唐柿に付いた虫 34
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 速度を上げた鞍馬と戦乙女と大蝙蝠の距離が僅かずつだが縮まって行く。

 だが、二人ともこの速度をそれほど長時間は維持できない。

 その力の全てを背に負う翼に宿し、強まる空気の圧力をはねのける。

 さしもの二人も、言葉を交わす余裕も無い。

 普段は感じない、耳元で唸りを上げる風の音が煩く感じる。

(ええ、おつの君さえ居てくれれば、奴の速度など物ともするまいに)

 あの、音の速度を超えて飛翔する事すら適う葛城山の主たる大天狗は、親友の為に別件で奔走しており、とてもの事手が借りられるような状況では無いのは判っているのだが、愚痴の一つも零したくなる状況ではある。

 そして、無い物ねだりをする所まで余裕をなくした自分自身を自覚できてしまうだけに、猶更苛立ちが募る。

 奴に辿りつき、あの巨体から棺を取り戻すだけの一撃を与える、その力を維持できるのは、後どの位か。

 一瞬でも奴の動きを吸血姫が止めてくれれば、一気に距離は詰まるだろうが……。

(まだか、吸血姫)

 鞍馬が珍しく歯噛みする。

 自分が用意している術は、至近距離でないとその威力を十全に発揮する事は出来ない。

 あの大蝙蝠相手に、半端な技、安全な間合いは意味が無い、吸血姫が作ってくれるだろう隙に限界まで接近後、持てる全力で彼女の秘奥の技を叩き込む。

 だが、その力をこんな速度で飛びながら、どこまで維持できる。

 奴を阻む、その次にあの棺を奪うだけの力は残せるのか。

 力を使い果たした私たちに、あの大蝙蝠が襲い掛かって来た時、奴を退けるだけの力は残せるのか。

 そもそも……この策は、主君を救出する妙手と成り得るのか。

 自分では把握しておらぬ存在の力を借りるという、この策で……本当に大丈夫なのか。

 傍らを飛ぶ戦乙女にちらりと目をやると、槍先に灯る青白い炎が、さながら冬の夜空に一際煌めく天狼星の如き勁烈な輝きを放ち、彼女の白銀の甲冑に鮮やかな色を添えていた。

 これまでも、幾多の強敵を前に肩を並べて来たが、今まで見た事の無い程の力が槍先に凝集されている。

 恐らく、彼女の全力の力を槍先に集めているのだろう……。

 鞍馬の視線に、戦乙女も気が付いたのか、その目が見返される。

 青白い炎をその瞳に映した、激しい、なのにとても静かな目。

 暫し、お互いにじっと見交わす。

 戦乙女の目には、焦燥の色は無い。

 ただ黙って、いずれ来るその一瞬の機を待つ事に専心した狩人の目。

 その目が、鞍馬の瞳の中に何を見出したのか。

 少しだけその目が柔らかく細められた。

 唇が僅かに動く。

 そして、戦乙女は鞍馬から視線を外し、前を向いた。

 ……そうだったな。

 私はどうも、次の事を、余計な事を考えすぎる。

 軍師である以上、想定を知の及ぶ範囲すべてに巡らせ、起こり得る事象に対し一定の答えを常に用意しておきたい、それは正しい自分の役割に対する欲求ではあるが。

 今はそうでは無い。

 今の私は、一人の戦士であらねばならなかった。

 仲間を信じ、背中を預け。

 仲間がやると言ってくれた事は、果たされると。

 

 信じましょう、軍師殿。

 

 迷いの消えた鞍馬の目が真っ直ぐに前を向く。

 奴の動きにだけ集中し、ギリギリまで力を振り絞りつつ、その力を一時でも長く持たせる。

 今集中すべきはそれだけ。

 後の事など、その時考えれば良い。

 今は、そういう時。

(私もまだまだ未熟……か)

 だが、その実感はむしろ、どこか心地良い物だった。

 未熟なるが故に、前に進める事もある。

 自分が完成した存在だなどと思い上がってしまえば、その歩みは止まってしまう。

 あのまま、自分の智に溺れ、世界に対して抱いた安い絶望の中で隠者面をして土竜の如き安寧の中に揺蕩っていたら、私はこんな充足した思いの中で葛藤し、悩み、泥土の中であがくが如き経験を出来なかったろう。

 生きるという事はそれで良いのだと、私に思い出させてくれた。

(主君)

 彼女にその時間をくれた君を、何としても助け出してみせる。

 私だけじゃない、戦乙女も、吸血姫も、恐らく似たような思いを抱き、力を絞り尽くしている。

 死ぬんじゃないぞ、主君。

 君はまだ、この世界に必要な……。

 世界?

