酒を呑んでいたのですか?」

「本当は彩琳と楽で呑もうとしたら、冥琳様に見つかって置いてきちゃった♪」

「それでさっき姉上様達が氷蓮姉上様の愚痴を言っていたのですね」

 

 ある意味、被害者の二人の姉を気の毒に思う尚華だが、そんな姉達を冥琳のお説教という釜に放り込んで逃げてきた目の前の姉の行動力に驚くばかりだった。

 

「でも、姉上様」

「な〜に?」

「そんなに父上様の姓を頂きたいのですか?」

 

 天の御遣いの姓を持つことがどういう意味なのかというぐらいは氷蓮でも理解していると思っている尚華。

 

「だって私は北郷一刀と北郷雪蓮の娘よ。北郷氷蓮ってなっていいじゃない」

 

 大好きな父親と同じ姓を持つことは氷蓮にとって大きな意味を持つ。

 だが現実には孫の姓を与えられた。

 そのことが大いに不満でもあり、自分がまだ父親の隣に立てるまで成長していないのかと思っていた。

 

「でも陽ちゃんや恵ちゃんも北郷と名乗れるはずなのに董と賈の姓を名乗っていますよ?」

「だからわかんないのよ」

 

 月と詠には許されていることが自分達には許されない。

 

「姉上様は孫という姓がお嫌いなのですか?」

「そんなことないわよ。ただ、自分が孫を名乗るとパパと他人のように思えるのよ」

 

 大人から見ればそれはただの子供の我侭に過ぎないと見られるが、本人からすれば大問題だった。

 

「あんただってできれば北郷を名乗りたいでしょう?」

「私は……別に今のままでいいと思っています」

「なんでよ?」

「姓がどうあれ私は父上様と母上様の娘であることに違いありませんから」

 

 尚華にとって姓というものはそれほど気にするほどでもなかった。

 それよりも大切なものはいくらでもあることを教えてくれたのは氷蓮であり他の姉妹達だった。

 

「姉上様」

「なに?」

「父上様のことを本当に慕っていらっしゃるのですね」

「当然よ。パパ以上の男なんていないわよ。だからどうして娘なんだろうって思うの」

 

 とんでもないことを口にしていると尚華は思っていたが、それよりも父親のことをそこまで慕っている気持ちはよく理解できていた。

 

「あ〜あ、こんなことなら孫家の血なんて流れてなければよかった」

「姉上様……」

 

 再びお団子結びに直すと祥蓮は笑顔を氷蓮に向けてありがとうとお礼を言った。

 その笑顔を見ていると自分にも無邪気な時があったのだと思い、今の自分がどこか嫌な気がしていた。

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「三人がそろっているなんて珍しい〜」

 

 そこへやって来たのはなぜか南蛮衣装を身につけている彼女達の叔母になる小蓮だった。

 結局、十数年という月日は小蓮をそれほど成長させなかったため、本人は未だに姉達や穏達が羨ましがっていた。

 

「小蓮叔母様、そろそろ年を考えた方がいいわよ?」

「あんたね、シャオ様でしょう!シ・ャ・オ・サ・マ!」

「はいはい、叔母様」

 

 どういうわけか氷蓮は小蓮だけには『叔母様』と呼んでいたが、それが間違いではないので小蓮以外は納得していた。

 

「まったく、シャオのこの可愛さを理解できないだなんて異常よ、異常」

「叔母様、それはそういう服を着ていては何も説得力ないわよ」

 

 尚華は呆気にとられどう言えばいいのかわからなかった。

 特に娘である祥蓮は母親の南蛮衣装姿を見慣れているのかこれといって反応を示さない。

 

「まぁいいわ。それより何の話をしてたの?」

「パパのことよ」

「一刀の?」

 

 氷蓮達が一刀のことが好きなのは小蓮も知っているため、どうせまた変なことでも思っているのだろうと思った。

 

「それで一刀がどうしたのよ?」

「どうしたら女として見てくれるのかって悩んでいるの」

「あ、姉上様、さっきとおっしゃっている事が違いますよ?」

 

 尚華の言葉を軽く受け流して氷蓮は真面目な表情を小蓮に向けていた。

 

「あんた、まだそんなこと考えているわけ?」

「悪い?」

 

