スマブラ Stern des Lichts 81 〜光と闇が混ざる道〜
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 スマブラメンバーが飛び込んだ先は、光と闇が混ざっている場所だった。

 周囲には光に包まれたスピリッツや、闇に包まれたスピリッツが浮いている。

 その中で、キーラとダーズの戦いは激しくなった。

 レーザーが互いの陣営を貫き、戦力を大きく削っていく。

 キーラの方が小さく、ダーズの方が大きいが、それでも戦いは、終わる事がなかった。

 

「待てっ!!」

 マリオ、リンク、カービィ、ピカチュウを先頭に、スマブラメンバーが二人の前に姿を現す。

 彼らに気づいたダーズは、四人の方を向いた。

 キーラもコアを光らせて反応する。

「来たか、スマッシュブラザーズよ」

「どちらを選ぶか……決めるがよい」

 キーラとダーズはお互い、こちらの味方になるように促す。

 だが当然、マリオ達は首を横に振った。

 争いの世界を奪い、自分達を道具のように扱った彼らの味方になるわけがなかった。

 

「俺達は絶対に負けない……お前達を倒すまで!」

「キーラ、ダーズ……絶対に許さないからな」

「この世界の平和は、取り戻すから!」

「首を洗って待ってろよ、キーラ、ダーズ!」

 スマブラ四天王がキーラとダーズにそう宣言した。

 最終決戦が今、始まる。

 