 いや……そうじゃないな。

 そんなお為ごかしじゃない。

 この感情はもっと、身勝手で我儘な。

(君の存在が、私たちをあの庭に、そして、この戦に引っ張り込んだんだぞ)

 だから……。

「嫌でも帰って来て貰うぞ、主君」  

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「おゆき、貴女にはどういう状況か判るかしら?」

 目の前で、いきなり大地に穿たれた大穴から目を離さず、かやのひめは、一見すると平静な声で、傍らのおゆきに問いかけた。

 大いなる力秘めた山神の化身よ。

 貴女になら、何か判る事が……。

 そんな、声に出せなかった、かやのひめの想いを感じながら、おゆきは僅かに顔をしかめた。

「さっぱりよ、一つ確かなのは、あの人が今この世界に繋がる何処にも居なさそう……って事だけね」

 少なくとも、私の感覚の及ぶ範囲では。

 そう言葉を足しながら、おゆきは憂いを帯びた瞳を華の姫に向けた。

「植物の司たる貴女の感覚でも、似たり寄ったり……そうでしょ、かやのひめ?」

 おゆきの言葉に、かやのひめも硬い顔で頷き返す。

 二人と似たようなやり取りは、他の式姫達の間でも交わされていた。

 風の声を聞く天狗や狗賓の呼びかけに応える物も無く。

 仙狸や白兎の持つ、獣の力宿す耳にも、何も聞こえず。

 戦乱の巷を駆け抜けて来た、人の生死をすら見切る童子切の感覚にも、何も感じられない。

「貴方様、どこに……」

 ただ、この世界にあの人が居ない。

 手の中から、為す術も無くサラサラと流れ去っていく砂のような喪失感だけが、目の前に拡がる空虚とと共に胸に迫る。

 

「うがーーーー狛犬は何処に突撃すればいいッスか!」

 

 沈鬱な、重苦しい空気を、こんな状況にも変わらぬ元気な声が引き裂いた。

「狛犬、ちょっとあんた」

 たしなめようとしたおゆきに、逆に狛犬は彼女の胸倉を掴まんばかりの勢いで詰め寄った。

「ご主人様の匂いがしないッス! どういう事ッス? 狛犬はどこに突撃すれば良いッスか?」

 おゆき、教えるッス!

「こんの、バカ狛犬!それが判れば」

 珍しく険の有る口調でそう言い返そうとしたおゆきは、狛犬の目から零れる大粒の涙を見て言葉を失った。

「狛犬……あんた」

「どうして狛犬の鼻にご主人様の匂いがしないッスか」

「それは」

「……どうしてッスか……狛犬、どこに居てもご主人様の事は感じられてたッス、なのに」

 ご主人様が、どこにも居ないッス。

 ご主人様、どこッスか……おゆき。

「……ごめん狛犬」

 訳の判らない状況に戸惑い、震える狛犬の頭をおゆきの手が抱き寄せる。

 私にも、判らないのよ。 

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 術に分け入る。

 この奇妙な感覚を敢えて言葉にするなら、そんな所か。

 真祖の血の儀式を施された、彼女とダークウィンドの契約は、いわば千古の巌で作られた神殿のような物で、何人もそれを崩す事など敵わない物。

 いうなれば、これは、その上に、神殿を覆い隠すように織りなされた呪の密林か。

 言霊と呪言と妖の力の藪、複雑に絡み合うそれに、吸血姫は我が意識をねじ込み、かき分け、その奥に潜む物に迫っていく。

 これをかき分け、大本に至った時、彼女はダークウィンドに干渉する事ができるようになる。

 本来なら、これだけの術を破る時は、我が身を何らかの法で護りつつ術を読み解いていき、その構造を把握し、解くのが常道。

 だが、吸血姫は、敢えて我が意識をその術に同調させ、その中に分け入らんとしていた。

 いかに不滅の存在たる彼女であれ、下手をすれば意識が相手の術に呑まれ、廃人となりかねぬ。

 その位、危険な試み。

 だが、安全を一切考慮しないこのやり方が、煎じ詰めれば最も早い。

 無論、不利な点もある、術の全体を概観する事の出来ないこのやり方では、今の時分の挑戦の成否を判断し、再挑戦する機会を失う危険も高い。

 一見すれば賭けと言うにも分が悪い無謀な試み、だが標はある……。

 名。

 その存在の本質を規定する、最も根源的な物。

 恐らくは真祖が名付けたダークウィンドという名に対して親和性のある言霊を、複雑に絡み付け、表からは触れられぬようにしているのだろう。

 そこまでの当たりは付いている、そして為すべき事は、その術の気配を探り、見極め、名に絡む呪を辿っていく事。

 原へブル、アラム、サンスクリット、楔形、ヒエログリフ、古ギリシア……ありとあらゆる地域や時代の言語や文字で欺瞞され、複雑に織られた呪が次から次へと彼女の意識の眼前に拡がる。