 さすがの小蓮も実の父親に女としてみてもらおうとしている氷蓮にどう言葉をかけるべきか本気で悩んだ。

 

「あんたは一刀の娘でしょう?」

「そうなのよね。その娘っていうのが一番の問題なのよ。叔母様だってパパのこと大好きでしょう?」

「もちろんよ。愛しい一刀のためならシャオはなんだってしちゃうんだから♪」

 

 夫婦になっても昔から何一つ変わることのない小蓮。

 南蛮衣装を着込んでいるのも今夜、夜這いをかけようとしているのだがそれをいちいち言うことでもなかった。

 

「私だってパパのためなら何だってするわよ」

「小蓮叔母様、姉上様を止めてください」

 

 今の所、考えているだけで行動に移していないため止めるなら今だと尚華は思っていた。

 

「叔母様、もし協力してくれるのならパパのとっておきの情報をあげるわよ」

「やる!」

 

 内容を確認することなく即答の小蓮に氷連は強力な協力者を得て笑みを浮かべ、期待していた自分が悪かったかのようにため息をつく尚華。

 

「ははうえ、ショウもおてつだい〜」

「いいわよ。ショウと氷蓮と私で一刀をめろめろよ♪」

「目指せパパ♪」

「「「おーーーーー!」」」

 

 三人で盛り上がる様子を尚華はどうしたものかと考えるが、年長者が率先して参加しているため諦めるしかなかった。

 

(あとで父上様にご忠告しておきましょう)

 

 せめて災難にあわないように娘として話しておくべきだと尚華は思った。

 そんな尚華を除く三人は異様なまでに盛り上がっていく。

 だが、その様子を見ていた者がいたことなど四人は気づくこともなかった。

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「というわけで作戦会議を開くわよ」

 

 氷蓮は自室に何人かの妹達と小蓮を集めた。

 何が始まるのだと思う妹もいれば大体の予想をしてため息を漏らす妹いれば、本を開いて真剣に読んでいる妹もいた。

 

「あ、あの、姉上、一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」

「なによ?」

 

 冥琳の説教をくらって少しやつれているように見える彩琳は恐る恐る質問をする。

 

「今度は何をするおつもりなのですか?」

「それをこれから話すのよ。ちなみに、あんたは私の軍師として同席しているのだからそこのところはよろしくね♪」

 

 表情は穏やかそのものだが目は笑っていなかった。

 

(逃げたらお仕置きね♪)

 

 まるでそう言っているかのように彩琳は我が身の不幸を嘆いた。

 そしてその場にいたのは彩琳の他に尚華、祥蓮、莉春、楽、望、奏、美雪、早莎、明怜の妹達だった。

 

「しかし半分しかこないってどういうことよ?」

 

 氷蓮の予想では全員が来ていいはずだと思っていただけに数の少なさを愚痴る。

 

「まぁいいわ。それよりもこれから話すことは絶対に他言無用よ、いいわね?」

「「「「「「「は〜〜〜〜〜い」」」」」」」

 

 妹達は楽しそうに答える中、彩琳だけは頭を抑えていた。

 だが、逃げられないのであればせめて最悪なことにならないように尽力しようと思い覚悟を決めた。

 

「それでは始めるわよ。これはあんた達にも物凄く関係することだからきちんと答えるのよ」

 

 いつになく姉の気迫を感じる妹達。

 

「パパのこと大好きな人、手を上げなさい!」

 

 氷蓮が勢いよく手を挙げると真っ先に挙げたのが小蓮と祥蓮と楽、ほんの少しゆっくりに挙げたのが彩琳と尚華と早莎と明令、本を読んでいてワンテンポずれてから手を挙げたのが望と奏と美雪、そして最後に挙げたのが莉春だった。

 

「そうよね。パパのこと嫌いな子なんていないわよね」

「当然よ。一刀のこと大好きなんだから」

 

 小蓮からの同意も得て氷蓮は今回なぜ集めたかを説明した。

 理解力のある者はそれを聞いて頷く者もいれば呆れてものが言えなくなる者とわかれ、ただ単純に父親のことが大好きだと思う者は顔をときめかせていた。

 

「つまり簡単に言えばどうすれば父上に女としてみてもらえるかということですか?」

「そうよ」

 

 親子の絆を超え男と女の関係を望んでいるように聞こえた彩琳はさすがに行き過ぎだと思い注意を促す。

 

