狂乱!4「ジレンマ!」
説明
1日外をぶらぶらして考えていたらいつのまにか夜になってた。隆兄の家をあてもなく飛び出して、気づいたら自分の家の前に来ていた。仕方なく覚悟を決めて話そうと思い切ってインターフォンを鳴らすと母が険しい表情で出て来た!

幸代「あんた、どこいっとったんや今まで!隆史さんから電話があったぞ、ちっとも帰ってこーへんて心配して!」

正人「(少し疲れた顔で)ちょっと叱られたから散歩してただけだよ!」
(入ってすぐ玄関の土間にへとへと顔で座り込む正人!だか、正人の言葉に

幸代はすでに聞いて知ってるかのように!)
幸代「あんたが悪いんでしょ!勝手に人のパソコン壊して!なに人様に迷惑かけとるんやて恥ずかしい!水草なんかかまっとるからやろ!隆史さんは迷惑しとるんやで!自分の趣味を人に押し付けるんじゃないわ!(# ゚Д゚)(正人の背中をパシンと…)ど大きな図体してみっともない!みんな後でお父さんがで処理しに行くからな!」

母の愚痴は何故か興奮すると男言葉になるので、隆史に負けないくらい迫力がある!

正人「そんなのちょっとした不注意だって!窓空いてたから風で水がぶちゃかってさ!ていうかもういいや、なんかいろいろ疲れちゃったよ!(-_-)」

幸代「うるさいわごちゃごちゃと!(# ゚Д゚)あんたのごたくなんか聞きたくないわ!こっちの方か疲れるわこんな馬鹿な息子を相手してたら!腹立つ事しか出来んのやで情けない!母さんたちが見とらん所で何やっとるかわからんなほんと!こんな調子じゃ学校の勉強もしとらんのやろ!テストで赤点とったら承知せんぞ!」

(正人疲れているのか何もいいかえせず…!)

孝明「何でもいいけど、迷惑かけとったらいかんぞ、お世話になっとるんやから!隆史も社会人になったばっかで忙しいんやで、気を使わなあかん!」

少し奥でさっきから誰かと電話で話していた父の孝明が終わったのか話に割り込んできた。母の声で話の内容は全然聞こえなかった。まだ父もサラリーマンの仕事から帰ってきたばかりなのか言葉は冷静だけど、母と同じようにどことなく不機嫌な顔をしていた。そしてため息まじりに「車で送ってくぞ…」と緩めていたネクタイを再び締めなおした!二人の怒りのオーラのような熱風が閉め切った部屋中を充満していた。一週間ぶりくらいに見た両親だけど僕には何故か心が離れてしまった他人のような感じがした。もちろん今回の事は全部僕が悪いんだけど…!そういえば隆史兄に動揺してたからちゃんと謝ってなかった!

正直、今の隆史兄の所には帰りたくない気持ちでいっぱいだったけどこのまま家で説教受けてるのも嫌でした。
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