スマブラ Stern des Lichts 第9話 〜 はどうポケモン・ルカリオ |
キーラに操られたルカリオと、スピリッツとの戦いが始まった。
「わっ!」
ハニワくんがマルスに体当たりしてきた。
マルスはシールドで攻撃を防ぐ。
「……」
ルカリオは無言でシークに蹴りかかってくるが、シークは上手く攻撃をかわす。
「そぉーれ!」
ベルは鎌を振り、衝撃波を飛ばしてルカリオを攻撃する。
マリオはハニワくんを掴んで投げ飛ばし、その隙にベルがハニワくんのスピリッツを捕まえた。
「捕まえた!」
「よし!」
「そこだ」
シャドウは狙いを定め、ルカリオに銃を撃つ。
しかし、ルカリオはシャドウの攻撃を紙一重でかわした。
「何、僕の攻撃が外れた?」
「やめてくれ……マルス様を攻撃したくない……」
マリクのスピリッツがマルスを攻撃しようとする。
だが、マリクの意志が強かったのか、マルスに攻撃が届く事はなかった。
「マリク、君は必ず僕達が助けるよ。だから、もう少しだけ待っててね」
「ありがとうございます、マルス様」
マリクはあくまで操られているだけだ。
マルスは、なるべく彼を傷つけないように解放しようと行動した。
「ルカリオさん、目を覚ましてくださいませ!」
「グ……!」
アイシャはルカリオをビンタして彼を正気に戻そうとする。
大した効果はなかったが、一瞬だけルカリオは動揺した。
「効いてますわ。どんどん攻めましょう」
「うん。それ!」
マルスはピコを真っ直ぐファルシオンで突く。
「はっけい」
「きゃあ!」
ルカリオは両手に波導を纏い、両手を突き出してベルを打ち据える。
「あんたの魂は、私が解放するわ!」
ベルは渾身の力を込めて鎌を振り下ろし、ピコのスピリッツにダメージを与えた。
「おりゃ!」
「はっ!」
「う……」
マリオのファイアボールと、アイシャのフェイントをかわすマリク。
キーラの力なのか、司祭でありながら身体能力も高くなっていた。
「マルス様……うわぁぁぁぁ!」
「……マリク……」
マリクはキーラの呪縛に抗っているようだが、それでも彼の意志よりキーラの呪縛の方が強く、意識はあるが身体が勝手に動くような感覚だった。
マルスはファルシオンを握る手を強め、ベルも早く彼を苦しみから解き放ちたいという表情になった。
「悪いのは全部キーラだ、こいつらに罪はねぇ!」
「うん、分かったよ! みんな、助けてあげるからね!」
罪を憎んで人を憎まず、マリオとカービィは気合を入れ直すのだった。
「はぁっ!」
ピコの攻撃を受けた後、反撃するシャドウ。
ルカリオはマリオの投げを緊急回避でかわし、シークに素早く近づいて掌底を繰り出す。
「うあぁ!」
「やめろ!」
マルスはシークを攻撃したルカリオを斬りつける。
「お願いです!」
「目を覚ましてくれ」
シークは音を立てずにマリクに近付き、手刀で彼を攻撃する。
アイシャもシークに続いてマリクをビンタした。
「ダウンリーパー!」
「ぐああああああ!」
そして、ベルが勢いよく鎌を振り下ろすと、ルカリオは断末魔と共にダウンした。
「やった! ルカリオを倒したわ!」
ルカリオの解放に成功し、残っているのはマリクとピコのスピリッツだけとなった。
彼らはベルを狙って攻撃を仕掛ける。
しかし、ベルは上手く攻撃をかわし、マリクとピコを同時に鎌で斬りつけた。
「私は伊達に死神やってないわよ! あんたの魂、必ず解放するんだから! せぇぇいやぁぁぁぁぁぁ!!」
「ぐわぁぁぁぁ!」
「エリス様……どうかご無事で……」
そして、ベルが渾身の力を込めて大鎌を振り下ろすと、マリクとピコのスピリッツは真っ二つになった。
「ベル、捕獲しろ!」
「オーケー!」
シャドウの合図でベルがスピリッツボールを開けると、二人のスピリッツはその中に吸い込まれていった。
六人は、操られたルカリオとスピリッツとの戦いに勝利したのだ。
「ルカリオか……無事だったか?」
「……私は一体何をしていたのだ……」
ダウンから復帰したルカリオが、シャドウに声をかけられてゆっくりと起きる。
やはり、彼もキーラに操られていた時の記憶はなかったようだ。
「おい、大丈夫か、ルカリオ」
「目が覚めた〜ルカルカ?」
スマブラ四天王の二人、マリオとカービィがルカリオに近寄る。
ルカリオは「ああ」と言って頷いた後、お互いに知っている事を話し合った。
「ふむ、なるほど。そなた達は散った者達を探しているのか」
「俺達以外、みんな身体を失っているしな……」
身体を失ったスピリッツは、ボディがなければ触れる事すらできない。
また、このまま放っておくと完全に消えてしまう。
なので、なるべく早く、スピリッツを解放し、保護しておきたいとベルは考えた。
「でも、ルカリオは波導を感じ取れるよね?」
ルカリオは波導を感じ、敵や味方の区別をする事ができる。
具体的には、青い波導が味方、赤い波導が敵といった具合だ。
魂を持つ者の波導も感じ取れるのか、りょうはルカリオにそう問う。
「可能だが……精度は弱まっているぞ」
「それでもいいよ。仲間を探せるなら」
「……分かった」
ルカリオは目を閉じて集中し、仲間の波導を感じ取ろうとしていた。
しばらくすると、ルカリオの目が青く光った。
「見つかったの?」
「レース場に紫の波導が見える」
「紫?」
赤と青が混ざった色、紫。
それが何を意味するかは、りょうはまだ分からなかった。
「でも、レース場はワイルドグースを運転できるスピリッツが必要だよ?」
「あ、それならもういるわ。出てきなさーい!」
そう言って、ベルはピコのスピリッツを呼んだ。
『なんだ? オレに何か用か?』
「レース場に行って、ワイルドグースを運転してほしいわ。ルカリオが仲間を見つけたらしいから」
『お安い御用だぜ!』
「ね?」
ピコのスピリッツを解放したおかげで、レース場で行ける範囲が広がったようだ。
「それじゃあ、レース場に戻るわよ!」
「ああ」
そうして、ベル一行は囚われの仲間を助けるため、レース場に再び行くのであった。
しかし、上空では、光の化身がほくそ笑んでいた。
「6体のファイターを解放したか……。ふ、早いな。だが、我も手は打ってあるぞ」
キーラは、どこかに炎の弾を撃ち込むのであった。
〜ベルのスピリッツ名鑑〜
ピコ
出身世界:エフゼロワールド
性別:男性
ポリポト族の元軍人で、ワイルドグースに乗る。
攻撃的だが冷静な一面も持っており、彼を怒らせると大変な目に遭うらしい。
ハニワくん
出身世界:どうぶつの森
性別:男性
謎の埴輪。言葉の中に「ヒ」を入れる。
道具の貸出や集金など、様々な事を手伝っている。
誕生日は、埴輪なので8月28日。乙女座。
マリク
出身世界:戦記の世界
性別:男性
風の魔法エクスカリバーを使う司祭の青年。
マルスの友人で彼の姉エリスに好意を抱いている。
説明 | ||
DPリメイク発売だと……。 二回目の第一世代リメイク同様に、ピカブイ仕様になるのかな? そんなわけで今回救出するのは、DPを象徴するポケモンです。 |
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