「姉上のお考えはいつも常識外ですが、今回ばかりはどうかと思います」

「どうしてよ?あんただってパパとそうなったらいいなあって思っているでしょう?」

「そ、それは……そうですが」

 

 自分の心の中で何度もそう思うこともあったが、彩琳からすればそれは娘が父親を慕う気持ちだと理解しているため、氷蓮のように暴走をせずにすんでいた。

 

「あの姉上様」

「うん?」

「なんだがさっきと話がまったく違ってきているように思えるのですが?」

「細かいことは気にしないの」

 

 あくまでも大雑把な氷蓮に尚華も困ってしまった。

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「とにかくありとあらゆる手段を使ってでもパパにもっと愛されたの」

 

 完全に当初の目的から逸れ始めている氷蓮を止めることが出来る者がいないまま作戦会議が加速しようとした矢先、入り口が勢いよく開いた。

 そこに立っていたのは呆れ顔の詠といつもの穏やかな笑顔の月だった。

 

「まったくコソコソ集まって何をしているかと思えば……」

「おやつのお饅頭ができたからみんなで食べましょう」

「「「「「「「は〜〜〜〜〜い」」」」」」」

 

 それまで氷蓮の統率のもと集まっていた娘達は一斉に部屋を出て行った。

 残されたのは氷蓮と尚華、祥蓮と彩琳だった。

 

「小蓮、さっき雪蓮が呼んでいたわよ」

「いないって言ってて〜」

 

 身の危険を感じたのか小蓮はあっという間に姿を消した。

 

「まったく。それよりも氷蓮。あんたまた変なこと言っているみたいね?」

「変なことって何よ?」

「あのバカの姓を名乗りたいって聞いたわよ」

「ど、どうしてばれたの?」

 

 詠の横になっている月を見ると、どうやら彼女に聞かれていたようだった。

 

「ゆ、月様!」

「はい?」

 

 穏やかな表情で見る月に文句を言いたくてもいえない氷蓮は椅子に座ってぐったりした。

 

「彩琳ちゃんもお饅頭食べてきて」

「は、はい」

 

 解放された彩琳はぐったりしている姉を気の毒そうに見ながら部屋を出て行った。

 そしてそれを確認して詠は入り口を閉めた。

 

「前もそんなこと言って雪蓮と喧嘩したでしょう?」

「そうだけど」

「はぁ〜。どこがいいのよ、あのバカの姓が?」

 

 詠は呆れたように言う。

 月は寝台に行きそこに座って尚華と祥蓮を呼び寄せて櫛で髪を順番に梳いていく。

 

「それに聞くところ、孫の姓を与えられたことが不満みたいだけど、どこが不満なのよ?」

 

 それまであった姓名を命の危機が迫っていたからといって捨てなければならなかった詠には理解できなかった。

 

「だってパパの娘だもん」

 

 両親が同じ姓を名乗っているのならば自分もそうなるはずだと思っていただけに、氷蓮としてはまるで他人のように思えた。

 

「それに詠様や月様だって北郷って名乗れるのにどうして陽や恵には名乗らせないのかもわからない」

 

 親がよくても娘はダメという理由がわからなかった。

 

「あんた、一つ勘違いしているわよ」

「勘違い?」

「ボクや月は一度だって北郷って名乗ってないわよ?」

 

 乱世の時、義理の妹になることは承諾したが彼女達はそれ以降も北郷の姓を名乗ることはなかった。

 

「それにあの時は状況が状況だったから仕方なかったよ」

 

 平和になりそのまま一刀の側室となり、名実共に北郷の姓を持つことになったがこれまで一度も、「北郷月」「北郷詠」とは言っていなかった。

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「だからボクや月は自分の娘には北郷の姓は与えなかったの」

「それとね」

 

 そこにきて月は祥蓮の髪を梳きながら詠の言葉を繋げる。

 

「陽ちゃんや恵ちゃんには自由に生きて欲しいと思ったの」

 

 月は北郷という姓は氷蓮が思っているほど軽いものではないことを知っていた。

 天の御遣いと同じ姓を持つということはそれだけ注目され、また行動一つでその評判を左右する。

 もし自分達の娘が望んで、それに応えるために北郷の姓を与えたらその重さに耐えられるだろうかと懸念していた。

 ならば平和の世の中になったのだから自分達はもはや戻すつもりはなくても娘達には自由であってほしいと願い、北郷の姓を与えなかった。

 

