スマブラ Stern des Lichts 第47話 〜 乱闘 その道化の名を呼べ |
サムスを仲間にした一行は、しばらくの休憩と準備の後、北の山道に登っていった。
アースボーンドのダンジョンおとこやがんせきポケモンのイシツブテを退けつつ、一行はファイターを解放するため、歩き続ける。
「うぬの力、我に示せ!」
「いくよ!」
ガノンドロフのボディに宿るは、ヴァルム帝国の皇帝ヴァルハルト。
ランクはエースと手強かったが、マルスは彼との一騎打ちに勝利した。
「ここから先には行かせない!」
「行かせてもらうぜ!」
地のエナジストにして後にロビンの義兄となるガルシアは、ファルコンが解放した。
「あたちたち、いまはここをやってるの」
「あちがはやくなるよ!」
「……元々は僕達をサポートしていたのに」
「今はこんな身分なんだな」
道場の主となった双子のくノ一・カットとアナを、シークとシャドウは哀れみながらも解放した。
「これは……乗り物か?」
そしてファントムを解放した時、シャドウは乗り物を発見する。
それは、多くの人を乗せる事ができる汽車だった。
「シャドウ、運転できるの?」
「車やバイクを運転した事はあるが、汽車はないな。だが、僕に運転できない乗り物は無い。……乗れ」
そう言って、シャドウは汽車の運転席に行く。
スマブラメンバーが汽車の中に入ると、シャドウは汽車を運転した。
「シャド兄、大丈夫? ちょっと揺れてるけど」
「この乗り物は速くないし、地面も不安定だからな。慎重に運転せねばならない」
「よっちゃうでしゅ……」
シャドウは汽車を運転しているが、ちょっとぎこちないとカービィには感じた。
プリンなどの他の子供組も、不安定なシャドウの運転に不安になる。
「またスピリッツか」
すると、シャドウは道中でピカチュウのボディに宿ったドン・チュルゲのスピリッツを発見する。
シャドウは汽車の窓を開け、中から拳銃を撃ってドン・チュルゲを解放した後、運転を続ける。
だが、途中のレールが縦になっていて、左側のレールは進めそうになかった。
「よし、ここまでにしよう」
シャドウは右側のレールを進み、汽車から降りた。
「あー、ドキドキした。地面ガタガタだったよ。こんなにドキドキしたのは久しぶりかな?」
「そうかもな」
ふぅふぅと息を切らすカービィ。
揺れる車内とシャドウのぎこちない運転に、久しぶりにドキドキしたようだ。
「確かに、地面は平らではなかったし、キーラに操られたスピリッツもいた。でも、それだけだったでしょ」
「サム姉、慣れてるんだ〜」
「私は様々な惑星を渡ってきた、これくらい平気よ」
「じゃ、安心だね!」
サムスの自信に安心したカービィは、るんるんと山を登っていった。
その道中、レオタードのような服を着た女性、キャミィのスピリッツが道を塞いでいた。
「嫌な思いをしないように、一太刀で決めるわ」
ベルが大鎌を振るってキャミィを解放すると、先の霧が晴れていった。
次の瞬間、火山の熱気が一行を襲った。
「うっ……!」
「なんて熱さだ……!」
「気分が悪くなりそう……!」
氷山と打って変わって、ここの気温は高すぎて汗が出そうだ。
防寒着を着ているアイスクライマーの顔からはとっくに汗が出ている。
しかも、入り口には巨大な岩が立ち塞がっている。
「この岩、どうやって壊そうか……」
「えいっ!」
カービィはハンマーを取り出し、巨大な岩に振り下ろした。
岩に罅が入るが、まだ壊れそうにない。
「それっ!」
もう一度、カービィはハンマーを振り下ろす。
だが、やはり岩には罅が入るだけだ。
その後も、何度もハンマーを振り下ろしたが、罅ばかりが入ってなかなか壊れなかった。
「うぅ、疲れちゃった……」
カービィはハンマーを振り下ろし過ぎて疲れてしまった。
すると、彼に応えるかのように、スピリッツボールの中からボンバーマンのスピリッツが姿を現す。
「あ、しろ君……」
『お疲れ様、よく頑張ったな。後はボクに任せろ』
ボンバーマンは爆弾を取り出すと、罅が入った岩目掛けて爆弾を投げ、破壊した。
「うわぁ〜、凄いね、しろ君」
『どういたしまして』
役目を終えたボンバーマンは、スピリッツボールの中に戻った。
こうして、ボンバーマンのおかげで火山に行けるようになった。
「やっぱり暑いよぉ……」
「庇護の術」
暑さにへばるアイスクライマーに、瑠璃は庇護の術をかける。
「ふう〜、ありがとう、瑠璃」
「とはいえ、術を使いすぎるといざという時に使えなくなるからな。時には我慢した方が良い時もあるのじゃ」
頻繁に術を使っていると霊力が減り、本当に術が必要な時に困った事になる。
霊力を回復する薬はあるにはあるのだが、大半は体力を回復する薬より高いため、そうたくさんは持ち歩けないのだ。
