新大陸の140字集 その3 |
・とある船の逸話…2p
移植民を乗せる船は、皇子が作らせた特注かもしれない・・・・・というテーマで140字ss。
・誕生のきっかけ…3p
服屋のアクセサリーが出来たきっかけはどんなものかというテーマで140字ss。
?ルベンスと服屋の店員ちゃんの話。
・隔たり…4p
オライオンさんに『家族』の話を投げ掛けるエルフリック皇子で140字ss。
『とある船の逸話』
「死に行く輩に出せる予算があるとでも?」
彼らはそう嘲笑った。それはじわりと広がり不穏な空気へと変わる。下卑た笑みに囲まれながらも彼は答えた。
「この船出は、新たな地を切り開き身を捧げる者達の栄誉の死。その死には敬意を払うべきではありませんか」
─この船は、そうして勝ち取られたものだ。
『誕生のきっかけ』
スランプだ、と机で項垂れているのはもう何度目か、コーヒーを淹れながら声をかける。
「どう困ってるんです?」
「俺らしさが無い気がする」
「らしさっすか」
ふと浮かんだ顔を思いながら答えた。
「誰に使ってほしいかで考えたらどうすか? 例えば、ジルダさんとか」
─こうして、サークレットは誕生した。
『隔たり』
「オライオン、『家族』とは良いものか」
突然切り出されて、直ぐ言葉が出なかった。
日々兄弟で行われる命のやり取り、父である皇帝に庇われることもない。そんな方だから。
「……私は、かけがえのないものだと思っております」
こちらの答えに「そうか」と返すその表情を、背中越しでは見られなかった。
説明 | ||
140字集を書き溜めたものです。 ストーリーのネタバレはありませんが、オライオンさんの親密度イベントの内容は含みます。 |
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タグ | ||
バリアスデイライフ エルフリック ルベンス オライオン 140字ss | ||
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