「ちなみにあんたや恵達に今の姓をつけたのは父親よ」

「えっ?」

 

 一刀は天の御遣いとして名声を高めた裏には何度となく過酷な試練があった。

 だがそれを全て跳ね除けた一刀だからこそ、娘達には同じ苦しみを与えたくないという気持ちがあった。

 

「氷蓮、あんたはねそんな親の気持ちも理解できないで、ただ女として見て欲しいと思うのは甘ったれよ」

「…………」

「孫の姓をもっていようが、あんたは北郷一刀の娘でしょう?それだけで満足できない?」

 

(できないもん)

 

 詠の言葉を頭では理解できていてもどうしても抑えきれない自分の感情に気持ちが苛立っていく氷蓮。

 

「まったく、いつまでも子供みたいな考えはやめなさいよね」

 

 その言葉にカチンときた氷蓮は乱暴に椅子から立ち上がり詠を睨みつける。

 小覇王の血を受け継いでいるだけあってその気迫は凄かったが、詠は負けじと睨みかえす。

 

「氷蓮ちゃん……詠ちゃん……」

 

 そこへ月の二人を非難する声が上がった。

 気がつけば祥蓮は怯えており、尚華も表情がすぐれなかった。

 

「ダメだよ。みんな仲良くしないと」

「「…………」」

 

 お互い視線を外した二人は顔を背けた。

 そうして祥蓮はその重苦しい空気に耐えられなくなり泣き始めた。

 

「ショウちゃん、大丈夫だよ」

 

 優しく諭す月だが祥蓮は泣き止まなかった。

 

「はぁ〜……。しばらく一人で考えなさい」

 

 詠はそう言って月達を連れて部屋を出て行き、一人残された氷蓮は何ともいいがたい表情を浮かべて寝台に倒れこんだ。

 

(どうせ子供よ)

 

 詠に言われた一言が思いのほか氷蓮に重くのしかかっていた。

 これまで数多くいる妹達の姉として自信に満ち溢れていた自分が短慮になるとは思いもしなかっただけに気持ちが落ち込んでいくのがわかっていた。

 

「パパ……」

 

 こんな思いをするのであれば一刀の娘に産まれてきたくなかった。

 だが、それを決めるのは本人の意思ではなかった。

 氷蓮は自分の心の中にある蟠りに包まれていき、何時しか眠ってしまった。

 そして様子を見に来た月は氷蓮の頬に涙の後を見つけ、何度となく頭を優しく撫でていた。

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 氷蓮が目を覚めたのは辺りが暗くなってからだった。

 部屋には灯りが一つともされており、誰かが彼女の身体には肩掛けがかけられてた。

 

「さっぱりしようっか」

 

 気分が優れない氷蓮はゆっくりと部屋を出て行き、浴室へ向かった。

 詠と会うと気まずいがもし会ったら謝ろうと思いながら浴室に入るとそこには先客がいた。

 

「よっ」

「姉上様」

「あねうえ〜」

 

 はっきりしない意識が一瞬に呼び起こされ、氷蓮は湯船に浸かっている一刀と祥蓮を抱いている尚華に驚いた。

 

「パ、パパ!?」

「とりあえず汗を流して中に入れ」

「はいる〜」

 

 今更引き返すわけにもいかず、氷蓮は諦めて身体の汚れを洗い流してから湯船に浸かっていく。

 そこへ一刀が盆に載せた酒を勧めてきた。

 

「祭さんからいい酒が手に入ったからって言われてな」

「そう」

 

 元気のない氷蓮に祥蓮がお猪口を両手で持って姉に差し出してきた。

 

「ありがとう、ショウ」

「うん♪」

 

 受け取ったお猪口に一刀は酒を注いでいく。

 氷蓮は一気に呑み干すとそれを盆の上に戻した。

 

「月と詠から聞いたぞ」

 

 そう話しはじめると尚華は祥蓮を湯船から上げて背中を洗い始めた。

 その様子を見ながら一刀は言葉を続けた。

 

「雪蓮が呆れていたぞ。あと詠も」

「わかっているわよ……」

 

