真・恋姫†無双〜三国統一☆ハーレム√演義〜 #13 第三次五胡戦争/決戦の裏側
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本陣奇襲によって行方不明となった一刀と雪蓮。

 

残された武将達は、桃香の光に導かれ、その喪失から立ち直り、決戦に臨む。

 

決戦中、一刀と雪蓮が見知らぬ傭兵団を率いて参戦。

 

こうして三国同盟軍は五胡連合軍を打ち破り、『第三次五胡戦争』に勝利したのだった。

 

 

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『第三次五胡戦争』は三国同盟軍の勝利によって終結を見た。

五胡の残兵(鮮卑騎馬隊)の全面降伏を受け入れた同盟軍は、その夜を自軍駐屯地にて過ごしていた。

 

勿論、警備は厳重であったし、鮮卑の兵は皆捕縛されていたのだが。

 

「うぅ〜ん……」

 

鮮卑兵捕縛完了の報告を受けた諸葛孔明こと朱里は、自らの天幕内で首を捻っていた。

 

「どうしたんだ、朱里?」

 

そう尋ねてきたのは、捕縛完了の報告に来ていた蜀将、馬超こと翠である。

 

「計算が合わないと言いますか……明らかにおかしいです。少なくともこの決戦当初の鮮卑騎馬隊は六十万。しかも、戦中かなりの数の騎馬兵が援軍として補充されていました。にも関わらず……最終的に降伏し、捕縛した鮮卑騎馬隊は僅か三万にも満たないなんて……」

 

「ああ、その件か……あのさ、あたしも信じられないんだけどさ……」

 

翠が言うには、三国同盟軍が五胡船団軍を破り、南方の友軍と合流した頃。

ようやく『石兵八陣』の火計の消火を終え、追撃を掛けようと鮮卑の将軍が兵を纏めると。

援軍を含めて三十万はいた筈の騎兵は、三万にも満たない数だったのだと言う。

 

「一般兵からも情報収集して貰ったんだけどさ。突然、隣にいた味方の兵が、靄のようになって消えちまったんだって……何人もの奴等が同じ証言してるんだ。……何か、怖くなってきたよ、あたし……」

「何かしらの妖術、ということでしょうか……」

「ひぃぃ〜! 止めてくれよぉ……!」

「うぅ……私だって怖いんですよぉ……とにかく、鮮卑の大人(部族長)さんにお話を聞いてみないと……」

 

しかし、その時既に鮮卑の大人は殺されていた。

その犯人も不明。戦中、後曲本陣にいた鮮卑の大人は、自身の天幕で死んでいたという。何人もの兵士に滅多刺しにされたかのような死に様であったという報告が、後々に三国へもたらされることとなる。

 

結局、朱里を初め、三国の首脳陣は誰もがその真相へとは辿り着けなかったのである。

 

万一辿り着いたとて、『于吉』と言う道士の名を知るだけであったであろうが。

ことの真相は――鮮卑騎馬隊の兵士と騎馬は、その殆どが彼の道術による『傀儡兵』であり。象を河上まで輸送出来たのも、鮮卑の大人が于吉から授かった術具の力によるものであったのだ。

 

 

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鮮卑兵捕縛も完了し、ようやく一息ついた同盟軍。

今後の対策などを話し合う(という名目で)、一先ず三国の首脳陣・武将が一同に会することとなった。

 

その場へ向かう二つの人影。一刀と雪蓮である。

 

「雪蓮。俺は……みんなに隠し事をしたくない。たとえ、結果がどうなろうとだ」

「……そうね。でも、責任は私に……」

「いいや。最終的に決断したのは俺だ。だから……一緒にみんなに報告と、謝罪をしよう。どうなるかは、みんなに委ねる」

「……うん。ありがとう、一刀……」

 

そのような会話を済ませ、二人は駐屯地の中心、首脳陣の会合場所へと足を踏み入れた。

 

「お姉様っ!」

「「雪蓮様ぁーーー!」」

 

まず二人を出迎えたのは、蓮華と、亞莎・明命の呉勢若年コンビだった。

三人は雪蓮の姿を認めるや否や、駆け出し。雪蓮へと抱きついた。

 

「雪蓮姉様!よかった……よかったぁ……」

「雪蓮様ぁ〜〜ぐすぐす」

「よくぞご無事でぇ〜!」

 

「……ごめんなさい。本当に心配を掛けたわ……」

 

ゆっくりと歩いてきたのは、冥琳と祭の二人。

 

「全くよ。天才たるあなたがとんだへまをやったものね」

「……ともあれ、ご無事でなりより。儂よりも先に逝かれるようなことはお止め下され」

 

「ええ。本当に……借りは、返したけれど。ね……」

 

そう薄く笑う雪蓮。

冥琳と祭は、その様子に所感はあったものの。ここでは言葉にしなかった。

 

「いつまでも入り口にても仕方ない。さ、行こうか」

 

先を促したのは一刀。彼の言葉にも影を感じる二人であったが、やはり言葉にはせず頷き返す。

 

「一刀もよ!こんなに心配かけてぇ……」

「……ごめんね、蓮華。そんなに泣かないで……」

「そんなの無理に決まってるじゃない……!」

 

蓮華の一言に困った笑顔で応ずる一刀。

 

「……感動の再会も良いけれど。事情や状況を確認したいの。此方へいらっしゃい」

 

そして、遠くからの華琳の一言でその場の全員が歩き出した。

 

 

……

 

…………

 

 

「まず……みんなに言わなきゃ――」

「それは後で聞くわ」

 

三国の首脳・武将たちが揃っていることを確認した一刀が、まず口を開いたのだが。

すぐさま華琳によって断ち切られた。

 

「い、いや。これはとても大事なことでね?」

「後で聞くと言ったのが……聞こえなかったのかしら?#」

 

どうにも既に華琳の怒りゲージはMAXらしい。

一刀は反論を諦め、嘆息した。

 

「……了解」

「初めからそう言えばいいのよ。では――これより、北郷一刀への尋問を開始する」

 

華琳は堂々と宣言した。

 

「じ、尋問ですか?」

 

「質問は許さないわ。まずは“あそこ”へ正座なさい」

 

と、華琳は顎で方向を示す。

その先は、三国の武将たちが円陣を組んだ中央。

一刀は、恐る恐るそこまで歩き、正座する。

周囲には……腕組みをして此方を睨む、総勢三十二名の武将・軍師(雪蓮を除く)。

 

(……こ、怖いとかいうレベルじゃねー……)

 

「さて。まずあなたには、消息を絶ってからの一部始終を全て、洗いざらい吐いてもらうわ#」

 

そして、三十三人目である華琳が、にこやかな笑顔を共に言い放つ。

その一言に、周囲の女性達も大いに頷く。

 

「外で待たせている女性(にょしょう)らについても、詳細な説明をお願い致します#」

 

既に血管が切れそうな愛紗の一言。

これにも、周囲の女性陣は深く頷いた。

外で待たせている女性らというのは、一刀が率いていた傭兵団の軍師や将軍らである。

一部見知った者もいるようだが……ともかく、三国の乙女たちは一刀自身からの説明を求めていた。

 

「えーっと……説明するのはいいんだけど。俺だけでいいの? 雪蓮も消息不明だったのに……」

「……雪蓮は『江東の小覇王』と謂われた英傑よ。あなたと一緒にしたら失礼だわ」

「……ソレモソウデスネ……」

「ついででいいけれど。本当についででいいのだけれど! どうして雪蓮と一緒に帰参して来たのかも、説明があると嬉しいわね?」

 

やはり頷く女性陣。

 

(……只でさえ“爆弾”抱えてるのに……冗談抜きで死刑確定かな、俺……。とにかく、真っ正直に説明しよう)

 

覚悟を決めた一刀は、ゆっくりと語り始めた。

 

 

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蓮華を庇い、矢傷を負って一刀は崖下の川に転落した。

転落しながらも、なんとかメッセージを叫んだこと。滑るように川に落ち、無我夢中で泳ぐ――というか浮こうとしたことは覚えている。

 

川の流れが緩やかだったせいもあってか、気付くと川縁に倒れていた。

これが天運というものか、体中擦り傷だらけだったが、転落時にはさほど大きな怪我はなさそうだった。

矢傷は左肩の背中側だった為、利き腕も問題なく動いた。

また、刺さった矢は折れてはいたが、鏃と根元部分は抜けておらず、ある程度出血を防げたようだ。

 

しかし、如何に夏とは言え、夜の川の水に体温を奪われ、かつ相応に失血していた一刀は、まともに動けずにいた。

 

そこに通りかかったのが、金髪の美少女……

 

 

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『おんなぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』

 

「ひいいぃぃぃぃぃ!?」

 

そこまで話した途端、何人かが過剰反応した。

 

「あ、あはは。ちょっと色々あったのよ、ほんと」

 

と言って苦笑いする雪蓮。

 

「ここからの話は、かなり呉や孫家にも関わることだから。蓮華や冥琳もよく聞いて頂戴ね」

「ほほう?」

「は、はぁ……」

 

冥琳は興味深げに。過剰反応した一人である蓮華は一刀にじとっとした視線を送りつつ。

 

「……じゃあ続きね……」

 

 

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身動きの取れない一刀を見つけてくれた、金髪の美少女。

それは袁術こと美羽だった。

 

 

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「え、袁術だと!?」

「はいはい、話の腰を折らないの」

 

驚愕に思わず詰め寄った蓮華を雪蓮が抑え、一刀に続きを促す。

 

「……でだ」

 

 

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美羽は、手負いの一刀を見ると

 

「今日はよく怪我人を拾う日じゃのう……おぬし、立てるか?」

 

と手を貸してくれたのだった。

 

 