「は〜い」
「分かったわよ」
アイスクライマーは素直に瑠璃の言う事を聞き、暑いながらも頑張って火山を歩く事にした。
「わしの眠りを妨げる者どもよ、地獄の炎の中で苦しみながら焼け死ぬがよい」
「また、戦う事になるとはね……」
リドリーのボディに宿るメディウスには、マルスがファルシオンを持って対抗した。
ランクはホープ級なので、以前と比べてそれほど苦戦せずに倒せた。
「ふう、ふう、暑い暑い」
「思わず脱ぎたくなっちゃうよ」
「でも、人前で脱いじゃダメだからね」
火山の暑さにへばりつつも、一行はスコークス、ダルケル、ジェームズ・マクラウドのスピリッツを解放しながら歩いていく。
火山の火口際に着くと、より一層暑さが強くなり、アイスクライマーは汗をかき続ける。
「何なの、この暑さ?」
「苛々しちゃうわ」
「まあまあ二人とも、落ち着いて……暑いのは僕達も同じだから」
その暑さに流石のアイスクライマーも苛々する。
何とかりょうは彼らを宥めるが、このまま暑い場所にずっといては危険だ。
しかも、西は幻のポケモン・ボルケニオンのスピリッツが立ち塞がっている……が、ベルはボルケニオンを見て目を輝かせていた。
「ボルケニオンには雪の女王って呼ばれてる妹がいるんだって。一度、会ってみたいわ〜」
「雪の女王って誰だ?」
「まぁいいわ、ボルケニオンのスピリッツを解放して進みましょう」
ベル、シモン、サムスは武器を構え、ボルケニオンのスピリッツと戦った。
そして、スピリッツを解放した後、一行が西へ歩いていくと、黒髪の少年が光の鎖に縛られていた。
不老不死の少女から超能力を授かった皇子のように整った顔立ちをしていた。
軍人の姿をしたネットナビのように、人を率いる才能も併せ持っている。
高校生らしく、英雄に憧れる金髪の少年のような無邪気さもあるかもしれない。
「ようやく捕まったファイターを見つけたわ。こいつの母体は解放してやらなくちゃね。そぉーれっ!」
ベルはそう言って、少年を縛っている光の鎖を大鎌で一閃、少年は光の鎖から解放された。
「……」
少年の瞳が赤く光ると、背後に悪魔が召喚された。
「これは……ペルソナ!?」
「もし、こんな状況に遭遇したら、必ずこう言うでしょう」
「まさか!」
マールとしずえが驚いたところで、少年と悪魔が襲い掛かってきた。
「行くぞ、みんな!」
「「「はい!」」」
「参る」
「みんな、見ていてくれ!」
マリオ、ロックマン、ピット、ルカリオ、ランス、マルスは少年を迎え撃つ体勢に入った。
「バラージアイスボール!」
マリオは少年目掛けて氷の玉を乱射する。
「うおっ!」
「当たらないよ!」
少年は短剣を振るってマリオに反撃、身体をねじらせてロックマンにフェイントを仕掛けるがロックマンはひらりと身をかわした。
「えいっ!」
「……」
少年はロックマンの攻撃を飛び上がってかわす。
その直後にロックマンを短剣で切り裂き、ピットが放った矢を闇魔法で防ぐ。
「はっけい!」
「えいっ!」
ルカリオは少年目掛けて気を纏った掌底を放ち、ランスが槍で少年を突いて追撃する。
「マーベラスコンビネーション!」
「動かないでね!」
マルスは少年を流れるような連続攻撃で切り裂く。
ロックマンはバスターを弱めて威嚇射撃をして少年を怯ませる。
その隙にマリオは少年に突っ込みパンチし、マルスはドラゴンキラーで少年を斬りつけた。
「ワドスピアスロー!」
ランスは遠くから槍を投げて攻撃し、ルカリオは少年の懐に近付き投げ飛ばした。
「ファイア掌底!」
「ロックバスター!」
「パルテナの神弓!」
マリオは少年に炎を纏った掌底を放って攻撃、ピットとロックマンは同時に少年を撃った。
少年は距離を取って闇魔法で反撃し、銃を撃った。
「うおっ、こいつ銃も撃ってくるのか!」
「何でもできるんだね」
少年の多芸さに驚くマリオとマルス。
短剣も、銃も、魔法も使え、動きが素早い……だからこそ助けたいと二人は決意する。
「今、助けてやるからなっ」
マリオはそう言って少年にファイアボールを放つ。
ロックマンはフレイムソードで斬りつけ、少年をさらに燃やす。
「闇にはこれが一番効くんですよ! これで、とどめです! デュアルアタック!!」
「ぐああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
そして、ピットがパルテナの神弓を双剣に変え、少年に向けて同時に振り下ろし、彼を戦闘不能にし、戦闘を終えた。
「……っ!」
ピットが少年を撃破すると同時に、少年の背後にいた悪魔が消える。
気を失った少年はばたりと、地面に崩れ落ちる。
「……勝ったんですか?」
「そうみたいだな……」
倒れている少年を見て、マリオは呟く。