「まずはこっちに行くぞ」

 スマブラメンバーはマリオを先頭に、右に進む。

 そこには光に包まれたテトラのスピリッツがいた。

 光に包まれたという事は、キーラ軍の戦力だろう。

「オイラが戦うよ!」

「大丈夫ですか、ディディーさん? テトラさんはエース級ですよ?」

「だーいじょーぶ! この動きなら、あいつを翻弄できるからさ!」

 自信満々なディディーコングを心配するリュンヌ。

 だがディディーコングの宣言通り、彼はテトラを翻弄してあっさりと勝った。

「これで、回収完了ね」

「久々にそれ、見るね」

 ベルはテトラのスピリッツをスピリッツボールの中にしまう。

 久しぶりに三人揃ったため、カービィは思わず懐かしく感じた。

 その後、バルドルをウルフが解放すると、突然、左の闇が物凄い力で右の光を押した。

 光のスピリッツを解放し、闇の勢いが増したのだ。

「これって、どういう事……?」

「ぐわ?」

「ばう?」

「推測だが……光と闇の勢力を均等に倒していけば、キーラとダーズの下に辿り着けるだろう。だが、闇雲に進めば、倒せない可能性が高い。

 次は左に進み、闇のスピリッツを解放せよ」

「ああ」

 ゲッコウガの推測通りならば、バランス良く解放すればキーラとダーズを倒せるかもしれない。

 一行はゲッコウガに従い、分岐を左に進んでペパー将軍、ゼロ、ロビンを解放した。

 そして、西に進むと、光の鎖に縛られた赤毛の少年、ロイを発見した。

「ロイ……」

「こんなところにいるとはな」

「キュウシュツガオソクナリ、タイヘンモウシワケアリマセン」

 ウォッチはロイに謝り、シェフで彼を縛る鎖を打ち砕いた。

 ロイは赤い瞳をぎらつかせながら襲い掛かる。

 ピカチュウ、ウォッチ、アイク、ブラックピット、ダックハント、パックマンは、ロイを解放するべく、戦った。

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「そーれっ!」

 パックマンは腕を振り上げ、青いモンスターを呼び出してロイを打ち上げる。

 ロイは無言でアイクとピカチュウに斬りかかる。

「世話が焼けるな」

 ブラックピットは衛星ガーディアンズを使い、味方全員の防御力を一時的に上げる。

「ばうばう!」

「アイアンテール!」

 ハントはロイに噛みついて身動きを取れなくし、ピカチュウは硬質化した尻尾を叩きつける。

 ウォッチはロイの行動をじっくりと見ていた。

 アイクはラグネルで、ロイに重い一撃を与える。

 パックマンはロイを連続で殴り、ブラックピットはフェイントをかける。

 ピカチュウとウォッチはロイの攻撃をかわし、それぞれ、でんげきとライオンで反撃する。

「……」

「その攻撃、見切った! 10まんボルト!」

 ピカチュウはロイのマーベラスコンビネーションを見切り、10まんボルトで反撃。

 ダックハットはワイルドガンマンを召喚し、ブラックピットは神弓シルバーリップによる射撃攻撃を行う。

「それーっ!」

「……!」

 パックマンのフルーツターゲットと、ダックハントが召喚したワイルドガンマンの射撃が命中し、ロイは吹っ飛ばされるが、ブレイザーで復帰する。

 さらにダックハントはワイルドガンマンを召喚、自身と共に一斉射撃を行った。

「ウグ……!」

 何度も攻撃を食らったのか、ロイの頭が混乱する。

 今がチャンスだ、とパックマン達は一斉攻撃する。

「ゆけっ、アカベエ!」

「アイアンテール!」

「デンショッカー」

「ファイアアタック!」

「ギャアアアアアアアアア!!」

 パックマンが召喚したアカベエ、ピカチュウの硬質化した尻尾、ブラックピットの豪腕デンショッカー、

 ウォッチの松明による渾身の一撃がロイに炸裂した。

 まともに食らったロイは、空の彼方へと飛んでいくのだった。

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「……あれ、ここはどこだ? 僕は一体、何をしていたんだ? ……ん? 君は、もしかしてアイク?」

「ん? そうだが?」

「ああ……本物のアイクなんだね! よかった!」

 アイクの顔を見たロイが一安心する。

「どうやら、元に戻ったようだな」

「仲間がまた増えたネ!」

 彼の眼は元の青色に戻っており、ピカチュウとパックマンは一安心する。

「ところで、どうして君達はここに来たの?」

「実は……」

 ピカチュウがロイに事情を話すと、ロイは納得して頷いた。

「なるほどね。キーラとダーズを倒すために、光と闇のバランスを取っているのか」

「どちらが勝っても俺達の世界は終わる。だから、世界を救うには、両方倒すしかない」

「別にあいつを倒してしまっても構わないよね?」

 ロイは茶目っ気たっぷりに言った。

「ああ……そして、ここにいる仲間も、全員助ける。そのためには、お前の力も必要だ」

「改めてよろしくね、ピカチュウ!」

 ロイは屈んで、ピカチュウの手を握った。

 すると、闇の勢力がさらに強くなった。

「ダーズ側がかなり優勢だな……」

 このまま突き進んでいけば、自然とキーラのみと戦う道に着いてしまう。

 スマブラメンバーの目的は、キーラとダーズを両方打倒する事だ。

 故に、ここから光の勢力を強めなければならない。

 

「次はどこに行けばいいの?」

「こっちだ」

 スマブラメンバーは北に行き、ロイの前にいたマスターハンドと戦った。

 挑んだのは、シャドウ、ヨッシー、ゼルダ、リュカ、ゲッコウガ、イレブンの六人だ。

 シャドウは真っ先に拳銃を三連射する。

「そ〜れ!」

 ヨッシーは特殊な卵を投げ、一時的にマスターハンドの特殊能力を封じる。

 ゲッコウガは両手で斬撃を放つが、マスターハンドは彼の攻撃をかわす。

「デイン!」

「PKファイアー!」

「力の女神ディンよ」

 イレブンは呪文を唱えて指から聖なる電撃を放ち、リュカは火の玉でマスターハンドを燃やす。

 シャドウは回し蹴りで攻撃し、ゼルダはディンの炎を放つ。

 ゲッコウガは高く飛び上がり、足で踏みつけてダメージを与える。

 続けて、ヨッシー、イレブン、リュカも追撃した。

「ゆくぞ」

「メラミ!」

 ゲッコウガのみずしゅりけんがマスターハンドに命中し、粘膜に包まれる。

 イレブンはマスターハンドの急所を狙い、大きな火の玉を放って爆発させる。

「いっきますよ〜!」

「ハッ!」

 ヨッシーは空中からバタ足でキックし、マスターハンドを連続で攻撃する。

 シャドウはマスターハンドの背後に回り、素早く手刀で一撃を与える。

 イレブンは勇者のつるぎを振るい、マスターハンドに大ダメージを与えた。

「とどめだ」

 そしてシャドウが距離を取った後、スナイパーライフルでマスターハンドを狙撃。

 マスターハンドは自分がどうなったのか分からないまま、消滅するのだった。

 

