魔法少女リリカルなのは〜愛する者の為に〜 三章「早いな〜」 |
魔法少女リリカルなのは転生物語三章「早いな〜」
アルフの転移魔法の御陰で今俺達は、フェイトが潜んでいる部屋に着いた
部屋の中は殺風景で生活観と言うものが感じられない
それでも、必要最低限の物だけ置かれている
取り合えず近くにあった椅子に座る
はやと「どこから説明すればいい?」
そう言うと、フェイトは今思い出したかのような反応を見せる
フェイトも、近くにあった椅子に座る
フェイト「えっと・・・・・・・なんで彼方は私に協力してくれるの?」
いきなりその質問が来るとは思わなかった
てっきり、なんでロストロギアを持ってるの?とか、彼方は一体何者?とかそんな感じの質問が来ると思っていたので、内心驚く
はやと「何でかって?う〜ん、そうだな〜〜・・・・・・・ただ君が悲しそうな顔をしてたからさ」
フェイト「悲しそうな顔?」
はやと「ああ、そんな顔をした人を放っておけない、ただそれだけさ」
アルフ「あんた、恥ずかしい事言ってるの自覚してるかい?」
何時の間にか人型になってるアルフにそんなことを言われてさっきまで自分が話していた事を思い出す
はやと「・・・・・・・・・・・・・」
フェイト「あの・・・・・」
アルフ「・・・・・」
少しの間、沈黙が走る
はやと「うおぉぉぉぉぉぉ!!!」
フェイト「キャッ!」
驚いたフェイトが仰け反る
はやと「恥ずかしい!!今俺は非常に恥ずかしい!!穴があったら入りたいぐらい恥ずかしい!!」
頭を抱えて思いっきり叫ぶ、近所迷惑など考えない!!
やべぇ!!マジ恥ずかしい!!何で俺あんな事いったんだ!!何故!!
フェイト「ふふ」
そこでピタッと動きを止める
はやと「笑ったな」
フェイト「えっ?」
はやと「だから今、笑っただろ?お前には笑顔が似合ってるよ」
ニコリと微笑みながら言う
フェイト「えっ?!」
フェイトの顔がこれでもか!っと言うぐらい赤くなっている
はやと「話を逸らすようだけど、他に質問はある?」
顔赤フェイトと、冷静アルフに聞く
アルフ「それじゃ聞くけどあんた誰だい?」
冷静なアルフが顔を赤らめて混乱の極みにいるフェイトに変わって質問をしてくる
はやと「俺の名前は、八神はやと、歳は九歳、小学三年生、でもって今は家出中」
フェイト「家出って、どうして?」
元に戻ったフェイトが聞いてくる
はやと「俺には、両親がいない、妹を生んでから暫くして事故で死んじまった。それからは親父の遠い親戚のグレアムおじさんに生活援助してもらってたんだ」
フェイト「・・・ごめんなさい」
顔を俯かせて謝ってくる
はやと「いやいいんだよ、それじゃ話を続けるぞ?妹と一緒に暮らしていたある日、頭の中に念話で話しかけてくる奴がいた、それが俺のデバイス「ランだ」」
アルフ「それで?」
はやと「ああ、今のが一ヶ月前までの話だ。妹に危険が迫るのを危惧した俺は、家を出た。それが今日のことだ」
フェイト「本当に、ごめんなさい」
フェイトは今にも泣きそうだ
そんなフェイトの頭を撫でる
フェイト「えっ?」
顔を上げてこっちを見てくる、目尻には涙が溜まっている
はやと「気にしなくていいんだよ、俺が自分で決めた事だし。それで他に質問は?」
頭を撫でながら、質問を促す
さっきからフェイトの顔は赤くなりっぱなしだw
アルフ「あんたはどうやってデバイスを手に入れたんだい?それとよく今まで管理局に気づかれなかったね?」
はやと「ランは、さっき言ったとおり家の居間にいて、それを手に入れただけ。
それに俺とランは一心同体だしな」
フェイト「デバイスと一心同体?」
頭を撫でられ続けながらも聞いてくる
そこで一旦撫でるのを止める
その時のフェイトの表情は、残念そうな顔をしていた
はやと「ラン?」
はやと・ラン『ユニゾンアウト』
ユニゾンを解き、私服に戻る
はやと「何で俺が、ランと一心同体か教えてあげるよ」
徐に上着を脱ぐ
フェイト「えっ?!ちょっ?!」
顔を手で隠すフェイト、けどな、フェイトよ指の間から俺のこと見てるの、ばればれだぞ?
上着を脱ぎ終わる
はやと「これを見てくれ」
フェイトとアルフのほうに身体を向ける
フェイト「えっ!」
アルフ「な!!」
はやとの胸には、縦に刃物による傷があった
それは素人目に見ても、傷が深かったであろうことが想像できる
フェイト「それって・・・・・・」
恐る恐る聞いてくる
はやと「・・・・・・今から二十日前、俺は夜街に出かけていたんだ。ランとであってから、約十日後だな?
