白火日の魔法使い
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プロローグ

 

 

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魔界が攻め込んできて一年がたった。

窓の外を見ると、あたりには瓦礫が散乱し、国民の姿はない。

(魔界には勝てない。もうこうするしか…)

意を決し、呪文を唱える。

「我が名はラード。我が命を削り、新たな力よ、生まれろ!」

それは、人々が触れようとしない、禁忌の魔法だった。

魔法が完成したその後災いが起こるといわれている、いわば呪い。

(なんでも構わない。人々が助かれば)

自分は国王なのだ。

皆を、国を生かさなければならないのだ。

魔法陣がまばゆくひかり、風が渦巻く。

その中に人が立っていた。

 

 

その目は、白く輝いていた。

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