 雪蓮や詠に言われる以上に一刀に言われると堪える氷蓮。

 だが、一刀はそんな娘の気持ちを察しているのか優しい口調を崩さなかった。

 

「まぁ俺としては嬉しいけどな」

「パパ?」

「だってそれだけ俺のことが好きだってことだよな?俺がいた世界なんか、年頃になると娘は父親を嫌がるもんだからな」

 

 それがこの世界で授かった娘は自分のことを好きだといってくれる。

 それだけでも一刀は嬉しくてできる限りの愛情を注ぎたいと思っていた。

 

「雪蓮はな、全てを投げ打ってまで俺といてくれると言ってくれたんだ」

「すべて?」

「そう。でも、そうさせたのは俺のせいなんだけどね」

 

 一刀はそれまで決して娘達には話さなかったことを話した。

 一人の運命を変えてしまったこと。

 そしてそれが後の歴史にも影響を与えてしまうのではないかと懸念していたこと。

 それらを含めて雪蓮は一刀と共に生きる事を望み、姓と名を捨ててでも添い遂げたいと彼を求めた。

 

「氷蓮は北郷の姓を名乗るだけの覚悟があるかい?」

「…………」

 

 目の前で尚華に身体を洗ってもらって無邪気な笑顔を見せる祥蓮を見ながら、氷蓮はあまりにも両親の背負ったものの大きさに言葉が出てこなかった。

 

「そうだ。久しぶりに俺の背中を流してくれるか?」

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 湯から上がった一刀の背中を氷蓮、その背中を尚華、そしてその背中を祥蓮が一刀から教えてもらった歌を歌いながら洗っていた。

 その中でただ一人、氷蓮は黙って一刀の背中を洗っていた。

 

「氷蓮が祥蓮ぐらいの年頃によくこうしてくれたな」

「そうなのですか?」

「ああ。いつも背中を流すってね。あの頃はいつもだよ」

 

 嬉しそうに話す一刀に尚華はある意味羨ましかった。

 

「でもな、その度に雪蓮が嫉妬してそれはもう大変だったよ」

「雪蓮様ならわかります」

「だろう?」

 

 父親と妹が楽しく話をしているのを聞きながら氷蓮はふと一刀の肩を見た。

 そこには細かい古傷がいくつもあり、その腕には生々しい傷が残っていた。

 

「パパ……この傷」

「うん?ああ。それは雪蓮を守ったときに受けた矢傷だよ。まさか毒が塗ってあるなんて思いもしなかったからあの時は死にかけたよ」

 

 昔を懐かしむように一刀は楽しそうに話す。

 そればかりか、身体の至るところに傷があった。

 それは民達が話す天の御遣いの武勇伝とはかけ離れた現実がそこに刻まれていた。

 

「この傷があったおかげで氷蓮や尚華、それに祥蓮達に出会えたんだ。結構、死にかけたこともあったから大変だったんだぞ」

 

 もし一刀が死んでいたら今の自分達はここにはいない。

 天の血と孫家の血が交じり合うこともなく、ただ一つの血だけが受け継がれていくだけだった。

 そっと傷ついた肌に手を触れていく氷蓮。

 

「どうして俺が氷蓮達に北郷の姓を与えなかったかはわかるか?」

「……自由に生きて欲しいから?」

「う〜ん、それもあるけど、もっと大切な事がある」

「大切な事?」

 

 一刀は瞼を閉じてこれでもかというほど優しい声で答えた。

 

「氷蓮に幸せになって欲しいからだよ」

「しあわせ……?」

「そう。北郷なんて姓にとらわれていたら氷蓮が大切にしてきたものが全部、無意味になってしまうからね」

 

 それに比べて孫の姓は確かに王族であり価値もあるが、北郷という特殊な意味を持つ姓より遥かに自由であり、氷蓮らしさをいくらでも出す事ができる。

 

「それに俺は氷蓮を女としてみる事は無理だ。どんなに頑張ってもどんなに愛してもそれは父親という枠から抜け出せない。きつい言い方かもしれないけどな」

 

 いくら鈍感でも一刀としては姉妹の中で一番積極的に自分に懐いてくる氷蓮の気持ちはわかっていた。

 だからこそ、父親としての役目を果たさなければならなかった。

 

