ときメモ4を期待する会 第6話 |
「時代は、着せ替えヒロインが支流だよ!」
「はぁ……?」
光のなにを言ってるかわからない発言に、司会席に座っていた彼は何事かと、顔をしかめた。
「どぅしたんだよ。いきなり、着せ替えなんて……ていうか、なんだ、お前、その格好!?」
「てへっ?」
可愛らしく舌を出し、サンタコスチュームを披露する光に彼はカレンダーを見て、確認した。
「クリスマスまで、まだ一ヶ月以上あるぞ?」
「今回は、ときメモシリーズ初機能の"みつめてルーム"について論議しようと思うの?」
「見つめてルーム?」
司会席のテーブルの横においてある、ノートパソコンを起動させ、ネットを開くと、彼は納得したように頷いた。
「クリア後の特典か……クリアした女の子の好きな格好を見れるって訳か。これは、なかなか、乙なことをしてくれる」
「ギャルゲーヒロインのコスチュームチェンジは男子の永遠の憧れだよ!?」
「女のお前がなにを言ってる」
ほとほと呆れた顔をし、パソコンを見ると彼は頬杖をついた。
「でも、これだけだと、なにがなんだか、まだわからないな? 付加機能は役に立つのかわからないし?」
「なら、これならどぅ?」
「おぉ!?」
一瞬で、光の服装が、ときめき状態の水着の姿に変わり、彼は拍手を送った。
「お見事……」
「いやいや……これくらい序の口ですよ?」
満更でない顔で鼻を鳴らす光に彼は、つい漏らしてしまった。
「それって、アルバム機能じゃダメなの?」
場の空気が凍りついた。
彼は、言ってはならないことをいってしまったことに気付き、口を押さえた。
だが、すでに彼の行為は、手遅れであった……
「君! これは、合法的にヒロインが自分から服を着替えてくれるんだよ!? これはギャルゲー至上の革命になることは間違いが無いよ!?」
「だ、だが……ときめきメモリアルはアルバム機能でも立ち絵があるし……」
「PSPだからこそ、意味があるの!」
ズイッと顔を迫らされ、彼は思わず頷いてしまった。
「あ……ああ。ごめんなさい」
あまりの勢いに圧倒され、謝ってしまう彼に光はやれやれと肩をふり、ため息を吐いた。
ちょっとだけ、腹が立った。
「好きなコスチュームが簡単に見れる利点を述べて見なさい」
「なぜ、上から目線……まぁ、いいけど」
コホンッと咳払いし、腕を組むと彼は考えるようにつぶやいた。
「それはやっぱり、好きなコスチュームが簡単に見れるってことだよな?」
「そぅいうこと。私の水着だけじゃなく、伊集院家のパーティでしか見れないコスチュームだって、見れるかもしれないんだよ!?」
「いい加減、服に着替えろよ」
「……わかってるよ」
頬を膨らませ、水着の上のから制服に着替えると、光は子供のように目を輝かせ、両手を広げた。
「いい!? ときメモには、運しだいで、絶対に見れないお宝シーンがたくさんあるんだよ?」
「学校サブイベントのスクール水着や、体操服だな?」
「もし、それが簡単に見れたらどぅ思う? あれは、アルバム機能に簡単に追加、出来ないんだよ?」
「そぅいえば、そぅだな……入浴シーンもアルバムに載せられれば、どれだけよかったか?」
「全国のメモラーが涙を呑んだことだろうね。管理人も入浴シーンが追加されると思って、危険な橋を渡って、お風呂を覗いたのに、一時の快楽だったね?」
「と、話が逸れたな。でも、考えてみれば、クリア後の得点は最近のゲームのお楽しみの一つだな。ギャルゲーなら、追加シナリオがついてるゲームだってたくさんあるし?」
「PSPでは、CG機能から、フォトを登録できるしね?」
「kanonから始まった、PSPギャルゲーの常套手段だな?」
「使ってないギャルゲーもあるけどね?」
遠い目をし、卵型の蒸気機関で剣を振り回す少女たちの顔を思い出し、二人は涙を流した。
「さて、話も長くなりそうだし、今回は批判が出ずによかった」
「毎回、批判なんか出したら、読者がついてこないよ」
「それもそぅだな?」
『一緒に帰って後輩に噂されれると恥ずかしいから』
「……」
「……」
二人とも、すごい睨み顔で掴みかかり、ふふっと笑いあった。
「あくまで、批判を言いたいわけね、君は?」
「このシリーズで一番、批判を言ってるのはお前だろう?」
「上等だよ! 今日はオフでときメモの良さを語り合おうじゃないか。もちろん、3とオンラインの良さで!」
「おぅ! 玄人好みのゲームをいかに褒めあえるか、競ってやる!」
ガシガシと肘で小突きあいながら、部屋を出ると、光は慌てて部屋に戻り、電気を消した。
説明 | ||
今回は新機能、『みつめてルーム』の期待を書きます。 | ||
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コメント | ||
わかってらっしゃる!(スーサン) | ||
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