そして案内されたのは、大きいが寂れた砦。

相当に古いものらしく、あちこちが老朽していた。

しかし、中からは何やら歌声らしき女性の声と、暑苦しい男達の叫び声が聞こえてくる。

 

「え?ここ入るの?」

「裏口からの。こっちの表口から入ると、奴等がうるさくて敵わんのじゃ……」

 

どうやら、この叫び声には美羽も辟易としているようであった。

そうやって連れられた裏口から砦に入り、とある一室に入ると。

 

そこにいたのは、包帯をあちこち巻かれた雪蓮だったのだ。

 

「しぇ、雪蓮!?」

「一刀!?」

 

「なんじゃ、孫策。おぬしの知り合いか?」

「袁術ちゃんも会ったことあるでしょ? ほら、反董卓連合のときに」

「???」

「『天の御遣い』って呼ばれてた、北郷一刀よ」

「おお、そういえばそんな奴もおったのう」

 

どうやら美羽の記憶力は相変わらずのようだった。

 

「北郷とやら、おぬしは怪我をどうにかせんとな。医者を連れてくる故、暫し待っておれ」

「う、うん。ありがとう……」

 

美羽は一刀を寝台に寝かせると、そう言い残し部屋を出て行った。

それを見送って、雪蓮は一刀に詰め寄る。

 

「一刀、戦況はどうなったの?」

 

情報交換をする一刀と雪蓮。一刀は蓮華を庇って川に落ちたこと。雪蓮は、計略に嵌り土砂崩れに巻き込まれたことなど。しかし、この時点での二人の情報では、現状が全く分からなかった。

 

「そう……蓮華を救ってくれてありがとう、一刀」

「当然だよ。蓮華は大事な仲間なんだから」

 

(仲間、かぁ……)

 

雪蓮は、蜀の者と同列に扱ってはくれていても、恋愛対象としては見て貰えない複雑な心中に溜息を我慢していたが、一刀は気付かず続ける。

 

「しかし、何で袁術がこんなとこに?」

「……なんでもね……」

 

美羽と七乃は、当時劉備こと桃香が治めていた徐州を手中に収めるべく、困窮していた呂布こと恋と連携して侵攻を開始した。ところが逆に桃香陣営に返り討ちに遭い、しかもその隙に孫策・雪蓮に本城を落とされてしまったのである。

 

以来、二人で大陸各地を放浪していたのだが、なんと七乃が懐妊!

 

「張勲が!? 何か意外だなぁ。あの人、袁術以外眼中にないって感じだったのに……」

「そうね、それはその通りよ。でも、詳しい事を袁術ちゃんに尋ねても顔を赤くするばっかりで、てんで分かんないの」

「うーん……」

 

(その二人で放浪ともなると色々苦労もしてそうだし……金の工面とか、正直嫌な方法が思いついちゃうんだよな……)

 

二人とも同じ結論に至ったのか、言葉がなかった。

 

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暫くして、美羽が一人の男を連れて部屋へと戻って来た。

 

「怪我人ってのは君かい?」

「えっ――か、華佗先生!?」

 

連れられて来たのは、かつて冥琳の病魔を討ち倒し(笑)彼女の命を救った熱血医者王、『神医』華佗であった。

 

「ん?君は……確か、建業で周瑜殿を治療するよう呼んでくれた……北郷殿か!」

「あの時はありがとうございました、華佗先生」

「いやいや、俺は医者として当然のことをしただけさ。あ、相変わらず“先生”と呼ばれるのは慣れないなぁ……さぁ、北郷殿の怪我を診よう」

 

華佗は、一刀の体内に埋まっていた鏃を取り出すと、すぐさま止血を行なった。

また、体中の擦り傷に薬を塗り、包帯を巻く。

そして……

 

「ふむ、かなり内功が落ちているな。失った血は自己治癒するしかないから、俺の鍼で内功を高めよう」

「はぁ……」

 

と言われても、一刀にはチンプンカンプンである。

華佗は医療道具から、一本の鍼を取り出し。

 

「はっ!」

 

まるで武術のように身構えた。

 

「なんで構えるんですか!? 俺、これから何されるの!?」

「あはははっ! 大丈夫だから、そのままにしてればいいのよ、一刀♪」

 

雪蓮は何が行なわれるのか分かっているらしく、気楽に笑っている。

で、とうとう華佗が叫び出した。

 

「はぁぁぁぁぁぁ!!」

 

言葉と同時に、華佗の身体を光が包む。

 

「おぉー、いつ見ても綺麗じゃの〜」

 

美羽は暢気に氣の発光を見て喜んでいる。

 

「我が身、我が鍼と一つになり!一鍼同体!全力全快!必察必治癒……内功爆発! げ・ん・き・に・なれぇぇぇぇぇぇっ!」

「ひえぇぇぇぇぇぇ!?」

 

しかし、鍼が刺されると、華佗の身を覆っていた光が鍼を通して一刀の体内に移っていき、一刀は身体中に活力が漲るのを感じた。

 

「うおっ!これ、スゴイ!!」

「これでもう大丈夫だ。しかし予想以上の効果だったな……一発でこれ程回復するなんて。もしかしたら、北郷殿には気功の素質があるのかもしれないな」

 

(気功って、凪とかが使ってる奴か? うわ、いいなー、練習してみようかな! 波●拳とか男のロマンだろ!?)

 

と、内心えらいテンションの上がり様であった一刀だが、現在が戦中であることを思い出し、思考を切り替えた。

 

「華佗先生、ありがとうございました。このお礼は戦争が終わったら、必ず」

「いや、これは医者として当然の行動だ。北郷殿が気にする事じゃない」

「え?それでどうやって生活してるんです?」

「う……」

 

どうやら痛いところを突かれたようである。

 

「今は七乃への大恩があるでの。妾たちで面倒をみておる」

「そうなんだ。まあ、とにかくこの話はまた今度。……雪蓮、君はもう動けるのか?」

「ええ、ほぼ問題ないわ。このままじゃ戦況も分からないし、なんとか戦場に戻る方法を考えなくちゃ」

 

と、一刀と雪蓮がその思考を戦争に回していると、部屋に一人の女性が入って来た。

 

「お邪魔しまーす。どうも〜、お久しぶりですねー」

 

張勲こと七乃である。その腕には赤子が抱かれている。

 

「あ、お邪魔してます。あと、助けてくれてありがとう。騒がしくしちゃってごめんなさい」

「お気になさらず。騒がしいのは毎日隣にいますからねぇ」

「ああ、あれね……あれ、何なの?」

 

思わず尋ねてしまった一刀。七乃は首を傾げつつ。

 

「うーん、一言で言うと馬鹿ども?」

 

と答えた。

 

「それじゃ全然分からないよ……」

「一応、今は『黄巾傭兵団』と名乗ってますけどね」

「こ、黄巾!? あれって黄巾党なのか!?」

「盗賊行為はしてませんよー。匈奴の単于(君主)や、涼州や雍州などの州牧さんからの依頼で動く、私の指揮下の傭兵達……でした」

 

(なんで過去形?)

 

「実はこの子を産んだあと、私病気になっちゃいまして。そこをこの華佗さんに助けて戴いたんですけど」

「いや、俺は医者として……」

「はーい、それはもういいですから。妊娠やら病気やらで指揮官の私が動けないので暫く休んでたら、行き倒れた三姉妹を拾ったんですよ」

「はあ……?」

 

「で、その娘達ってば、ちょっと旧知の旅芸人で。お礼に兵達への慰撫に歌いたいというのでやらせてたら、ウチの連中がこぞって熱中しちゃって。あの有様というわけで」

 

「そこまではいいんだけど。なんで『黄巾』なんて名前を?」

「なんでもその三姉妹の一番上のお姉さん。黄巾党の元党首らしいですよ?」

 

さらりと口にした七乃の言葉に、一刀は驚愕した。

 

「はぁぁ!? つまり――張角ってこと!?」

「そう名乗ってますねぇ。三国同盟直前までは曹操さんの下で徴兵の手伝いをしていたとか」

「か、華琳のとこで!? それにしても張角が旅芸人だったとは……。いや、黄巾党の規模を考えたら、物凄いカリスマ性だったってことか。そりゃ、“あの”華琳なら欲しがるよな……」

 

(はぁ〜、芸人の彼女達に熱中させて徴兵したり鼓舞したのか。反董卓連合以後に、魏が急激に兵数を増員出来た秘密はこれだったのかもなぁ……。徐州に攻め入られた時なんて、こっちが掻き集めて五万とか言ってるのに、五十万とか集めてたからな……)

 

「三国が平和になって自由の身になったんで、各国を回ってたそうですよ。とにかくそんな訳で、部下から強い要望があって、最近名前を『黄巾傭兵団』に改名したんですよー」

「絶対止めたほうがいいっていうか、印象悪すぎ」

「あははっ!ですよねー♪」

 

(笑ってていいんかい、指揮官……)

 

「と、とにかく!傭兵っていうなら俺達に力を貸して欲しい!今、五胡との戦争中で、苦戦しているんだ!」

「え〜、そうなんですかー? 最近諜報活動もしてなかったからなぁ」

 

(ほんとに頼りになるのか心配になってきた……いや、今は少しでも戦力が欲しい!)

