居残り佐平次(幕末太陽傳)
説明
プライムビデオで幕末太陽傳を鑑賞。
タイトルは幕末という時代の太陽族、当時の米国風俗に感化された若者を太陽族と呼んだから幕末の太陽族の物語といった感じ。
とは言っても落語ファンだから登場人物に対しては俗に溺れたというより気風の良さの方を感じたな。
観る前の知識としては落語の演目『居残り佐平次』を映画にしたようなものというのは知ってたが、合間に『品川心中』のストーリーも入ってきた。
他にもあるとの事だから調べるか、落語ファンじゃないのかよ(笑)。
観た感想としては、主人公のフランキー堺さんの役名が「居残り佐平次」そのものだから立ち振る舞いの粋の良さ、豪胆さを楽しむ映画。
というわけで、映画で落語ときたら志らく師匠が取り上げないわけがない、という事で以前にこの映画についての感想を述べた記事を見つけた。
(https://www.cinra.net/interview/201810-tatekawashiraku)
佐平次の結核は落語では居残りを企てるための虚言だが、幕末太陽傳では本当。場面の合間に咳をしながら神妙そうな顔をする佐平次がいて、普段の明るさとは真逆の「陰」を感じるのが非常に印象的。
川島雄三監督もコレを撮った数年後に亡くなってるから、最後の佐平次の「オレはまだまだ生きるんでえ!」も監督の魂の叫びにも聞こえる。
この映画にまつわる有名なエピソードとして、ラストシーンの監督の提案を出演者&スタッフが「意味がわからない」と拒否した、というのがあるが、映画では墓場から佐平次が街道に向かって駆け出して行くというものだったが、監督の構想では幕末の舞台から飛び出した佐平次が現代の品川に向かって駆け出していくというもの。
無茶苦茶だが、映画を観るとそっちの方が良いなあとも思った。
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映画 フランキー堺 SP 

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