 ……流石じゃな。

 吸血姫の弟子。

 真祖の側近くに仕えたいという彼女の望みが叶えられるように、妾はあの城の家宰として必要なあらゆる事を教え込んできた。

 あの城の持つ力、そこに封じられた宝物の力と取り扱い方、真祖が従えた、危険極まる魔獣たちの扱い、吸血姫の命を繋ぐ法、弱点とそれを避ける法、貴種の嗜みたる闘技の数々。

 そして、太古の夜の女神達より連綿と闇の王国の貴種達に受け継がれてきた、様々な魔術の知識……。

 

(私は真祖様に、生きる意味と喜びを与えて頂いたのです)

 

 それを、少しでもお返ししたいんです、そう可憐にはにかんだ、あの顔は今でも覚えている。

 あの顔に、あの言葉に、一片の偽りの影も妾には感じられなかった。

 ……何故、かような事をした。

 あんなに、お主は真祖を崇拝し、慕っておったではないか。

 ならばこそ妾は安心してお主に後事を託して、一人世界に旅立って行けた物を。

 妾の目は、そこまで曇っておったのか。

 何かを見極められるなど、たとえ彼女程の存在であっても、おこがましい事だったという事なのか。

 この世に、信じるに値する物など……何も無いというのか。

 言霊の精髄である呪の蔦をかき分けて進むほどに、吸血姫の意識に馴染み深い感触が返ってくる。

 呪の編み方、言葉の選び方、そこには術者の癖が歴然として顕れる。

 吸血姫が教え込んだ魔術の型に、忠実に組み上げられたそれを。

 彼女の素直さがそのまま形になったような呪を、師たる彼女が破っていく。

 どこかで、まだ違っていてくれたらと信じていた……その彼女の心に、確信が刃となって突き立てられる。

 何があったというのじゃ、お主に。

 呪の組み方は昔のままだ、基本に忠実に、丹念で無駄が無く、隅々まで心配りが行き届いた。

 そんな呪に触れるたびに、思い出の中の彼女の顔が浮かんでは消える。

 だが、今はそれを思っている暇はない、主を奪還し、そして。

 その真意、直接正してくれる。

 その為にも今はとにかく集中せねば。

 もう少しで呪の欺瞞が全て解ける。

 だが、その時、吸血姫の眼前に、見慣れぬ呪が、最後の砦でもあるかのように、立ちふさがった。

 何じゃ……これは。

 術の構造そのものが見慣れぬ、彼女の知る論理の中に存在しないそれ。

 こんな物は、妾は教えては……。

 そう思った時、吸血姫は覚えず苦笑した。

「そうか……そうじゃな」

 自分が彼女と別れてから、どれ程の歳月が流れたと思っているのだ。

 あの、才知溢れる彼女が、彼女以外の存在から新たな力を習得していても、何もおかしくは無い。

「お主も、変わったのじゃな」

 自分も、そして彼女も。

 変わって欲しくなかった物も、時の流れは容赦なく変えていく。

 それは不死不滅の彼女達とて、逃れ得ぬ運命。

 逆に、それを期待したからこそ、真祖は妾達に心を残したのであろう。

 真祖は、永劫不変の人形が欲しかったのではない。

 その存在の生きざまを、自分と同じ時の流れの中で見てみたい、彼女にそう思わせた存在にだけ与えられた、恩寵とも呪いともつかぬ、不滅の命。

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 吸血姫は一つ深呼吸をして、その呪に向き合った。

 師匠と弟子では無い、対等の敵手が作り上げた、最後の関門。

 そこに吸血姫は敢えて身を沈ませた。

 外界の時の経過は判らぬが、恐らくもう、あまり時間は無い。

 この得体の知れぬ呪を相手するに、もう時は置けぬ。

 呪が、この場所を護ろうとするかのように、彼女を排除しようと蠢きだす。

 だが、それこそが、彼女の狙い。

 呪の働き方、力、全てが、その呪を解く為の手がかりとなる。

 彼女の意識に割って入ってこようとする力がある。

 彼女の存在を拒否する力が迫る。

 彼女のを飲み込み食い尽くそうとする意志が押し包んでくる。

 それを自身に纏わせた呪的な防御で弾き、意思の力で押し返し、押し包もうとする力を切り裂く。

 彼女に攻撃を仕掛けて来た呪を、彼女が引き裂いた欠片を、何とか読み解こうとする

 だが、判らない。

 内側に入り込んですら端緒も掴めぬ、余りに自分の知る呪術と異なる在りようの力。

 この無理により、自分の精神と魔術を維持する力が、凄まじい勢いですり減っていくのを、まざまざと感じる。

 だが、焦るな……考えろ。

 呪その物に解が見えぬのなら、何か他の手がかりを。

 再び、呪自体が持っている異物を排除しようとする動きが彼女を襲う。