 

「まあ、お仕事ならそれに越した事はないんですけど。ちょっと問題があってですねー」

「?」

「張三姉妹に熱中するあまり、ウチの馬鹿共、私の言うこと聞いてくれないんですよねぇ。あははー♪」

 

と言ってお気楽に笑う七乃。

 

「あははー、じゃないでしょ!? あんた指揮官じゃないの!?」

「だってだってぇ。お嬢様や燿ちゃんの面倒見てる方が楽しいんですもの(ふりふり)」

「そりゃ、自分の子供が可愛いのは分かるけど!」

 

一刀に突っ込まれると、七乃は胸の前で両手を組んで上半身を左右にを振っていたのを止めて、首を傾げる。

そして、暫し何事か考えてから、美羽に声を掛けた。

 

「うーん……お嬢様?」

「何じゃ?七乃や」

「何だかお仕事の話になりそうなので、燿ちゃんと一緒に先に寝室へ行って戴いていいですかー?」

「うむ。分かったのじゃ。――ではな、皆のもの。怪我人は確と養生するのじゃぞ」

「では俺も行くとしよう」

 

そう言うと手馴れた様子で赤子を抱き、美羽は華佗と共に部屋を出て行った。

 

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部屋に訪れてからそこまで、へらへらと緩い雰囲気を纏っていた七乃だったが……

 

美羽が部屋出て行ったことを確認すると、一瞬にして鋭く目を細め、一刀というよりも雪蓮へ向けて発言した。

 

「兵隊を出すことについては吝(やぶさ)かではありません。但し――条件が三つあります」

 

そのことに気付いていた一刀は、一歩引いて雪蓮に発言を委ねた。

 

「……言って御覧なさい」

 

雪蓮は冷ややかに言い放つ。

 

「ひとつ。三国同盟がその結束を取り戻せば、傭兵稼業は生計を立てることが出来ません。傭兵達の生活の保証を。

 ひとつ。袁術様への遺恨一切を、孫家ご一同に忘れて戴きたく存じます。

 ひとつ。袁家の再興を、とは申しません。何卒、袁術様とそのご系譜が孫家によって篤く遇されますように」

 

そこまで続け、七乃は一旦口を噤んだ。

 

「……ひとつ聞くわ」

「何なりと」

 

「今の条件の『袁術とその系譜』に、あなたは含まれないのかしら」

「……含める必要はありません。何故なら……」

 

七乃は雪蓮の前に跪いた。

 

「この三つの条件を呑んで戴けるならば。“あの頃”袁術軍で大将軍であったこの張勲の首を差し上げます。勿論、この戦が終わったのち、私が用済みになってからで結構です」

 

英雄と名高い偉大なる孫家三姉妹の母――『江東の虎』孫文台が孫家と呉勢を率いていた時代。

彼女の武力、統率力は凄まじく、呉の基盤は正に彼女が築いたと言っていいだろう。

そんな孫文台の統治時代から続く袁術陣営と孫呉陣営との確執。

そして偉大な統率者を失った孫呉の跡目を継ぎ、率いた雪蓮を客将として冷遇し続けた時期。

“あの頃”とは、その二つの時期を指していた。

 

つまり彼女はこう言ったのだ。

 

 

急場の助力と自らの命とを引き換えに、美羽の統治時代の怨恨を水に流し、美羽とその子供を保護して欲しい――

 

 

「随分、勝手な言い分ね」

「……」

 

雪蓮がゆっくりと椅子から立ち上がり、脇に立て掛けていた宝剣『南海覇王』を抜き放つ。

七乃は、微動だにせず跪いたまま。

 

一刀は、本心を言えば雪蓮を止めたかった。だが彼もまた戦乱を生き抜いた傑物の一人。

この時代、“怨嗟”というものがどれだけ凄まじいものであるのかを身をもって実感していた。

故に、七乃が自らの命を引き換えに“怨嗟”を食い止め、愛しい者の未来を安んじようというその心は、汚してはならない大切なものであると理解していた。

 

ただ――

 

「いいわ。あなたの条件を全て呑みましょう。今後、袁術一門はこの孫伯符と孫家の名において篤く遇します」

「……はい。ありがとうございます」

「でも。戦場にあなたは要らないわ。だから――今、ここでその首を貰う。いいわね」

「……はい」

 

雪蓮がゆっくりと剣を振り上げ……七乃の頸目掛けて振り下ろした。

 

 

 

「ふぅ……これでいいわ」

 

そう言うと雪蓮は、『南海覇王』を鞘に収めた。

七乃の頸は――斬れていなかった。

 

「……よく止めなかったわね、一刀?」

「雪蓮との付き合いも結構長くなってきたからね。やりたいことくらい分かるさ」

 

と言いつつも、実は内心ドキドキしているのは内緒だ。

 

「ひぃぃ〜、助かりましたぁ……」

 

七乃も緊張が解けたか、膝立ちを崩し、女の子座りで床に座り込んだ。

 

「……ふん。私が斬らないってこと、分かってたんでしょ?」

「ええ、まあ。一応私達ってば孫策さんの命の恩人ですしねー。でもドキドキでしたぁー」

 

そう言ってへらへらと笑う七乃。

 

「い!? そっちもその積もりだったのかよ! 抜け目ねえなぁ……」

 

張勲の印象を改めた方がよさそうだ、と一刀は感じていた。

 

(以前、徐州に攻め入ってきた時と比べると、ずいぶん切れ者って感じがするなぁ)

 

「全く。あなたとは仲良くなれそうにないわ」

「私も、孫策さんと関わると恐いことばっかりで堪りませんね〜」

「とは言え、こっちも火事場泥棒みたいにそっちの本城を攻めちゃったし。何より、確かにあなた達は私と一刀の命の恩人だわ。だから……我が真名を預けます。――雪蓮よ」

「火事場泥棒してくれてなかったら、こっちの兵はもっと死ぬことになったでしょうし。寧ろ感謝ですよー♪ ……私は七乃です。ふふふっ」

 

言葉を応酬しつつ、二人は笑い合った。

しかし、一刀は一点だけ納得のいかないことがあった。

 

「……なあ、張勲」

「はい、何ですか?北郷さん。というか、北郷さんのお陰で雪蓮さんと――孫家の皆さんと和解出来ましたし。お嬢様もこの先、不安なく生活出来ます。ですからー。どうぞ、七乃とお呼び下さいな♪」

「そ、そうなの? 分かった。ありがたく預からせて貰うよ。でさ、七乃。話を戻すけど……」

 

いきなり真名を許され、少々驚き気味の一刀だったが、本題に戻る。

 

「さっき、『袁術とその系譜』に自分を入れないでいいって言ってたけどさ。いくら雪蓮が斬らないと信じてても、あの子のことを考えたら、ちょっと無謀だったんじゃない?」

 

孤児……嫌な言葉だ、と一刀は思った。

乱世において、どれ程の子が親を失ったのか。ちらと考えただけでも憂鬱になる。

あの子の場合は、万一の時は袁術・美羽が面倒を見てくれたろうが……

 

「ええーー!? あの子は、歴(れっき)とした袁一族ですよー! あの子への侮辱は、たとえ『天の御遣い』でも許しませんよ!?」

「うぇ!? ちょっと待って! あの子を産んだのって七乃だって聞いてたから……」

「はい、そうですよ?」

 

「んんん? 七乃って袁一族なの?」

「何を言ってるんですかー。 張って姓を名乗ってるじゃないですか」

 

「どゆこと???」

「ああ、そっか。最近この話題してなかったからなぁ。つまりですねー」

 

 

「あの子――袁燿ちゃんは、美羽様と私の娘なんですよー」

 

 

「……義理の娘ってこと?」

「いえいえ。ちゃーんと、私がお嬢様とxxxxして孕んだ子ですよー。いやん、もう♪」

 

「「…………」」

 

一刀も雪蓮も、彼女の言うことが全く理解出来なかった。

 

「(袁術が男ってことか!?)」

「(そんな筈ないわよ!そりゃ袁術ちゃんの裸を見たことがあるわけじゃないけど……)」

 

「うふふ♪ 実はですねぇ。世の中には、女の子に○○○○○が生えちゃう蜂蜜があるんですよー!」

 

「「え゛ぇ!?」」

 

「偶々その蜂蜜を舐めちゃったんですけどね。おかげさまで、私ったらお嬢様と奪い奪われ……もう!何を言わせるんですかぁー♪ もうもう☆」

 

頬に両手を当てて、全身をくねくねする七乃。どう聞いても単なる惚気である。

 

 

結局二人の結論は。

 

((深く考えるのは止めよう……))

 

だった。

 

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傭兵を借りることには同意してもらえたが、肝心の兵は張三姉妹に心酔してしまって、統制が取れていないという。

だが逆に言えば、張三姉妹に協力してもらうことが出来れば、あの熱狂する兵士が手に入るわけだ。

というわけで、早速交渉に来た一刀である。

 

「失礼しまーす」

 

といってノック。この時代にノックが意味あるかというと微妙だが、女性の部屋を訪ねるのだから、自分に出来る限りの礼は尽くすべきと一刀は考えていた。

ノックから暫くあって。

 

「はーい、どうぞ〜♪」

 

可愛らしい声が聞こえてきた。

 

「入りますね」

 

扉をくぐり、部屋へ入る。

因みに雪蓮は「あーいう若くてきゃぴきゃぴしてるのって苦手なんだもん」とか言って来なかった。

代わりと言っては何だが、七乃が付いて来てくれている。

 

部屋の中にいたのは、確かに三人の少女だった。

 

部屋の中央の机で、何かを竹簡に書き込んでいたらしい眼鏡の娘。

椅子に座って、上品げに微笑む小柄な娘。

寝台に座り、足をばたばたさせている巨乳の娘。

 

「夜分にごめんなさいねー。ちょっとお仕事のお話が来てるもので、兵士達を使いたいんですよー」

 

と七乃が切り出した。

 

「……ええ。先ほど兵の方に伺いましたわ。どういう状況なのですかぁ?」

 

椅子に座っていた娘が、少々媚び気味に一刀へ話しかけた。

 

「うん。今、三国同盟軍がここのすぐ近くで五胡の侵攻に応戦してるんだ。ただ、今晩本陣に夜襲を受けてしまった。俺はその時に戦場から逸(はぐ)れてしまって状況が分からないが、援軍を引き連れて戻りたいんだ!協力して欲しい!」