「それでも氷蓮は諦めたくないか?」

「…………」

「これ以上の幸せを望んだら罰が当たりそうで怖いんだがな」

 

 冗談ぽく言う一刀に後ろから無言で抱きつく氷蓮。

 

「姉上様?」

「あねうえ?」

 

 二人の妹は姉が震えているのに気づき心配そうに声を掛ける。

 

「まったく、いくつになっても氷蓮は子供だな」

 

 同じ『子供』という言葉を詠に言われたら頭にきたが、不思議と一刀に言われる本当に自分が『子供』でしかないと痛感させられていた。

 一刀は肌を通して氷蓮が本当は何を求めていたのか何となくわかった気がした。

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 四人で再び湯船に浸かってさっぱりした後、一刀の部屋に戻るとそこには雪蓮と蓮華、それに小蓮が酒を呑みながら雑談をしていた。

 

「いや〜久しぶりに娘の成長を目にしたよ」

「へぇ〜。それでどうだったのかしら?」

「将来有望だな」

「そう♪」

 

 笑みを浮かべると同時に一刀の腕を掴んで自分の方へ引き込んだ雪蓮は耳元でこう囁いた。

 

「いくらなんでも実の娘には手を出さないわよね?」

「あのな〜……」

 

 呆れる一刀に雪蓮は「冗談よ♪」と言って解放した。

 

「でもこうして雪蓮達を見ていると本当に似ていると思ったよ」

「胸の成長?」

「違うって!なんていうか、雪蓮の元気さ、蓮華の優しさ、小蓮の明るさ。それらが全部受け継がれているんだなって」

 

 孫三姉妹は意外な言葉を彼女達の夫から言われ驚きの表情を浮かべていたが、それも自然と笑みに変わっていった。

 

「当たり前よ♪氷蓮達は私達の大切な娘だもん♪」

「似ていて当たり前よ」

「シャオとショウに囲まれて一刀は幸せ者だよ♪」

 

 そしてそんな母親を持つ娘達もお互いの顔を見た。

 

「お前達は確かに俺の血も流れている。天の血だけど、それ以上に孫家の血が濃いんだ」

「パパ……」

「天の血だろうが孫家の血だろうが氷蓮や尚華、祥蓮は間違いなく俺の娘であり大切な家族なんだぞ」

 

 北郷であろうとも孫であろうとも氷蓮は氷蓮でしかない。

 そんなものに縛られるのではなくもっと自由に未来へ羽ばたいて欲しい。

 一刀だけではなく雪蓮達もそう願っていた。

 

「氷蓮、私は貴女には私達以上に幸せになって欲しいの。たとえ一刀の姓を授かっても将来、きっとそれが重荷にしからないと思ったから一刀は孫の姓を与えたのよ」

 

 どこまでも娘の幸せを願っている一刀や雪蓮達の気持ちが伝わってきたのか、氷蓮の目から涙が溢れてきた。

 

「あねうえ、どこかいたいの?」

 

 祥蓮が泣いている姉にしがみついて見上げてくると、氷蓮はそっと抱きしめた。

 

「大丈夫。嬉しいから涙が出ただけよ」

 

 笑顔を浮かべるが涙が溢れて止まらない。

 尚華はそんな姉を後ろから寄り添っていく。

 

「パパ、ママ」

「うん「な〜に」?」

「ごめんなさい」

 

 自分の我侭で周りに迷惑を掛けたことを謝る氷蓮に雪蓮は立ち上がり、彼女の前にひざを折った。

 

「何言ってるのよ。子が親に迷惑をかけるのはよくあることよ。それよりも月や詠にもきちんと謝りなさい。詠なんか言い過ぎたって落ち込んでいるわよ」

「うん……」

 

 涙を拭いて氷蓮はいつもの笑顔に戻っていく。

 

「行ってくる」

「行ってらっしゃい」

 

 雪蓮達は見送り、氷蓮は部屋を出ようとしたが不意に足を止めて振り返った。

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「パパ、ママ」

「「なに?」」

「ありがとう」

 

(私を産んでくれて……孫の姓を授けてくれて)

 

 娘の心からの感謝に一刀と雪蓮は微笑んだ。

 

「親子なんだから遠慮しなくていいわよ♪」

「そうだぞ」

 

 氷蓮にとって大好きな両親に笑顔で頷く。

 だが、ただでは終わらないのがこの家族だった。

 