毎日の日課の修行を終えて、買い物にいったんだ。事件は其処で起きた
買い物を終えて、家への道を歩いていると後ろから走ってくる音が聞こえたんだ」
一旦区切る、その間フェイトもアルフも、一言も喋らずに聞いてくる
はやと「なんだ?そう思って後ろを振り向くと、目の前には知らない男がこっちに向って走ってきてたんだ
手には包丁を持って、それに気づいたときはもう遅かった。危ない!そう思って避けようとするより男が刺す方が早かった
しかも刺さった箇所は心臓の当り、男は当然逃げて、その場には自分ひとりだけが取り残された」
フェイト「それで・・・、どうなったの?」
はやと「ああ、ここでな、ランが俺のリンカーコアと魂を、ラン自身と融合させたんだ
その結果、一度死んだ俺は蘇った。ただ傷跡だけは治せなかったらしい」
アルフ「それじゃあんたは一回死んでるって事かい?」
はやと「ああ、だから俺とランは真の意味で一心同体って訳さ」
言い終わると、重い空気が流れ、沈黙が走る
はやと「今日、ジュエルシードが暴走した事によって管理局に嗅ぎ付けられるな」
アルフ「何だって?!」
はやと「俺が、フェイトの味方なのはそれを含めてだ」
フェイト「はやと・・・・・・・」
複雑な表情で名前を呼んでくる
はやと「取り合えず寝よう、明日はフェイトも用事があるんだろ?」
フェイト「うっうん」
はやと「用事が終わったら、付き合ってほしいことがある」
フェイト「付き合ってほしい事?」
はやと「明日になってからのお楽しみさ」
フェイト「うん、それじゃお休み」
はやと「ああ、お休み」
部屋の電気を消し、フェイトは自分の部屋に、俺は居間に残り、寝た
当然のごとく想像していたが、これは酷すぎる
フェイトの全身には、自分が愛する母親に付けられたであろう鞭による傷が出来ていた
はやと「フェイト、大丈夫か?」
フェイト「・・・・・・うん、大丈夫。心配ないよ」
はやと「取り合えず治療するから其処に座れ」
フェイト「・・・・・・・解った」
フェイトを椅子に座らせて、ランとユニゾンインする
フォームは、ブリューナクだ
はやと「母なる大地、悠久なる海、福音の音、鳴り響け「ヒーリングストーム」!!」
ブリューナクでユニゾンしているとき限定の治癒魔法だ、この魔法は受けた人の自然治癒能力を一時的に高め、傷を治す魔法だ
ヒーリングゲイルを受けたフェイトは見る見る内に傷が治っていく
アルフ「・・・・・・すごい」
間近で見ていたアルフは驚きの表情だ
そして完全にフェイトの傷が治った
はやと「これで終わりだ、調子はどうだい?」
フェイト「大丈夫」
はやと「よかった、それじゃ俺の用事を済ませていいか?」
フェイト「あっうん、いいよ。それで、用事って何?」
はやと「取り合えず、屋上に行こう。話はそれからだ」
フェイトを促し、屋上に行く
屋上に着いた
ちなみにアルフは部屋で待ってる
はやと「それじゃ、屋上から上に対してだけ結界を張るからちょっと待っててくれ
ラン、結界を頼む」
ラン「アイアイサ〜」
少しすると結界が張られる
フェイト「はやと、これから何をするの?」
はやと「何って、フェイトの修行だよ。それに最終決戦は近い、そのための修行だよ」
フェイト「修行って何をするの?」
キョトンとした顔で聞いてくる
はやと「ほら、フェイトって素早さを生かした戦いが得意だろ?だからこれからやるのは今の速さを更に早くしたまま戦えるようにする修行だよ」
フェイト「確かに私は速さを主軸にした戦い方だけど、これ以上速く出来るの?」
はやと「当たり前、先ずバリアジャケットに回してる魔力の殆どを速さに回すんだ
それと、絶対に止まらないようにしろよ?バリアジャケットの魔力を速さに移す=防御が薄くなるってことだ
そんな状態でなのはちゃんの砲撃魔法を喰らってみろ、たとえ否殺傷設定でもズタボロになっちまう」
はやと「だから常に止まらずに戦うんだ。これからやる修行は俺が威力が一番低くて早い魔法をフェイト目掛けて放つから
何時まで避けられ続けるかを試す修行だ、これが出来れば負ける可能性は低くなるだろうな。ちなみに危なかったら打ち落としてもいい
それと、シールドを使ったら一本ずつ増やすからな」
フェイト「解ったよ、それじゃ早速お願い」
フェイトもバリアジャケットを纏う
はやと「一つ言っておくけどいい?」
フェイト「何?」
はやと「戦いのときは余計なことを考えないようにしとけ、余計な事を考えるとその分隙が増えて倒される可能性が増えるからな
解った?」
フェイト「うん」
フェイトが宙に浮かぶ
はやと「それじゃいくぞ?」
ちなみに俺の今のフォルムはクラウ・ソラスだ
ラン『ファントムシュバート』
その一言と共に、周りに幻影剣が現れる、その数30
はやと「いけ!!」
手始めに5本をフェイトに向けて撃つ
フェイト「ふっ!」