 

一刀はそう言い、頭を下げた。

 

「そう言う貴方様は?」

「あ、そうか。ごめん。――俺は北郷一刀。蜀の……何だろう?王でも将軍でも軍師でもないし……?」

「ええー!?何よそれ! 軍の代表って聞いてたから、てっきり偉い人だと思って可愛くしてたのに、意味ないじゃん!」

 

途端に少女は豹変した。どうも猫を被っていたらしい。

 

「……ちぃ姉さん。黙ってろって言うから何をするのかと思えば……。正体晒すの早すぎ。その方は『天の御遣い』と謂われる蜀の代表者――蜀王・劉玄徳様が“主”と仰ぐ方よ」

「いや、そこまで大した者ではないと思うけど……一応、蜀王の補佐・相談役、ってところかな? 太守って呼ばれることもあるけど、正確には違う筈だから」

 

嘆息しつつ答えたのは、机に着いていた眼鏡の娘。

一刀は、何だかえらく持ち上げられてしまった気がして謙遜したように付け加えた(彼にとっては本音であろうが)。

 

「え゛ぇ゛!?……お、おほほ……」

「あはははは!やっちゃったね、ちぃちゃん♪」

 

小柄な娘が今更猫を被り直そうしたが、一刀としてもどう対応したものやら。

寝台に座っていた巨乳っ娘は楽しげに笑っていた。

 

「えーっと……取り敢えず、お互い自己紹介しようか。『天の御遣い』北郷一刀です。よろしく」

 

「ちえ〜っ。あたしは張宝――大陸一の偶像(アイドル)よ!覚えておきなさい!」

「……張梁です」

「ふぅ〜〜ん……」

 

指を突きつけつつ自己紹介(自己主張?)する小柄な少女――張宝と。

一礼して眼鏡を押さえつつ、静かに名乗る少女――張梁と。

じっとりとした視線を一刀に送りながら、寝台から立ち上がり迫る少女――消去法でいって張角。

 

「な、なにかな?」

「へぇ〜。結構好みかも♪……私はね、張角――天和だよ♪」

「ええ!? いきなり真名なんて、いいのか?」

「うん♪――コレ、お姉ちゃんのだから、手を出しちゃ駄目だよ〜?」

 

一刀には笑顔で応えつつ、妹達へなんだか所有宣言してしまう天和。

一刀は苦笑するしかない。

 

「……天和姉さん。その人は、蜀の将軍全員と関係を持ってるような人よ。いいの?」

「……」

 

張梁・人和の鋭い一言。対して事実故に全く反論出来ない一刀。

 

「ええ〜、そうなの? でも〜、こんな世の中で偉い人ならそんなものじゃない?」

「天和姉さん。止めときなさいよ、そんな男!ちぃ達なら、もっといい男から選び放題よ!」

 

姉妹二人できゃいきゃい言い合い始めてしまった天和と地和は一先ず置いておいて。

 

「と、とにかく。傭兵達に援軍に来て欲しいんだ。その為に……」

 

と、七乃を一瞥する一刀。七乃はへらへらと答える。

 

「今や、傭兵達は三人に心酔しちゃってて。私や北郷さんの指揮だけだと戦意がないんですよねぇ。というわけで、三姉妹さんにも協力して欲しいなー、なんて♪」

 

「……三国同盟軍ということは、華琳様……曹操様もいらっしゃるのですか?」

 

逆に人和が尋ねてきた。

 

「ああ、華琳なら本陣で指揮しているけど。そういえば、三人は魏で働いてたんだっけ? 黄巾の乱の末期、曲陽で張角が討ち取られたって聞いてたんだけど……」

 

(華琳様の真名も許されているのね……)

 

あの華琳が男に真名を許していることに内心驚きつつも、人和は一刀の疑問に答える。

 

「その通りでございます。曲陽を皇甫嵩率いる官軍に攻められていた時、親衛隊と呼ばれていた歌迷(ファン)が身代わりになってくれて。ほうほうの体(てい)で逃げ出し、放浪していた私達を華琳様が拾って下さったんです。とは言え、戦乱も治まり、私達はもう用済みとなりましたので、今は国に所属はしておりません」

「よ、用済みって、何か言い方が……あ、あとそんな敬語使わなくていいよ?」

 

どうも姉妹の一人だけから敬語で話されることに据わりの悪さを感じた一刀は、人和にそう提案した。

 

「……姉達はああですが。私が姉妹の交渉役ですので、私くらいは」

「少なくとも、俺相手ならいいから。同じくらいの立場の商談相手だと思ってよ」

「……分かりました」

 

人和は内心、

 

(……一国の頂点にいる方だというのに、なんだか変わった人……)

 

とは思ったが、姉達の不遜な態度に対しても全くこれといった反応を見せない一刀の言葉に甘えることにした。

 

「ともかく、私達の役目は、新兵となり得る人材の確保と、兵達の鼓舞。戦乱が終われば用済みなの」

「そ、そうかも知れないけど……聞こえが悪いと言うか」

「予算を貰えない、というだけのことよ……」

 

と、溜息の人和。

 

「三姉妹さん達はですねぇ。予算を貰えなくなって、大きな仕事がなくなって行き倒れてしまった訳ですよ〜」

「ちょっ!その言い方だと、ちぃ達が人気ないみたいじゃない!?」

「…………(溜息)」

 

あんまりにストレートな七乃の言葉に、天和を放って反論する地和。沈黙したまま溜息を吐く人和。

 

「あはは♪ 行き倒れたのは事実だもんねぇ」

 

そしてお気楽な天和。

 

「……姉さんたちが、あんな我儘とか贅沢とかしなければ……三国会談でそれなりに収入あったのに……」

 

愚痴る人和に、苦労人の気配。

その理由も、この混沌とした状況を見るに、なんだか理解出来てしまった。

 

「……じゃあこんな条件はどう? 今後、蜀が主催の三国会談には、張三姉妹の舞台を国側が用意するよ。砦から聞こえてたあの熱狂ぶりなら、十分刺激的な催しになるだろうし」

 

一刀のその提案に、張三姉妹の事務・経理・交渉担当の人和の眼鏡がキラリと光る。

 

「失礼を承知で申し上げますが……」

「ほら、また敬語になってる。タメ口でいいから、言いたいことをはっきり言って欲しいな」

 

ニコリと微笑む一刀。

 

(本当になんなのかしら、この人……)

 

またもや内心一刀の対応に戸惑った人和であるが、一旦咳払いをして調子を取り戻した。

少々顔を赤らめつつも、続ける。

 

「……蜀は三国で一番人口的に小さいわ。つまり相対的に利益になり難いの」

「まあ大国の魏と比べちゃうとな。そうだな……(こっちとしては興行収入が欲しいイベントは少ないから……)

 よし、舞台とか設備とか基本的な宣伝に関してはこちらが全て行なう。で、君達には“出し物”のひとつになって貰おう」

「……つまり、私達は“出演”するだけで、費用一切を負担しなくていいってことね?」

「そう。会場の入場料から君達に報酬として渡す。あとは、三国会談の準備期間から終了までの滞在費を払うくらいかな。こんな感じでどう?」

 

人和は高速で計算しているようだった。暫しあって……

 

「……いいわ。その条件で契約しましょう」

「ま、人和の判断なら問題ないでしょ」

 

と、地和・人和が同意してくれたのだが……

 

「おねえちゃんは〜、はんたーい♪」

 

「「「ええっ!?」」」

 

天和の明るい反対表明に、一刀・地和・人和の驚きの声が重なった。

 

「ど、どうしてなの、天和姉さん!?」

「天和姉さんが人和の計画に反対してるのって、意外と初めて見たかも……」

 

驚きに目をパチクリと見開く妹二人。姉は言葉のわりにニコニコと笑っている。

困ったのは一刀である。この世界はなんのかんの言って(史実と違って男女平等な)儒教が基本だ。年長者の発言力が強くなる。

 

「じゃあ、どうしたら張角――天和は賛成してくれる?」

「うふふ♪それはね〜」

 

天和はにっこり笑って、一刀を上目遣いで見上げ。その大きな胸を強調しつつ。

 

「私達が蜀にいる間は、一刀が私達を接待・し・て♪」

「「「はい?」」」

 

一刀と妹二人は思わず聞き返す。

 

「接待って……何すればいいの? 三国会談中は、俺も結構忙しいからなぁ……」

「一緒に準備して〜、一緒に街を回って〜、出し物が終わったら私達を労って〜」

「う、う〜ん……そこまで時間は取れないかも……」

「じゃあ、はんたーい♪」

 

(うう、何気に主導権を握られてる!? 流石は元・黄巾党党首と言うことか? いや、どっちかと言うと単なる我儘な気もするけど……妥協点は……)

 

「……俺も蜀の代表として準備とかあるんで、そんなに時間は取れないんだ。だから、俺自身が君達との連絡役や相談役になるから、それで勘弁してくれない?」

「ええ〜? それじゃあ、やだ〜!」

 

と駄々をこね始めた天和だったが、助け船は意外にも地和から出た。

 

「ふふん、いいじゃない姉さん。一国の主自らが、私達の付き人……下僕になってくれるっていうことでしょ♪」

「あ、そっかー。そういうことならいいかな〜♪」

「うえぇっ!?」

 

つーか付き人と下僕は大きく違うだろ!?とも突っ込みたい一刀であるが……他に説得材料が思いつかなかった。

 

「……分かった。時間がどこまで取れるか分からないが、付き人扱いでいいかい?」

 

「うん♪」

「こき使ってやるから、覚悟しておくのね!」

「……まあ北郷様がいいなら、私はいいですけど」

 

