真・恋姫†無双 時空を超えた刺客 破滅の未来と絡繰人間 |
大陸の王と絡繰人間の王である2人の対決が幕を上げた
未知数の強さを誇る龍天の戦いは、互いに一歩も退かない攻防戦が繰り広げられた
果たして、戦いの行く方は……?
二節 〜絡繰人間の王・龍天〜
一刀「げほっ!!!ぺっ!!!」
吹き飛ばされた一刀は、立ち上りながら口に残った血を地面に吐き出す
一刀「結構、効いたぞ………」
腹部を擦りながら龍天を見る一刀
龍天「だろうな、『竜の波動』は貴様の『掌撃波』と同様の攻撃だ
守ったところで、無意味だ」
龍天はその場に仁王立ちをし、一刀を見下ろすように返答する
一刀「………ふぅ…」
一刀はその場で気を循環させ、『癒療』を開始し体力の回復を図る
一刀「始まったばかりだ、続きをやろうか………」
龍天「勿論だ………まぁ、すぐに終わるがな」
龍天は右手に炎を造り出す
龍天「『竜の火炎』」
ゴオォォォォッ!!!
龍天は一刀目掛けて火炎放射機のように『竜の火炎』を放つ
一刀「ふっ!!!『幻龍破』っ!!!」
一刀は瞬時を気を溜め直し、即座に『幻龍破』を放った
『竜の火炎』は『幻龍破』によってかき消され、龍天へと放たれる
だが、龍天は冷静を保ったまま
龍天「……」
ギュオォォォォッ!!!
右手を突き出したまま、『幻龍破』を吸収した
一刀「よっ」
ピュンッ!!!
龍天「っ!!?」
一刀はすかさず、『死の閃光』を放った
『死の閃光』は龍天の右手を貫通し、龍天の胴体に直撃した
龍天「……………」
貫通した右手から血が滴り落ちる
機器音声「損傷率:2厘」
機器音声が『損傷率』を伝えた直後、流血が止まり
機器音声「損傷率:0」
完治の知らせとなった
一刀「まぁ、この程度じゃ無理だよね」
龍天「私は絡繰人間の王、龍天だぞ?
簡単に倒される程、あまい存在ではない」
焔耶「回復速度が異常だ、反則だろ………あんなの」
焔耶は悔しがるようにして呟く
凪「更には奴の装甲も硬すぎます
体力が容易に削られません」
流琉「攻撃の威力も桁違いです………
今までとは別格ですよ」
亞莎「防御面では並大抵の攻撃は通さないうえ、『癒療再生装置』による自然回復能力……
厄介な要素が揃い踏みです、地道に削るしか方法がないかもしれません」
亞莎の考察に、周りのメンバーも考え出す
春蘭「重い一撃を喰らわせられれば必ず隙が生まれる
そこを一網打尽にするのだ」
星「後は手数で征するか
自然回復する量を上回る攻撃量で仕掛ける」
冥琳「一理ある、否定はできん
だが、奴にそれを当て怯ませられるかだな」
蒲公英「『癒療再生装置』を壊しちゃうっていうのは?」
詠「ありだけど、攻撃を当てるのも難しい龍天に、何処に設置してるか分からない『癒療再生装置』を破壊するのは困難だと思うわ」
小蓮「一撃で仕留める………っていうのは無理だよね〜……」
愛紗「一番現実的ではないな、その案は」
次々と案を出していくメンバー
于吉「…………」
于吉も神妙な顔つきで龍天を見る
左慈「打倒龍天について考え事か?于吉………」
于吉「え?まぁ、そんなところです………」
于吉は顎に手を添え、再び考え出す
于吉「(何か引っ掛かるんですよね………)」
一刀「ふっ!!!」
ピュピュピュピュピュピュンッ!!!
一刀は龍天目掛けて『死の閃光』を連発して放つ『死の光波』を放つ
龍天「ふっ………」
龍天は『死の光波』を見極め、次々と躱していく
一刀「当たらないか………なら、それっ!!!」
ピュンッ!!!
一刀は間髪入れず、『死の魔光』を放つ
『死の閃光』とは違い、一発の『死の閃光』が拡散される『死の魔光』は、数発に別れて龍天へ放たれる
龍天「…………」
龍天はその場から動かず、防御の姿勢をとり始めた
ドオォオンッ!!!
『死の魔光』は龍天に直撃するも、ダメージには程遠い状態だった
機器音声「損傷率:2厘」
一刀「硬いな、やっぱり……」
一刀がいい終える頃には
機器音声「損傷率:0厘」
龍天の傷は完全に塞がっていた
龍天「どうした?それだけか?」
龍天は一刀を煽る
一刀「まだまだ………」
一刀はそう言うと
シュンッ!!!
『空走』をして龍天へ接近する
一刀「はっ!!!」
フォンッ!!!
一刀は右足の蹴りを放つ
龍天「こんなもの………!!!」
龍天はそれを容易く受け止める
一刀の蹴り、龍天のガード、その応酬が続いていく
龍天「つまらなぬ戦いに、興味はない」
龍天は左手に『竜の火炎』を造り始める
龍天「この至近距離で喰らえば、ただでは済まんぞ?」
一刀「っ!!!」
龍天「消炭と化せっ!!!」
龍天は一刀の攻撃の合間を見計らって、左手を大きく突き出し、『竜の火炎』を放った
ゴオォォォォッ!!!
一刀「(捉えたっ!!!)」
一刀は『竜の火炎』を紙一重で回避すると
一刀「うぉぉぉらぁっ!!!」
フォンッ!!!
ドカッ!!!
龍天の鳩尾目掛けて強烈な右足蹴りを放った
蹴りは見事に直撃した
龍天「ぐっ!!?」
龍天は苦痛により顔を歪め、一瞬怯む
左慈「よしっ!!!一撃入ったっ!!!」
愛紗「あれは効いている筈だっ!!!」
一刀「一気に畳み掛けるっ!!!」
一刀はそのまま、間髪入れず攻撃を仕掛ける
龍天のガードの時間を与えないよう、連続的に攻撃する
フォンッ!!!
フォンッ!!!
フォンッ!!!
ドカッ!!!
バキッ!!!
バコッ!!!
龍天「ぐっ!!?がっ!!?がはっ!!!」
流石の龍天も防御態勢を取ることが出来ず、なすがままにやられていく
一刀「これでっ!!!」
一刀は最後に思い切り右手を振りかぶり
一刀「どうだぁっ!!?」
超強烈な『紅蓮掌打』を放った
フォンッ!!!
ドカッ!!!
龍天「ぐはっ!!!」
龍天はその衝撃により、数十m先に吹き飛ばされた
一刀「ふぅ〜………」
一刀はその場で呼吸を整える
一刀「十数発いれたぞ……これで少しは体力を削ったんじゃないか?」
左慈「1ラウンド終了ってところか……」
左慈はニヤリと笑い、腕組をして見守る
于吉「さて、どうでしょうかね………」
………………
………………………………
数秒後、土煙の中から龍天が歩み寄ってきた
一刀「少しは効いただろ?」
龍天「……………」
口元から血を少し流した龍天は無言のまま、一刀を見据える
一刀「………なんか言えよ…………」
一刀が苦笑いをしたその時だった
まさかの真実を知ることになるとは………
機器音声「損傷率:2分2厘」
……終……
説明 | ||
絡繰人間との最後の戦闘が始まった 一刀と龍天、王同士の戦いに 勝利の女神は果たしてどちらに頬笑むのだろうか? |
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