フェイトは一本一本を素早く早く避ける
はやと「まだまだ!!」
今飛ばした五本を操り、フェイトを狙う
はやと「後ろにも注意しろよ!常に四方八方を注意するんだ!!」
フェイト「解った!!」
今度は、フェイトの前方に二本をタイミングをずらして飛ばし、死角から一本背中に放つ、残りの二本は左右から狙う
フェイト「クッ!」
流石に難しいらしく、さっきまでは上手く避け続けていたが、何本かはバルディッシュで壊している
はやと「上出来だよ、フェイト!!この調子でいくぞ!!」
フェイト「うん!!」
フェイトは笑顔でこっちを向き返事を返す
この調子で修行は続き、驚くことにフェイトは夕方までの時間の間に、全てを避ける又は打ち壊してしまい、流石に度肝を抜かれた
でもって打って変わって、今は公園の近くにいる
この近くでジュエルシードの反応があったからだ
はやと「そろそろだな」
フェイト「そろそろだね」
アルフ「ああ」
三者三様の反応をする
アルフ「なぁフェイト、さっき屋上でどんな修行をしてたんだい?」
フェイト「うん、えっとね、私のバリアジャケットに回してる魔力の殆どを速く動くのに使って
はやとが撃って来る魔法を避け続ける修行だよ?」
アルフ「そんな危なっかしいことして大丈夫なのかい?」
俺に聞いてくる
はやと「ああ、大丈夫だったよ、それ以前に俺が度肝を抜かれたぐらいだ。だって徐々に数を増やしていったとはいえ
合計三十本ものファントムシュバートを避けちまうんだからさ」
アルフ「本当かいフェイト!!」
驚いた顔で、今度はフェイトに聞くアルフ
フェイト「うん、途中バルディッシュで弾いちゃった時もあったけど殆ど避けられたよ?」
アルフ「凄いじゃないかい!」
何か、見ていて微笑ましい光景だな〜、会話の内容は物騒っぽいけど
はやと「にしてもリミッター掛けすぎたか・・・・・・・」
フェイト「リミッター?」
大樹「ああ、俺さ魔力が強すぎるからリミッター掛けてるんだよ」
アルフ「どのくらいまでリミッター掛けてるんだい?」
はやと「大体、魔力ランクE+位まで下げてるんだ」
フェイト「えっ?Bであんなに速かったの?それじゃ、もし大樹がリミッターを解除したら・・・・・・・」
何か、恐る恐る聞いてきた
はやと「ああ、多分当ってただろうな、っていうか全部避けれなかったかもな」
フェイト「はっはは・・・・・」
顔が引きつってる
その時
ジュエルシードが発動した
アルフ「フェイト!はやと!」
はやと「解ってる!いくぞ、フェイト!!」
フェイト「うん!!」
ジェルシードが発動した場所まで高速に進む
発動した場所につくと、そこではなのはちゃんがでかくなった木と戦っていた
なのはちゃんの攻撃がシールドで防御されていた
はやと「いいか、あいつはシールドを張っている、だから俺がシールドをぶち壊すからその間に一発食らわしてやれ!!」
フェイト「大丈夫なの!!」
はやと「大丈夫だ!!」
そういい、一気に接近する
なのは「はやとさん!!」
なのはちゃんの声が聞こえるが無視だ!!
はやと「ラン、カートリッジロード!!」
ラン『カートリッジロード』
一気に三発ロードする
すると二枚刃のクラウ・ソラスの刃の間に光の刃が現れる
その場で連続でクラウ・ソラスを振り、斬撃をその場に留まらせる
合計で十個の斬撃が現れる
はやと「エターナル・バース!!」
最後に思いっきり上段から振り下ろし、全ての斬撃を飛ばす
その斬撃はシールドに当り、徐々に罅を入れていく
はやと「フェイト!!今だ!!」
フェイト「うん!!」
フェイトが手を前に出し、印を結ぶ、するとフェイトの目の前に魔方陣が出る
フェイト「貫け、轟雷!!」
バルディッシュ「Thunder Smasher」
その掛け声と共にバルディッシュを魔方陣に突き出すと、其処から雷を伴う一撃が放たれる
サンダースマッシャーが当ると巨大化した木は苦しむような断末魔をあげて消えた
さっきまで、木があった場所にジュエルシードが現れる
クラウ・ソラスをジュエルシードに翳す
はやと「ジュエルシードシリアル7、封印!」
ジュエルシードから輝きが段々失われ、あたり一面を強烈な閃光が襲った
光が収まると、ジュエルシードが宙に浮いたままだった
すいません!
時間が泣く中途半端なところで終わってしまいました
続きはまた後で
では、さようなら!!
説明 | ||
少し文章を改変しました では、どうぞ |
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なんか、なのはがかわいそうになってきた(zendoukou) 大樹最強ww大樹はフェイトとくっつくんですかねぇ。。」(韻) |
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