どうやら三姉妹の同意を得られたようだ。

支払う犠牲も大きかった気もするが……今は何より戦力を得て、援軍に向かう事が重要だ。

 

「じゃあ悪いけど、すぐにでも行動したい。少なくとも早急に諜報活動が必要だ。今から傭兵達への伝達と鼓舞をお願いするよ」

 

「「ええーっ!?」」

「分かりました。姉さんたち、もう契約は済んでいるの。彼は私達の雇い主。要望には応えなくちゃ駄目よ」

「はぁーい……」

「分かったわよ、もう!」

 

-6ページ-

かくして一刀は『黄巾傭兵団』を雇うことに成功した。

一刀が雇い主(君主)。雪蓮は、少数の遊軍を率いる将軍。七乃が軍師。

張三姉妹は後方からの士気高揚の為の歌舞。

なお、美羽は愛娘・耀とともに留守番である。華佗も(万一の際の保険として)砦に残ることとなった。

 

そして……現在、短期深夜ライヴが決行されており、傭兵達はノリノリ。

その会場となっている砦の内庭を、砦の居住区の建物から一刀、七乃が見下ろしていた。

 

「へぇぇ……流石、あれだけ兵達を熱狂させるだけあって、パワーのある歌声だなぁ」

 

そんな独り言を繰る一刀へ、七乃が話しかけてきた。

 

「ああ、北郷さん。ウチで一番優秀な将を紹介しておきます。彼女はちょっと突っ込み癖はありますけど、元は漢王朝の将軍ですし、武勇は折り紙付きです。うまく使ってやって下さいな」

「え? そんな人がいるんだ。それはありがたいや。是非お願い」

「ま、北郷さんは知ってる人ですけどね。ちょっと問題があって」

「ええ!? 大丈夫なの?」

「少なくとも武に関しては問題ありませんよ。ああ、なんとか雄さん。ちょっといいですか〜」

 

と七乃が、同じく窓から内庭を見下ろしていた女性に声を掛けた。

 

「ええい! 葉雄(しょうゆう)だと何度言ったら覚えるのだ、貴様は!」

 

反論するその女性。

色素の薄い短髪。きりっとした表情。鎧と言えないような露出の激しい衣装。……小さめの胸。

 

「か、華雄!?」

 

「私は葉雄だと言っているだろう!? ……と、失礼。しかし私を――華雄と呼ばないで戴きたい」

 

驚愕する余り、思わずその名を口走った一刀に、七乃へ返したのと同じ調子で突っ込んできた、華雄そっくりな“葉雄”と名乗る人物。

呆然としている一刀に、七乃が耳打ちしてきた。

 

「(なんだか記憶を失っちゃって。その後何故か自分が『葉雄』なる人物であると思い込んでるらしいんですよ)」

「(いぃ!? やっぱ華雄なんだ……まぁ無事でよかった、というべきかな?)」

「(あら。元は敵だった将ですよ?)」

「(あの時は敵だっただけさ。七乃だってそうだろう? 敵味方なんて状況でいくらでも変わるもんだ)」

「(……なるほどー。流石は名高き蜀の『大徳』と共に在り続けた方ですねぇ。じゃあ後はお任せしますのでー)」

 

「葉雄さん。この方が今回の依頼主……蜀の代表者、北郷一刀さんですー」

 

七乃はこう言い伝えて、去っていった。

 

「そうか。……姓は葉(しょう)、名は雄です。私は以前の記憶を失ったらしく、字と真名は有り申さん。しかし戦とあらば、存分に我が武をご照覧あれ」

 

戦斧を床に突き立て、無い胸を張って自己紹介する葉雄。

 

「うん。頼りにしてるよ、葉雄。……なあ。もし時間があるなら、少し話をしないか?」

「話ですか? 私は武芸一辺倒の人間。面白い話は出来ませぬぞ?」

「いや、君がこの戦乱の時代をどう生きて来たのかが知りたいんだ」

「成る程……」

 

一刀の真っ直ぐな言葉に納得したか、ぽつりぽつりと葉雄は語り出した。

 

 

記憶を失ったとのことで、いきなり反董卓連合の後からだった。

思い出せるのは、自身の姓と名のみ(何故かこの時点で『葉雄』だった)。状況は崖の下。

何かがあって崖から転落したのだろうと言った。

 

そこからの彼女の人生は、まさしく武侠の生き様だった。

己の武のみを頼みとし、戦地を転々と渡り歩く。

 

いつからか、彼女を「華雄様」と呼ぶ男達が現れ、付き従ってくれるようになった。

なんでも彼らは元々将軍であった華雄――葉雄の親衛の部下であったそうだ。

 

しかし記憶が戻る訳でもなく。

彼女は自らを『葉雄』とし、過去――華の姓を捨てることを部下達に伝えた。

それでも彼ら元親衛隊は彼女に付いて来てくれた。

 

小規模の傭兵団となった彼女等は、また各地で戦い続けた。

 

三国同盟が成り、国内に戦が無くなると、外国や賊との戦いを求めて僻地へとやって来た。

そこで同じような傭兵稼業で、見事な采配を振るう軍師、張勲・七乃と出会い。

共に傭兵として盗賊や領主に対する反乱軍と戦っていたそうだ。

 

 

「私は戦いの中でしか生きられぬ武人。中央が平和となれば、端へ端へと流れるのみです」

 

「……そう、か。だけど、その端で戦う君のような人がいてくれるおかげで、大陸の人達は平和に暮らせるんだ。

 武だけでなく、それも誇って欲しい、かな……」

 

「私が……大陸の平和に? 何やらおこがましい気も致しますが……蜀国の代表、名高き『天の御遣い』たる貴方様に仰って戴けるならば、これに勝る喜びはありますまい」

 

葉雄は、ほんの少しだけ笑ったようだった。

 

-7ページ-

翌日。

五胡と同盟軍が正念場を迎えている朝と同じ頃。

昨晩のうちに放った間諜によって、戦況はおおよそ掴めていた。

 

「こうなると、同盟軍は南方の匈奴勢力へ応戦している友軍と合流するしかない、かな」

「そうね。鮮卑の騎馬隊は、多分まだ援軍があるでしょうから」

「如何に後方、鮮卑騎馬隊の追撃を抑え、前方の五胡本陣を突破するかですね」

 

一刀、雪蓮、七乃は同盟軍の動きを読まんと頭を悩ませる。

傭兵団は、精々が五千人強の私兵である。どれ程士気が高かろうと、突入する時機を誤れば殲滅されるだけだ。

如何に同盟軍と連携をとるのか。その一点こそが肝要だった。

 

「友軍と合流する為には渡河しないといけないんですねえ。河に五胡の戦力はあるんでしょうか?」

「……夜襲してきた戦象兵を運んできた船があるかも。多分、同盟軍も五胡本陣に阻まれて、河までは諜報出来ていないだろうな……」

「ある意味、賭けでしょうね。どっちにしても時間との戦いだわ」

「では、作戦を分岐させましょうかー。川伝いに小型船で諜報して、五胡が同盟軍の渡河予定地に戦力を持っていない場合は、追撃する鮮卑の騎馬隊か五胡本陣兵を横撃。戦力があった場合は、川を下り同盟軍より先行して山地に待機。連携して河の戦力を叩く事で渡河を補助するというのは?」

 

「「…………」」

 

「あら?どうしました?」

「いやー、七乃って優秀な軍師だなー、と……」

「そうですかー?そう言って戴けるなんて、光栄ですねぇ♪」

 

やはりへらへらと笑う七乃。雪蓮は少々複雑な気分である。

 

(要するに、袁術が絡むと彼女しか見えなくなって馬鹿になっちゃう人なんだな……)

 

ようやく七乃の本質が見えてきた一刀であった。

 

「ほぼ七乃の作戦通りでいいと思う。同盟軍との連携は、コイツで何とかできるはずだ」

 

と言って一刀が取り出したのは、真桜と共同開発した『手動発電式白熱灯』だった。

 

「それは?」

「この取っ手を回すと光る機械だよ。これを光らせて、同盟軍にこっそり連絡を取る」

 

一刀はハンドルを回しつつシャッターを開閉して、断続的な光線を実演してみせた。

 

「へえ〜。音がちょっとするけど、煙と違って送りたいところにだけ送れるんですねー。すごーい♪」

「ふっふーん、凄いでしょ!これも一刀の天の知識の一つなのよ♪」

 

まるで自分の手柄のように自慢する雪蓮。だが……

 

「これ、お嬢様にも贈り物として差し上げたいんですけど、手に入ります?」

「ま、まあ国許に帰れば在庫があるけど……」

 

そんな雪蓮の惚気混じりの自慢話を、端から全くもって聞いていない七乃。

 

思わず雪蓮は呟いた。

 

「……やっぱりあんたとは仲良くなれないわ……」

 

 

……

 

…………

 

 

方針が決まれば行動するのみ。

流石は黄河近辺で戦う傭兵団。小型船も所有していた。

一刀が流された川は、これから同盟軍が渡河する河へ合流する支流であったらしい。

その川から小型船を使って諜報した結果、五胡は河にかなりの戦力を有していたことが判明した。

 

「やっぱ船で運んできたのか……しかもかなりの数の兵を連れてる」

 

一刀率いる『黄巾傭兵団』は現在、五胡船団を見下ろせる山中に潜んでいた。

 

「……ねえねえ一刀。私の隊で、船を焼きに行っていい?」

 

雪蓮の瞳が怪しい輝きを放っていた。

 

「ここらで計に嵌めてくれたお礼をしないとね……ふふっ」

「……分かった。雪蓮の隊は少数だし、混乱に乗じて小型船で接近してくれ」

 