「それじゃあ遠慮なく、パパを連れて行っていい?」

「「「はい?」」」

 

 さっきまでの氷蓮はどこへやら、いきなり一刀に近づいていき腕に自分の腕を絡ませていく。

 

「それじゃあ孫紹はパパと一緒に詠様のところへ謝りに行ってきます♪」

「へ?」

 

 一刀は遠慮なく胸を押し付けてくる愛娘に唖然としたが、まるで引きずられるように部屋から連れ出された。

 

「ち、ちょっと待ちなさい!」

 

 呆気にとられていた雪蓮は慌てて二人の後を追いかけるように部屋を飛び出していった。

 

「お姉様……氷蓮……」

「あ〜あ、結局こうなるんだ」

「姉上様……父上様……」

「あねうえ、げんきになった♪」

 

 何ともいえない表情を浮かべる四人に対して祥蓮はその場を明るくする笑顔を見せた。

 

「ショウ、これから一緒に一刀のところへ行くわよ!」

「はい♪」

 

 小蓮と祥蓮は仲良く手を繋いで部屋を飛び出し、残された蓮華と尚華はどうしたらよいのか困っていた。

 

「母上様」

「言わなくていいわ。お互い、元気がありすぎる姉妹を持って大変ね」

「母上様も大変ですね」

 

 ある意味、似た境遇に思わず笑いがこぼれる二人。

 

「私は北郷の姓より孫の姓を頂いて嬉しいと思っています」

「どうして?」

「それは…………」

「それは?」

「父上様と母上様の娘でよかったと思えるからです」

 

 北郷の姓では感じることのできない喜びを尚華は感じていた。

 そんな娘を見て蓮華は微笑み、娘を自分の近くに呼び寄せて髪に指を絡めていく。

 

「私も尚華が孫の姓を喜んでくれて嬉しいわ。ありがとう」

 

 後ろから抱きしめてくる蓮華に頬を紅くしていく尚華は、

 

「私の方こそありがとうございます」

 

 と答えた。

 

「さあ、私達も行きましょう」

「はい」

 

 二人は手を繋いで一刀の部屋を後にした。

 そして廊下に出ると詠の部屋から一刀達の笑い声が聞こえてきた。

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(おまけ)

 

 後日、氷蓮は夕餉の時、雪蓮にこんなことを言ってきた。

 

「ママ、パパをかけて勝負しない?」

「勝負?」

「そう。勝った方が三回のお休み、パパを独占できるわけ」

 

 それは氷蓮が妹達を集めて決めた事だった。

 大好きな父親を独占できるというわけで妹達はこぞって参加してきたので氷蓮は娘達代表で母親達に宣戦布告をした。

 

「いいわよ。でもその代わり私達が勝てば一刀を独占するわね」

「もちろん!」

「あ、あのさ、そこに俺の意思は「「ない!」」…………ですよね」

 

 北郷一刀は夫になり父親になってもその威厳はほとんど役に立たなかった。

 そしてそんな母娘の暴走に巻き込まれる蓮華達は思った。

 

(((((((((やっぱり親子ね…………))))))))

 

 そう思いつつも豪華賞品のために少しは協力するかという気持ちになっていった。

 

「パパ、待っていてね♪ママになんか負けないんだから♪」

「私に勝つのは百年早いわよ♪」

 

 不敵な笑みを浮かべる雪蓮と氷蓮は北郷家の女性を巻き込んで楽しくも真剣に争う事になった。

 

 大好きな夫、父親を得るために。

 

「一刀「パパ」!」

 

 母娘は一刀の方を見てこう言った。

 

「覚悟していてね♪」

 

 まるでお祭りを楽しみしている子供のような笑顔を二人は浮かべていた。

-13ページ-

(座談)

 

水無月:というわけでこの続きは次回の延長戦で行います!

 

雪蓮 :まさかこんな形で延長戦にするとは思いもしなかったわね。

 

水無月:当初の予定から少しずれてしまいましたからね。次回は大人数です。まさに北郷家全員(?)出ると思います。

 

冥琳 :また無謀なことを……。

 

雪蓮 :屍はしっかり長江に流してあげるから心配しなくていいわよ。

 

水無月:死にませんって!?(泣)

 

冥琳 :それはそうと、次が終わればいよいよ終幕の話へいくのね。

 

水無月:はい。実はもうできているのですが、この娘編を通じて変更がありましたので書き直し中です。ちなみに長いです。最後ですから。

 

雪蓮 :とりあえずあまり待たせないようにしなさい。

 

水無月:う〜んちょっと約束できかねませんが、できる限り頑張ります。

 

冥琳 :というわけで、次回は娘編の特別編をお届けするみたいだ、でいいのね?