「このマスターハンドもフェイクか」

 シャドウ達が相手したマスターハンドも、キーラが作り出した偽物だった。

 本物のマスターハンドに出会うのは、遠い。

「光の力を弱めてくれて感謝する」

 すると、ダーズの低い声が聞こえ、シャドウとゲッコウガは身構える。

 だが、この時点でダーズには手を出せない。

「余はさらなる増援を呼ぼう……!」

 ダーズは地響きと共に、この空間に増援となる闇のスピリッツ、クレイジーハンド、そして眼鏡をかけた黒髪の女性を呼び出した。

「皆さん、どうしますか〜?」

「一度戻るぞ。あの女もまた、スマッシュブラザーズだからな」

「は〜い」

 一行は入り口に戻り、今度は左に進んだ。

 ミドナを解放した後に左に進み、リトルバード、ジャンヌ、ルナアーラ、鬼神リンクを解放する。

 そして、スマブラメンバーは女性の前に立った。

「今、助けるよ!」

 マルスはファルシオンを抜くと、女性を縛っている闇の鎖を切り裂いた。

 すると、女性――ベヨネッタは華麗な動きで一行に襲い掛かってくる。

 シャドウと目が合ったベヨネッタはこう言った。

「悪いけど、坊やと遊んでる暇はないのよね」

「誰が坊やだ。僕を下に見ているのか?」

「私はダーズ様にお仕えする身なの。ダーズ様は世界を闇に染めてくださるのよ」

「……貴方も、ダーズの呪縛を受けているのね」

 そう言って、サムスはアームキャノンをベヨネッタに向ける。

 彼女は相変わらず、妖艶な笑みを浮かべたままだ。

「ふふっ、そうねぇ。ウズウズしちゃう。闇の鎖がなかったら、もっともっと楽しいのに」

「じゃあ、こっちも全力で行かせてもらうよ」

「……((私|わたくし))も、手加減はいたしません」

 マルスはファルシオンを抜く体勢に入る。

 テリーは身構え、こどもリンク、ベレス、ドリィもそれぞれ武器を構えている。

 六人を見たベヨネッタは、殺る気満々になった。

 

「二度と歯向かう気が起きないようにしてあげる」

「……来るわよ!」

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「クラエ」

「させん!」

 クレイジーハンドはミサイルを放とうとする。

 シャドウは後方で狙撃銃を撃ち、クレイジーハンドの攻撃を阻止する。

「ありがとう、シャドウ!」

「せいやっ!」

「バーンナックル!」

「あなた達の行動が見えます」

 マルスはシャドウにお礼を言って、ファルシオンでベヨネッタを斬りつける。

 ベレスは天帝の剣で追撃し、テリーはバーンナックルを放つ。

 サムスとこどもリンクも隙を突いて攻撃。

 ドリィはアナライズの魔法でベヨネッタの行動パターンを読んだ。

「ふっふっふ」

 ベヨネッタは銃を振り上げ、乱射しつつ連続蹴りでベレスを攻撃する。

 テリーは空中からパンチを放ち、ベヨネッタを攻撃する。

 マルスは下段より繰り出す強烈な切り上げと喉元への突き下ろしでベヨネッタを切り裂く。

「ド・ポプル・デ・イグニ・デ・フラゴ」

「アァァァッ!」

「……!」

 ドリィは呪文を詠唱して巨大な炎の玉を創造し、杖を振りかざして投射した。

 炎の玉は空中で爆発し、ベヨネッタに大きな被害を与える。

「やーっ!」

 こどもリンクはブーメランを投げて攻撃する。

「……」

「見切った!」

 ベレスはベヨネッタの攻撃を完全に見切り、すぐさま死に体を魔槍アラドヴァルで貫く。

 その攻撃は不可避であり、その見切りには寸分の狂いもない。

 サムスはミサイルを放ち、爆撃する。

「ベヨネッタは回避に専念しています」

「だったら隙を突いて! でやーっ!」

 ドリィはこどもリンクに助言をする。

 こどもリンクはベヨネッタの渾身の一撃をかわしてコキリの剣で斬りかかる。

「ラ・ポク・デ・イス」

 ベヨネッタは無味無臭の誘眠性ガスにより眠る。

「ありがとう、ドリィ。……はあっ!」

「グウウウウウッ!」

 ベレスは眠ったベヨネッタに勢いよく魔斧アイムールを振り下ろし、大ダメージを与える。

 テリーはベヨネッタをパワードライブで攻撃する。

「凍りつけ」

 サムスはアイスミサイルでベヨネッタの足を凍らせアームキャノンによる打撃で氷ごと砕く。

「……!」

 眠っているベヨネッタに、マルスの渾身の一撃が命中した。

 ベヨネッタは起きるが、一時的に混乱している。

 こどもリンクは距離を取り、炎の弓矢でベヨネッタを攻撃した。

 ベヨネッタの体力は、残り僅かだ。

「導いてみせる!」

 ベレスは魔弓フェイルノートを取り出し、ベヨネッタを狙う。

 弦を引き、矢がベヨネッタの身体を貫くと、ベヨネッタは場外に吹っ飛ばされた。

 そう、六人の勝利が決まったのだった。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……あなた達と戦えて、とっても楽しかったわよ」