一刀が流された川が合流した地点から、五胡の船団までは河を上らなくてはならない。そういう意味でも、小さい力で河上りが可能な小型船は有用だった。

 

「ありがと♪ じゃあ、行って来るわ……」

 

 

「ひえ〜、やっぱり雪蓮さんは恐いなぁ……」

「あれで可愛いところも沢山あるんだよ?」

「……はぁー。噂に違わず『天の御遣い』さんは凄いですねぇ」

「…………」

 

もう噂の内容とか何が凄いのかとか、聞く気にもならない一刀であった。

 

 

……

 

…………

 

 

山中から右手、同盟軍が河に向かって行進していくのが見えた。

 

「よし!作戦開始だ!」

 

光線による伝達。何度か繰り返すと、向こうからも光が返って来る。

 

「連絡終了! この状況なら川沿いに『八陣図』を敷く筈だ。皆なら此方とは逆側に布陣して注意を惹いてくれるだろう。そうしたらこっちも突撃して挟撃する。――葉雄!」

「はっ!」

「先陣は任せる。徹底的に叩いてくれ!」

「承知!」

 

葉雄は喜び勇んで前衛へと向かう。

 

「三人は後方で兵の鼓舞を頼む。俺じゃどのくらい声が届くのか判断がつかないから、その辺は張梁に任せる」

「……わ、分かったわ」

 

かつては黄巾党を率いたという話だったが、三姉妹は緊張か恐怖か……顔色が悪いようだった。

 

「大丈夫? 黄巾党時代とさほど差がある訳じゃないと思うんだけど……」

「あれは……私達は歌を聴いて欲しくて人を集めただけ。略奪行為なんかは、一部の暴走と私達の名前を使っただけの野盗達だったの」

「そ、そうなの!?」

 

戦乱時代の幕開けとなった黄巾党の正体を知り、少々呆然としてしまった一刀であるが、流石に自分の知る歴史と、この世界の現実・常識の違いには慣れてきたか、すぐさま持ち直した。

 

「……大丈夫だ。君達は、傭兵達は勿論。俺達、同盟軍が必ず守る。だから安心して歌ってくれ」

 

真摯な眼差し。熱意の籠る言葉。戦場にして堂々たる雰囲気。

数々の戦場を乗り越えてきた一刀は、既に一端の将であった。

 

そんな一刀に、天和は笑顔を見せ。地和は「ふんっ」と強気な態度を取り戻し。人和は緊張を解されたようだった。

 

 

そして、同盟軍が一刀の言った通り、此方が潜む山と反対側に布陣。敵は其方へ突撃していく。

その戦況を見て、一刀が号令を掛ける。

 

「よし!いくぞ!全軍――突撃!!」

 

こうして『黄巾傭兵団』の力を借り、一刀と雪蓮は同盟軍と連携。五胡船団軍を撃破したのだった。

 

 

-8ページ-

「とまあ、そのような感じで……」

 

『…………』

 

行方不明以後の事情を語り終えた一刀だったが、周囲の武将達は無言の重圧を放っていた。

 

「あのー……」

「……つまり、ご主人様。この数日で、六人もの新たな女性(にょしょう)と友誼を深めた、と……#」

「そこが問題なの!?」

 

沈黙に耐えかねた一刀の言葉を封じるように、愛紗が全員の内心を代弁した。

しかも、六人のうち二人からは既に真名すら許されている。

 

「い、いやまぁ……必要に迫られてね? 援軍は重要だろ? ね!?」

「それは……そうですが……」

 

苦し紛れの一刀の言葉であったが、それなりに説得力もあり。いい詰まった愛紗だったが。

愛紗の態度から怒りが抜けたことを確認し、雪蓮が言葉を挟んだ。

 

 

「……これで私と一刀、それに援軍の経緯は全てよ。ただ――もう一つ。皆に、特に蜀の者達へ言わなくてはならないことがあるわ」

「――うん。最初に俺が言おうとした件だ」

 

 

雪蓮は一刀を囲む円陣から抜け、一刀の隣へと移動した。そして桃香ら蜀将たちへ向き直り、跪く。

 

「私……孫伯符は。蜀の皆を――ある意味では、この場全ての者を……裏切りました」

 

一刀も雪蓮に合わせ、正座したまま、上体を倒し。両手を地へつけ――土下座する。

それは、いつものおちゃらけたようなものではなく。

武道の礼に則った、真っ直ぐな一礼だった。

 

 

「俺は……不義をはたらいた。そのことを謝罪した上で。みんなに、俺と雪蓮への処罰を決めて欲しい――」

 

 

 

続。

 

-9ページ-

諸葛瞻「しょかっちょ!」

曹丕「そうっぺ!」

周循「しゅうっちの!」

 

三人「「「真・恋姫†無双『乙女繚乱☆あとがき演義』〜〜〜☆彡」」」

 

諸葛瞻「お読み戴き多謝でしゅ。諸葛亮こと朱里の娘にして北郷一刀の第23子、しょかっちょでしゅ!」

曹丕「乱文乱筆なれど楽しんで戴けたかしら。曹操こと華琳の娘にして北郷一刀の第9子、そうっぺよ♪」

周循「少しでも面白いと思って下されば重畳。周瑜こと冥琳の娘にして北郷一刀の第25子、しゅうっちで〜す☆」

 

 

諸葛瞻「いよいよヒロイン全員が登場でしゅね」

 

曹丕「だと言うのに次回はお父様の首が危うい感じだけれど」

 

周循「そこは次回をお楽しみにして戴くとしましょう。……しかし、現時点の設定だと葉雄こと華雄様はヒロイン扱いではないらしいですが……」

 

曹丕「真名の有無をヒロインであるかの基準に設定を作ったらしいのよね……それについては、このあとがきの最後で再度触れるわ」

 

 

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○議題:本作における華琳(曹操)と張三姉妹の関係について

 

周循「蜀ルートだと黄巾党の首魁らとされた張三姉妹、つまり天和様・地和様・人和様については殆ど触れられていないのだな、しょかっちょ」

 

諸葛瞻「そうでしゅね。「黄巾党の頭領、張角が討ち取れた」とだけ原作中にありましたが。……無印の白蓮様みたいな扱いでしゅね」

 

曹丕「『残念キャラ』極まれり、と名高いあの一文ね。立ち絵も声もあったのに、死に様すら描写されず、「公孫賛も袁紹によってその命を絶たれたらしい」の一言だったものね。……話が逸れたわ。本作は蜀END分岐アフターである為、そこに設定を付加しているのね?」

 

周循「その通りです。魏ルートのように『実は華琳様が保護し、徴兵の為に配下としていた』という設定にしており、既に真名も交換済みです」

 

諸葛瞻「今回の本文中にもお父しゃまが想像してましゅが、張三姉妹を曹魏の圧倒的兵力の根拠としておりましゅ。これは史実においても、青州太平道(黄巾党)を自軍に取り込んだ(所謂『青州兵』)ことが、群雄割拠の世において曹操が大飛躍を果たした理由の一端であるということを理由にしているそうでしゅ」

 

 

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曹丕「議題はこれだけかしら。じゃあゲストコーナーにいこうかしらね。では自己紹介しなさい」

 

 

文煕「うぃーっす。文醜こと猪々子の娘で、北郷一刀の第30子。文煕(き)ってんだ。名付け親は麗羽様なんだ。設定的には、諱は史実の袁紹の次男から貰ってるんだと」

 

顔尚「はぁい。顔良こと斗詩の娘にして北郷一刀の第35子、顔尚(しょう)です。きぃちゃん(文煕の渾名)と同じく名付け親は麗羽様です。設定的には、諱は史実の袁紹の三男から戴きました」

 

 

諸葛瞻「文煕ちゃんはしょかっちょ・しゅうっちと同じ年少上級(小4クラス)、顔尚ちゃんはひとつ下の年少下級(小3クラス)でしゅね」

 

 

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○質問:特技・特徴は何ですか?

 

文煕「ふっふーん!アタイの特技って言えば、『発明』さ! これでも真桜様の愛弟子なんだぜ〜!」

 

顔尚「さっすがきぃちゃん♪(抱きっ)」

 

文煕「だぁっ!恥ずかしいから、いちいち抱きつくなっつの!////」

 

諸葛瞻「……ラブラブな二人は置いといて。文煕ちゃんは『大陸一の発明王』と名高い真桜様の弟子として認められています。因みに実子である李禎(てい)ちゃん【真桜】もほぼ同時で弟子入りしてましゅね〜」

 

文煕「アタイの方が先だいっ!」

 

諸葛瞻「……それは李禎ちゃん【真桜】本人と話して決着して下しゃい……」

 

周循「あと、文煕と言えば『麻雀』だな。『麻雀』というのはお父様が再現した天界の遊戯なのですが、数年前から大和帝国では大流行しています」

 

文煕「おうよ!姉妹どころかオフクロたち含めて、ウチ(一刀の後宮)じゃ負け無しだぜ〜!」

 

曹丕「ただねぇ、市井だと賭け事に使われることが多くなってしまって……。『賭け麻雀』の賭場経営は届け出制なのだけれど。無届の違法賭場の取締りに、『洛陽警備隊』所属の三羽烏のお母様方(凪・沙和・真桜)は大変みたいよ。……ねぇ、文煕?(にやり)」

 

文煕「そそそそうらしいっすね!?」

 

顔尚「(わわっ、もしかして……きぃちゃんが違法賭場に出入りしてるの、曹丕様――そうっぺにバレてるのかな!?)」

 

文煕「(そ、それはマズイ! 開発費の荒稼ぎが出来なくなっちまう!?)」

 

曹丕「あらあら、二人とも。どうかしたのかしら?(ニヤニヤ)」

 

二人「「な、何でもないです〜(汗」」

 