 

水無月:です。では次回は娘編の特別編になりますのでそちらもよろしくお願いします〜。

 

 

 

説明
娘編第十弾!
今回は孫家三姉妹の娘達です。

が、ほとんど氷蓮の独壇場となっています。(汗)
そしてこの話のおまけで衝撃の事実が!

というわけで今回も最後まで読んでいただければ幸いです。
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コメント
雪蓮も氷蓮もかわいいなぁ(´ω`)寒くなってきましたし風邪等に気を付けて頑張ってください!(温泉まんじゅう)
ロワイン様>ありがとうございます。皆様が楽しんでいただけるように頑張っていきます♪(minazuki)
sion様>たしかにそうかもしれません。さっそく修正しておきます♪(minazuki)
kayui様>だからこそ一刀に惹かれるのでしょう。父親と同時に男としても。(minazuki)
フィル様>まさに禁断の愛ですね!(爆)(minazuki)
キラ・リョウ様>出したら雪蓮達にお仕置き確定ですね♪(minazuki)
ジョージ様>共にいることで感じるものがあると思いますね。(minazuki)
NEKO様>ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです♪(minazuki)
龍威旋様>今の時代だからこそ大切にしなければいけませんね。(minazuki)
st205gt4様>頑張って書いています♪(minazuki)
まーくん様>お嫁さんだけで21人、娘で22人。大家族ですね。(minazuki)
クォーツ様>やった後にしまったーと思ってしまいました。(爆)(minazuki)
neoken様>どっちにしても嫌です(TT)(minazuki)
仁様>そろそろ区切りをつけるべきかなっては思っています。(minazuki)
kanade様>親バカですから♪(minazuki)
逢魔紫様>特別編はいろいろ壊れるかもしれません。(><)(minazuki)
暖かいな・・・心が暖かさで満ちてくる。 書いてくれてありがとう。次回も楽しみに待つよ。(ロワイン)
楽しく読ませていただきました。特別編が楽しみです。あと誤字報告というか一点 9P「氷蓮が祥蓮の頃、よくこうしてくれたな」⇒文面的に「氷蓮が祥蓮くらいの歳の頃」などが妥当かと。(Sirius)
ほんとにホロリときました(TT)そして一刀はいい父親ですね・・・娘たちは本当に母親の血が濃いですww(kayui)
いつか押し倒される日が来るんだろうかwww(フィル)
いい親たちだな、幸せいっぱいの家族ですね。  子供に手は出さないよな、一刀よ・・・(キラ・リョウ)
このシリーズはいろんな家族愛であふれてて良いよなぁ・・・・二十歳になったし、今度親父と酒飲みに行こうかな。俺、下戸だけどwww(峠崎丈二)
良いですねぇ。この作品はかなり気に入ってます^−^(乾坤一擲)
良い話です。読んでて心が温まります。家族の絆か・・・・・・・。今の時代には忘れ去られてる事ですよね(龍威旋)
娘編の特別編の方、楽しみにしてます(st205gt4)
やべえw招集かけて参加した人数が半分でコレだけの人数の娘とは・・・改めて数の暴力に屈服しましたwww娘さんたちは例外なしに母親の血のほうが濃いと思うけどね、9:1の割合で。だから一刀くん滅茶苦茶好かれてるのでは?(まーくん)
12pまで、感動の嵐だったのに、一気に作者が可哀想なページに・・・笑 次作期待(クォーツ)
一刀「雪蓮、長江じゃなくて黄河の方が良いってどう(笑)?海に樽に詰めてとか・・・・・・・・・・クスクス」         neoken「がんばってください!期待しています!」(neoken)
続きが気になる反面、まだ終わらないでと願ってしまう・・・。(仁)
一刀はいい父親になってますね。面白かったです(kanade)
いい話だなー。特別編も期待しています!!(トウガ・S・ローゼン)
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