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2020年発売 韓国ONホビー社製「ロボットテコンV」の素組みキットレビューです。 社会的な事情もあって2000年代以前韓国の玩具業界には自社開発する体力がなかったため、本格的なテコンVプラモデルは1976年以来これが初となるようです。 大きさは20cm・スケールは1/280。 トップ画はEGガンダムおよびスパーロボット調合金のマジンガーZとの大きさ比較。1/144モデルの約2倍の縮尺なので、この半分の大きさのマジンガーZをイメージすれば設定身長56mのテコンVとの身長差を想像しやすいです。 パーツ密度はガンプラのHG程度、可動域も10年前のHGUC程度ですが立て膝は問題なく可能で、ハイキック状態でも支柱無しで自立します。 また、半モナカ構造なので各種メーカーの素材を使った改造も受け入れやすい作りになっています。 色分けも一部を除いて1976年のアニメ設定に忠実。特に2000年代以降白で塗られる事の多かった腹部が、腕と同じメタリックブルーな点は個人的に嬉しいところです。目の色はキットのままだと黄色なので、そこだけはアニメに合わせてブルーで塗装しました。 パーツの合いは概ね良好ですが、一部キツイ・ゆるい箇所はあり、軽く破損させてしまったパーツもありました。 残念ながらポリキャップを使用しないプラ関節のため、ガシガシ動かしていると関節がヘタりやすいです。 他にも、撮影していて股関節をバッキリ折ってしまったのですが、修復ついでにナイフを入れたところサクサクと楽に刃が入ったので、若干脆い素材を使っているのかも知れません。 反面、黒のパーツはゲート跡が残りにくく、素組みでもキレイな半光沢に仕上がります。 バンダイの変態技術には及びませんが、海外製品でこれだけのクオリティのロボットプラモが発売されるのは稀有な事だと思います。 日本では底辺に近い評価のテコンVも、客観的に見れば「海外初のスーパーロボットアニメ」。 その初の本格的キットを組めた自分は幸運だと思います。 |
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