顔尚「え〜、次は尚ですね☆ ……と言っても、尚は何をやっても平均レベルなので、これというものがないんですよね……。なので、尚の趣味をご紹介します。尚は、今や市井にも馴染んだ天界の衣装、『着物』の蒐集家なんです」

 

諸葛瞻「というか、完全に普段着になってましゅね」

 

顔尚「蒐集用のと普段着用のとは別なんですよ? 袁譚様【麗羽】に付き合っていると、喧嘩や探検ごっこですぐにボロボロになっちゃうんだもん〜 ><」

 

周循「ふむ。この二人の最大の特徴と言えば、ご母堂方の力関係もあってか、袁譚【麗羽】の側近として、学校(学年が違うので教室は違うが)や私生活でも彼女に侍っていることだな」

 

文煕「アタイは発明品の実地実験に丁度いいから付き合ってるだけだけどな。特に忠誠を誓ってるとか、そういう訳じゃねーぜ? まー、オフクロに頼まれたってのもあるけど」

 

顔尚「そうだね。尚もお母さんの頼みで。……ここの話って袁譚様【麗羽】の耳には入りませんよね? ……実は尚は袁譚様【麗羽】の『お目付け役』なんですよ。だから袁譚様【麗羽】の我儘の被害を抑えるのが尚の本当の役目です」

 

文煕「……いや〜、お前。我儘が通らなかったり、鳳宏【雛里】に負けた時とかさぁ。袁譚様【麗羽】の泣き顔見てる時、すっげえいい笑顔じゃん? 絶対、それ見たさに側近やってるとしか……」

 

顔尚「そ、そんなことないよぉ!……そりゃ確かに強がりながら泣いてる袁譚様【麗羽】は可愛いと思うけど……♪」

 

四人「「「「…………」」」」

 

 

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○質問:特に仲の良い姉妹は?

 

文煕「ま、さっきも話に出たけどさ。アタイって一応、袁譚様【麗羽】の側近扱いなんだよ。けど、すっげー我儘だから付き合うのって疲れるんだよなぁ……。確かにちっさくて可愛いし、礼儀作法は二つも年下とは思えねーし、あの『霊能力』や『強運』は凄えし……」

 

曹丕「(結局好きなんじゃないの……)袁譚【麗羽】は幼年上級(小2クラス)だから、あなたからすると二つ下になるのよね」

 

顔尚「……」

 

文煕「で、仲が良いっつーか、毎日毎日ぎゃいぎゃい戦(や)りあってんのは李禎【真桜】だな。互いの発明品で実際に戦うこともあるし、真桜師匠からお題が出さされて、それで勝負することもある。お題があれば研究費が貰えることもあるけど、開発費は基本的に自腹なんだよ。だからさぁ……よくオヤジに『パパ〜、開発費が欲しいな〜♪』ってねだってるぜ!」

 

顔尚「…………」

 

周循「父さんは基本的に娘に甘いからな。はっきり言って、小遣いの九割が母さん達や、娘達へ貢がれているのではないだろうか……。へそくり的な予備予算を持っているという噂もあるが」

 

曹丕「あれって、お父様が思い出した天界の意匠を縫製家に教えて、小銭を稼いでるみたいよ?」

 

諸葛瞻「……皇帝が副業って、どうなんでしゅかね……(涙」

 

文煕「あと、公孫続【白蓮】の奴はシスコンで有名だけど、特にものすっっっっっごい袁譚様【麗羽】がお気に入りだからな。『袁譚様の為に必要なんだ!』と言えば、結構開発費せびれるんだよな〜♪」

 

顔尚「………………きぃちゃん!どうして尚の名前が出て来ないのぉ〜〜〜!!(がっくんがっくん)」

 

文煕「だぁ〜〜!揺すんなっつの!」

 

顔尚「だってだってだってぇ〜〜!」

 

文煕「い、いいだろ。お前との仲なんて、わざわざ言わなくたって、ここまでの会話で分かるだろうよ!////」

 

曹丕「ツンデレね」

 

周循「ツンデレだな」

 

諸葛瞻「ツンデレでしゅね」

 

文煕「うっせー!////」

 

顔尚「えへへ〜♪ という訳で、尚が一番仲が良いのは文煕こと、きぃちゃんです〜♪ 袁譚様【麗羽】の側近、相棒としてだけでなく、一番親しい姉として、何より愛しい……」

 

文煕「はい次ー!!(ゴツン!)」

 

顔尚「いったーい!……もう、すぐ手が出るところは猪々子様そっくりなんだから……。えっと、『着物』の蒐集仲間として、呂jお姉ちゃん【亞莎】とは仲良しです。 それと公孫続お姉ちゃん【白蓮】も色々お世話になってます。 特に鳳宏お姉ちゃん【雛里】と喧嘩の時には積極的に味方してくれる数少ない皇女ですし」

 

曹丕「実際のところ、鳳宏【雛里】と袁譚【麗羽】の諍いはどういう勢力図なの?」

 

諸葛瞻「えー、鳳宏ちゃん【雛里】が筆頭のチームは、前衛がタマ(厳紫玉)お姉しゃま【桔梗】、偶に馬承ちゃん【蒲公英】も遊撃役で引っ張り込まれましゅ。で、中衛に李禎ちゃん【真桜】。鳳宏ちゃん【雛里】自身も格闘で戦うので、近衛はいましぇん。……で、軍師扱いでしょかっちょが手伝うこともありましゅ……」

 

周循「袁譚【麗羽】陣営は、前衛が黄柄姉さん【祭】、中衛が文煕、近衛が顔尚で、鳳宏【雛里】への対抗戦力が公孫続【白蓮】といったところか? 袁譚【麗羽】自身は最年少ということもあり、ほぼ戦力にはならんな」

 

顔尚「向こうに馬承お姉ちゃん【蒲公英】がいる場合は、頼み込んで呂jお姉ちゃん【亞莎】に援軍に来て貰うことがありますね。普段はおちゃらけてますけど、実際は文武両道の才媛ですから♪」

 

曹丕「へえ……名前が出なかった年少上級の娘――夏侯衡【秋蘭】、黄越【紫苑】、荀ツ【桂花】、しゅうっち、甘述【思春】、于圭【沙和】、袁胤【美羽】――や、顔尚以外の年少下級の娘は“中立”って訳ね。それにしても、前衛は年長下級の娘が絡んでるのね……傭兵といった感じかしら。そうなると年下である年少下級の顔尚は大変そうね」

 

顔尚「黄柄お姉ちゃん【祭】とタマお姉ちゃん【桔梗】は、互いに喧嘩するいいチャンスだと考えてるみたいです。

 袁譚様【麗羽】を除けば尚が一番年下なので……実際大変ですけど、尚にはきぃちゃんの発明品がありますから♪

 特に電気を発する小型槌“秘鼓判(ひこはん)”があるので、なんとかなってます♪」

 

文煕「おう、あれは自信作だぜ! 柄の紐を引くことで一時的に発電して、槌の金属に触れた者に電気ショックを与える小型槌だ! まだそこまで腕力のない尚でも使えるように軽量化、かつ投擲も可能な逸品さ! ……故障し易いのと、製作・修理コストが高いのが難点だけどなー」

 

諸葛瞻「……流石は真桜様のお弟子でしゅね〜……」

 

 

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諸葛瞻「ここで緊急アンケート!……でしゅ」

 

周循「えー、現在の筆者の設定資料では、華雄(葉雄)様はハーレムに入る予定ではありません」

 

曹丕「しかし根強い人気があるのも事実。実際救済SSや、主軸に取り入れているSSを書かれているTINAMIクリエイター様も多いのよね」

 

諸葛瞻「そうでしゅね。オリジナルの真名とか」

 

曹丕「本作でもヒロインに含めてはどうかとコメントがあったわ。折角TINAMIという読者様と直接コミュニケーション出来る場で発表している二次創作なのだから……」

 

周循「そうですね。という訳で、読者の皆様へアンケートを実施させて戴きます。以下のどちらかをコメント(ちょこっとコメントの端に追記でも結構ですので)して戴きたく存じます」

 

 

『A』ないし賛成 : 華雄(葉雄)もハーレムに入れてあげよう! 寧ろ入れろ!

『B』ないし反対 : 華雄(葉雄)は残念キャラが持ち味だし、入れなくてもいいんじゃね?