 正気に戻ったベヨネッタは、息を切らしながらも戦闘の感想を述べる。

 美しい外見に似合わず、かなりの戦闘狂のようだ。

「で? 坊や達は何の用なの?」

「……」

「やめてください、シャドウさん」

 シャドウは銃口をベヨネッタに向けようとするが、ドリィはシャドウを制止する。

 その後に、ドリィは落ち着いてベヨネッタに事情を話した。

 

「……というわけで、((私|わたくし))達はキーラとダーズを追い詰めて、倒そうとしているのです」

「ふーん、なるほど……ダーズ? もしかして、あの、ダーズ? ……そう、そういう事だったのね」

「ベ、ベヨネッタさん?」

「一緒に行かせてちょうだい。私を操った責任を、取ってもらうから」

 ベヨネッタはダーズに操られていた時の記憶が残っていたようだ。

 彼女のかすかな怒りを感じ取ったドリィは頷く。

「分かりました。一緒に行きましょう。キーラとダーズは、必ず倒します」

「ええ……お願いね、お嬢ちゃん」

「……はい」

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 ベヨネッタを解放した事で、少し光が強くなった。

 それでも、戦いはまだ、終わらない。

 

 テトラ

 出身世界:ハイラル

 性別:女性

 海に眠るお宝を探し、航海をする海賊団の御頭。

 姉御肌で、子分達から厚い信頼を受けている。

 テトラ本人も知らなかったが、正体はゼルダ姫。

 

 ペパー将軍

 出身世界:スペースワールド

 性別:男性

 コーネリア防衛軍の最高責任者。

 現場での状況判断に優れ、トラブルにも冷静に判断できる。

 温厚でクールなナイスミドルだが、やや皮肉屋な面もあり、好感の持てる人格者。

 

 ゼロ

 出身世界:こことは異なる世界

 性別:男性型

 エックスの先輩で特A級のイレギュラーハンター。

 かつては光銃のゼロバスターを使用していたが、現在は光剣のゼットセイバーを使用している。

 生真面目な性格で、イレギュラーには容赦がない。

 長い金髪を持つため、フォルテに「女みたい」と笑われていた。

 

 ロビン

 出身世界:ウェイアード

 性別:男性

 ハイディア村生まれの地のエナジスト。

 明朗快活な性格で剣士としての高い能力を有する。

 

 ミドナ

 出身世界:影の世界

 性別:女性

 仮面を被った謎の少女で、正体は影の世界の王女。

 本来は派手な黒衣を着た大人の姿だが、ザントの呪いで子供の姿になっている。

 勝気で奔放な性格で、強大な魔力を持っている。

 

 リトルバード

 出身世界:メトロード

 性別:不明

 ボトルシップに出現した謎の小型生物。

 毛は細く柔らかいが、足は固く、動きは軽やか。

 口は毛に隠れて見えないが、ガバッと開く。

 

 ジャンヌ

 出身世界:こことは異なる世界

 性別:女性

 四丁一組の銃「オール4ワン」を駆使した格闘術「バレットアーツ」を使う、銀髪の女性。

 ベヨネッタの行く先々で登場し、幾度となく戦いを挑んでくる。

 

 ルナアーラ

 出身世界:ゲフリアース

 性別:不明

 アローラ地方の伝説のポケモンで、コスモウムが進化したがちりんポケモン。

 エスパー・ゴーストタイプで、特性はファントムガード。

 太古の時代から人々に崇められ、「月を誘いし獣」と呼ばれていた。

 

 鬼神リンク

 出身世界:ハイラル

 性別:男性

 24番目の仮面、鬼神の仮面を装備したリンク。

 非常に高い能力を持つが、ここぞという時にしか使えない。

説明
最終決戦パートです。
熱い展開になれるようにしました。
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