 それも、先程吸血姫に弾かれた、その弱点を修正したかのように、強く鋭い力を込めて。

「ええい、真面目な事じゃな……少しは手を抜……」

 それを更なる力で弾き返しながら、吸血姫はふと自身がついた悪態に、引っかかる物を感じた。

 執拗で、丹念で、律儀なこの呪は……。

 ああ、そうだ。

 魔術にせよ何にせよ、術とは全て道具。

 その人の意思を反映して動き、しつらえられる道具に過ぎない。

 逆に言えば、呪自体がその術者の人となりその物であると。

 そう、律儀で、基本に忠実で、純粋な彼女の心を反映した……。

 妾の教えた事を、今でも墨守している可能性がある術。

 妾は何を教えた。

 破られたくない術を掛ける方法として……何を。

 

(呪とは親和性と新規性の兼ね合いの所もあってな、その呪の元になった物と馴染みがある相手ほど、呪の力は増幅される……だが、同時に見破られる可能性も上がる)

 自分より強い相手に仕掛けるならば、奇手を用いる必要もあるのじゃよ。

(奇手? でも吸血姫、貴女はそういう小細工は嫌っていたと思うのだけど)

(好みで手を選べるなどというのはな、真祖位の絶対者になってからの話よ、嫌いだろうが何だろうが手として使えるなら選択肢には入れておくべきじゃな)

(なるほど……)

(さて、その上でじゃ、例えばお主が妾に術を仕掛けるならば、どうするか)

 お主の手の内を殆ど知悉して居る妾に仕掛けるなら、どういう手を使えばよいか。

 技術の向上を目指すなら、そういう事を時には考えてみるものじゃ。

(貴女を相手にするなんてゾッとしないけど……そうですね)

 

 貴女の知識が未だ及ばぬ果ての地、私たちと論理も心の在り様も違う、長い文化と文明を熟成させてきた歴史を持つ国に生まれた魔術を。

 

 そうか、真祖を相手に戦を仕掛けるに……お主はその理を用いたか。

「正解じゃよ……だがのう、それは正解過ぎなのじゃ」

 真祖への反逆などという大それたことをしでかして置きながら、何故そこで、もう少しひねくれた答えを用意せなんだのじゃ。

 全てがわかった。

 妾達の住まう地より遙かな東、急なる海の流れに隔てられし、この島国に彼女は隠れ潜み。

 そして、その国の中で、大陸からやって来た知識を複雑に取り込み成立した複雑な魔術を用いて。

 伝説の中にだけ語られていた、この黄金の国で白銀の女王を迎え撃った。

 その知見に立てば、目の前の呪を読むのも容易い。

 吸血姫には、流石にその術を学ぶほどの時間は得られなかったが、その術を構成する文字や論理を学ぶ時間はあった。

 陰陽術。

 この呪を仕掛けた彼女には不幸な事だ。

 表に張り巡らせた吸血姫達に伝わる魔術で、この国の術者の干渉はかなり排除できる、そしてあの魔術の蔦を引き剥がせる妾のような相手は、この最後の呪で阻める。

 その筈だった。

「ツキが無かったのう……」

 完璧な仕事をしていたというのに、何と不運な巡り合わせじゃ。

 彼女に迫る呪、それを見て、彼女ははっきりと答えを見出した。

 ダークウィンドに被せられた、偽りの名を。

 吸血姫はその美しく蠱惑的な唇を微かに開いた。

「真祖の血に連なりし妾の名と力に拠りて汝に命ず」

 その一切の動きを停止せよ。

 彼女の呪が力を得た。

 身に迫っていた呪術がほどけ、消えていく。

「……闇風」

説明
式姫の庭の二次創作小説になります。

「唐柿に付いた虫」でタグ付けしておりますので、過去作に関してはそちらからご覧下さい。
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コメント
OPAMさん ありがとうございますー、使うか判らないネタでも兎に角仕込んどけという方針でやってますので、中々全部回収とは行きませんが、今回は結構ロングスローを拾えて満足してますw 終わりが見えてくると寂しさもありますが、書いてる側も燃えてきます。 もう少しお付き合い下さい(野良)
今回は(いつもそうですが特に)読み応えありでした。3つの場面で登場人物の心情と緊迫感が伝わってきてクライマックス感がマックスです(興奮しすぎて意味不明w)「闇風」の名前以前見たと思って読み返してみたら16話の段階で出ていたのですね(唐柿栽培のため庭に訪問する約定が出来たという後で重要になる会話も有って、こんなに前の段階で仕込んでいたのかと驚かされました)(OPAM)
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