すると、アイシャが少年の傍にやってきて、片手を少年の前にかざし、呪文を唱える。
「癒しの力よ……ヒーリング!」
アイシャが回復魔法を使うと、少年が負っていた傷は癒えた。
痛みはまだ残っているようなので、少年は痛みを引き摺りながら立ち上がる。
「いたたたた……ここは、どこだ?」
「あ、起きたんだね。あまり無茶しないでね」
「う、ぐっ」
しばらくして、少年の痛みが完治した後、マリオは今までの事情を少年に話した。
「なるほど、そういう事があったのか。それで俺は、こんな火山にいたのか」
「大丈夫だった?」
「ああ、ちょっと痛いが平気だ。……それよりも、名前を名乗っていなかったな。俺は雨宮蓮、コードネームはジョーカーだ」
ジョーカーは自身の本名とコードネームを名乗る。
一行もジョーカーに改めて自己紹介をした。
「……しかし、お前はナイフも、銃も、闇魔法も使えるんだな。
お前は公認ファイターなのに、銃も使う僕は非公認ファイターとは、一体どういう事なんだ?」
シャドウは嫉妬の目をジョーカーに向けていた。
「いや、ナイフも銃も((玩具|おもちゃ))だから大丈夫だ。闇魔法はエイハという呪怨属性の魔界魔法だ。
それに、そんなに嫉妬するな。俺とお前は同じ属性なんだぞ?」
「同じ属性……か。だからこそ、妬むかもな」
「……」
シークは、シャドウとジョーカーのやり取りを見てちょっぴり不安になっていた。
こんな調子でキーラを倒して世界を救う事ができるのか、と。
とはいえ、ジョーカーを助けて仲間が増えたため、その辺は良い成果になった。
一行は、次の仲間を助けるために火山を下山するのだった。
〜ベルのスピリッツ名鑑〜
ダンジョンおとこ
出身世界:アースボーンド
性別:男性
ダンジョン職人ブリック・ロードが作った塔とブリック・ロードが科学の力で合体した姿。
イシツブテ
出身世界:ゲフリアース
性別:♂♀両方存在する
主に洞窟に生息する、がんせきポケモン。
いわ・じめんタイプで、特性はいしあたま、がんじょう、隠れ特性はすながくれ。
丸くて持ちやすく、掴んで相手に投げてぶつけるイシツブテ合戦ができる(だが20kgだ)。
ヴァルハルト
出身世界:戦記の世界
性別:男性
ヴァルム帝国の皇帝で、「覇王」と呼ばれている。
厳格な性格で、全てを力で支配しようとしている。
軍の中で一番、菜食主義。
ガルシア
出身世界:ウェイアード
性別:男性
ハイディア村に住む少年。
地のエナジストで、ジャスミンとは兄妹。
ロビン達と敵対する関係だが、本来は優しい性格。
カット&アナ
出身世界:ダイヤモンドシティがある世界
性別:女性
ダイヤモンドシティに住む双子のくノ一。
桃髪が姉のカットで、橙髪が妹のアナである。
まだ幼稚園児だが、戦闘能力はかなりのもの。
ファントム
出身世界:ハイラル
性別:なし
鎧のような姿をした、神の塔の守護者。
とある理由で肉体を失ったゼルダ姫が、このファントムの中に入る事で自由に動かせるようになる。
ドン・チュルゲ
出身世界:サブコン
性別:♂
悪夢のバクダンで良い夢を壊す、サングラスをかけたネズミ。
プライドが高い性格で、自分がただのネズミだとは信じていない。
キャミィ
出身世界:こことは異なる世界
性別:女性
ベガのスペアボディとして生まれた、シャドルーの元隊員。
基本的にクールな性格だが、洗脳されていたのか不安定な部分もある。
身長164cm、Dカップ。
メディウス
出身世界:戦記の世界
性別:男性
竜族の知能退化が始まった際、地竜族の王族で唯一マムクートとなった。
マムクートを迫害する人間に怒りを露わにし、ドルーア帝国を建国して人間を滅ぼそうとする。
スコークス
出身世界:DKアイランド
性別:不明
ドンキーコングやディディーコングをサポートする緑のオウム。
暗い場所を照らしたり口から卵を吐いたりできる。
ダルケル
出身世界:ハイラル
性別:男性
神獣ヴァ・ルーダニアを使役するゴロン族の英傑。
豪放磊落な性格で器が大きい。武器は巨岩砕き。
ジェームズ・マクラウド
出身世界:スペースワールド
性別:男性
スターフォックスの創設者で初代リーダー。
惑星ベノムでピグマの裏切りにより消息を絶った。
ボルケニオン
出身世界:ゲフリアース
性別:不明
カロス地方の幻のポケモンで、スチームポケモン。
ほのお・みずタイプで、特性はちょすい。
水と炎で体内で水蒸気爆発を起こし、衝撃波と水蒸気を背中のアームから噴射する。
説明 | ||
北の山道を攻略していきます。 多くのパロディとちょっと見苦しい要素がありますのでご注意ください。 |
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