 

 

三人「「「宜しくお願い致します(ぺこり)」」」

 

 

 

周循「本編はまたもや次回に引いてますが……次回は戦争終結直後の夜をお送りする予定です」

 

曹丕「なーんだかまた前後編らしいけど……のんびりとお楽しみ戴ければと思うわ」

 

諸葛瞻「華雄(葉雄)様のアンケートについても、是非ご意見・ご回答をお願い致しましゅ。しょれではっ」

 

 

五人「「「「「バイバイ真(ま)〜〜〜☆彡」」」」」

 

説明
第13話を投稿です。
同盟軍が決戦に臨もうとしていた頃。崖下へと転落した北郷一刀は、そして雪蓮はどうしていたのか。
決戦前夜から、戦争の裏側で起きていたことを語ると致しましょう……
俺の嫁が出てこない!と思われていた方々、お待たせしました。残るヒロインも登場しますよ!
ご用とお急ぎのない方はゆっくりと、蜀END分岐アフター、お話を読んでごろう♪
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コメント
XOP 様>これは確かに…どちらもご指摘のとおりですね−−; 本文を修正しました。ありがとうございます!(四方多撲)
こっちとしては興行収入が欲しいイベントはそんなにないから……→イベント『が少ない』から(このままだと、「イベントは必要ない」の意味にも解釈できますので):名前が出なかった年少上級の娘〜袁胤【美羽】――は“中立”→袁胤【美羽】――と顔尚以外の年少下級の子は“中立”(体術を練っている周邵など戦力になりそうな子はいますからね)(XOP)
nameneko 様>まー、モテる奴は何やってもモテるものですしw ただしイケメンに限るってのも、そういったことの一面だと思いますしね^^; 物語である以上、前回のリコメで書いたように相応の理由の描写は必須とは思いますが。(四方多撲)
天然ジゴロはこわいっすね(VVV計画の被験者)
XOP 様>確かに中心の一方が年少組でないと、ちょっとおかしな表現ですね…ということで、「年少組」の表記を削りました。 周循はご指摘の通り、あとがき演義の渾名も書いた方が明らかに分かり易いので、カッコ書きで(しゅうっち)と明記しました。度々すみません… - -;(四方多撲)
曹丕「年少組はどういう勢力図」→袁譚が幼年上級なら『年少』組とは呼べないのでは?:周循「袁譚【麗羽】陣営は(略)→顔尚の配置はどこ?:曹丕「年少上級の娘(略)周循【冥琳】→しゅうっち【冥琳】のほうが良いのでは?(XOP)
XOP 様>9話は単純ミスでした… この13話あとがき演義を修正し、「鳳宏と袁譚の勢力図」としました。また、袁譚が「幼年上級(小2クラス)であることを明記しました。本来、一覧表を持つ筆者がしっかりせねばならないところです。ここまでチェックして戴き、申し訳無さと共にとても嬉しいです!ご指摘ありがとうございました!(四方多撲)
同じくあとがき:曹丕「年少組はどういう勢力図」→厳紫玉・黄柄は年長下級。年少上級の周循/于圭/袁胤の名前が出ていない:文煕「二つも年下とは思えねーし→これでは袁譚は年少下級より下になる (XOP)
あとがき:曹丕「年少上級の娘(略)甘述【思春】→第9話で年少上級の諸葛瞻が「甘述お姉しゃま」・・・同学年でも甘述が先に生まれた(第22子)としても第5話諸葛瞻「同じ学年の子には“姉”の尊称を付けてましぇん」で矛盾(XOP)
ブックマン 様>ヒロインに昇格しましたので、多少扱いを変更しつつww 今、必死で真名と子供の設定を考えてます^^;(四方多撲)
華雄の設定面白いですね。(ブックマン)
rikuto 様>私も恋姫から三国志を調べ始めたクチですのでww 回答ありがとうございます!結果は次回あとがきをご覧下さい。(四方多撲)
うおぉ……華雄にこんな説があったとは^^;浅慮なコメ失礼しました>< 今回も面白かったですwアンケはどっちも捨てがたいですがAですねw(rikuto)
kurei 様>やるとなったら結構悩みそうですねぇ^ ^ ; 回答ありがとうございます!(四方多撲)
ブラザー 様>ご意見およびご回答、ありがとうございます!(四方多撲)
kayui 様>ですよねーw いや流石に死者復活はないですよ?ww 回答ありがとうございます!(四方多撲)
jackry 様>それにつきましては次回をお待ち下されww 回答ありがとうございます!(四方多撲)
ロード 様>お詳しいようですねww 因みに猪々子自身はめっちゃ弱いですww 回答ありがとうございます!(四方多撲)
鳳蝶 様>あの蜂蜜のアレで孕むのか?という話もあるのですけどねw 外史ということでひとつww 回答ありがとうございます!(四方多撲)
バッキー 様>回答ありがとうございます! …そろそろ“意外な!”というネタは品切れなのですが…書けるとこまで書く所存です!(四方多撲)
フィル 様>一刀くんが種馬なのは確定としてw 葉雄は正直殆ど出番考えてませんでした(汗(四方多撲)
sion 様>驚いて戴けたなら嬉しいですww 不義については次回をお待ち下さいw 回答ありがとうございます!(四方多撲)
猫羅武 様>ありがとうございます! そのうち袁燿もあとがきに出演しますよ〜♪義理だからと差別するような一刀くんではありませんしね。健やかに育っていますw (四方多撲)
シオン 様>ん?今回、美羽は殆ど喋ってないのにww 丁度アニメ7話見たんですが、美羽可愛いですねww 回答ありがとうございます!(四方多撲)
りょんりょん 様>詳細は次回にて…ww(四方多撲)
st205gt4 様>雪蓮さん、すっかりバーサーカーでしたのでw(四方多撲)
りばーす 様>豆やら蜂蜜やら、恋姫世界は不思議でいっぱいww(四方多撲)
XOP 様>お察しの通り、二人目の義理の娘になります。参考意見ありがとうございます!(四方多撲)
華・・・いえ、葉雄には是非加わって欲しいのでアンケはAで><3国陣営の猛者達の中にどう入っていくがみたいですw(kurei)
愛情よりも忠誠心で一刀に仕えるヒロインってのも捨て難いけど、ハーレムと銘うっているからには、やっぱりオールキャラ攻略が理想かなぁ……ってことで、「A」に(是親)
雪蓮と一刀の不義・・・一つしか思いつかないww一刀は・・・うん、死んで蘇るのでしょうwwアンケはAで!!(kayui)
更新おつです〜。文煕が麻雀強いのはきっと猪々子の中の人に教わったからですねw アンケのほうはもちろんAですね、不憫な娘なので救ってやってくださいw(ロード)
今回は裏側の話でどういう事があったのかよくわかりました、一刀と雪蓮の不義が気になりますねー そして七乃がまさかのw 蜂蜜すげー・・・ アンケはAで!(鳳蝶)
Aで!お約束を破って生まれる面白さを期待します!(バッキー)
B!そうじゃない人が1人くらいはいた方が話が膨らみそうだからw そして一刀はやっぱり種馬かwww(フィル)
更新お疲れ様です。美羽と七乃登場!と思いきやいきなり子供(;´Д`)数あるSSの中であのイベントを反映させたのは物凄く少ないのではないでしょうかwさて、一刀と雪蓮、この二人が絡んでの不義・・一つしか思いつきませんが次回はどうなることやらwにしても一刀・・良く生きてられますよね。色々な意味でwアンケートはもちろんAで!! (Sirius)
Aでお願いします 蜂蜜恐るべし・・・ 袁燿は『あとがき演義』で出るのですか?(猫螺舞)
うんうん、ヤッパリ美羽はかわいいねぇ(私はダメ人間です)取り敢えずAで!(シオン)
一刀やりやがったなw(りょんりょん)
なんだなにが起きた(笑)(st205gt4)
Aで〜。しかし・・・恐ろしきは蜂蜜よ・・・!(りばーす)
袁燿も一刀の義理の娘ってことですかねぇ?リクエストは微妙な話なので無回答にします。華雄の真名ですが『私の真名は・・・だ』とぼかした表現を使ったSSを読んだ事があります。(XOP)
XOP 様>辞書の意味を色々読んでみて、「そんなの無理に決まってるじゃない……!」という蓮華の台詞に笑顔を返していることから、対応する、という意味で「応ずる」としました。言い訳ですが、前述の蓮華の台詞は後から追加したので、その際に説明文を修正しなかったというオチでございますww 「突き立て-る」が正しいですね…ご指摘ありがとうございます!(四方多撲)
困った笑顔で答える一刀→応える(『答える』は『返事をする』、『応える』は『働きかけに応じる』。ここは笑顔で『こたえて』いるから『応える』・・・かなり微妙なので判断はお任せします):戦斧を床に付き立て→突き立て?(XOP)
siti 様>追記というか言い訳。「成長」ということで多少変わるのは許してくださいw 性格崩壊にはならないよう気をつけていますが…既に麗羽が頭良すぎるという話も…ww(四方多撲)
tanpopo 様>本当に人気ありますよねw 正直、彼女のデレを自然に書く自信が全然ないんですけどね…もしヒロイン昇格なら筆者なりに表現していきたいと思います。(四方多撲)
吹風 様>まぁその為に前回、雪蓮にはいいところを持っていかせた訳ですよww(四方多撲)
XOP 様>「イベント」は一刀くんの一人言の態の積もりだったので、スルーしてたんですが、分かり難いですね。カッコを追加しました。「黄越」こんなオリジナルの諱までチェック、ありがとうございます〜!! その他、誤字を修正致しました。今回もお世話になっておりますm(_ _)m(四方多撲)
XOP 様>誤字多くて済みません…何故だ…ってあとがきで梃子摺って校正が疎かだったからかorz 「何だが」は“何だ”=直接言うのがはばかられたり、適当な言い方が見つからなかったりする場合に、代わりに用いる語として使っています。(四方多撲)
NEKO 様>回答ありがとうございます!公式って次回作あるのかなぁ…あったとして華雄さんは真名もらえるのかなぁww(四方多撲)
nanashiの人 >やらかしちゃったんですかね〜?と惚けてみるww アンケは了解でありますw プロット変更といっても、そこまで大きくはないですからお気になさらずに。ただ、子供の序列や設定が増えたりとかねww(四方多撲)
siti 様>了解です!本編においてヒロインの性格変更は無しで進めますので、彼女は一生猪武士ですww(四方多撲)
frauhill0314 様>はい、華雄さんを含めても全員登場となります。フタナリロリ姉妹はどうした!という方もいらっしゃると思われますが、筆者の構想ですと登場は娘編になりますので、本作には登場しません。悪しからずご了承下さいww(四方多撲)
これはAを選ぶべきでしょう。なんだかんだいってても人気はあるんだしね。(tanpopo)
まーくん 様>「しょうゆ」にマジ吹きましたww まぁ雪蓮さんですから、原因はねぇw(四方多撲)
moki68k 様>ええ、そうなんですw 「相手」が増えた分、ちょっと増額されたとの噂ですぞww それにしても指定が難しいw ハーレムには入らないけど子供はいるとか、そんな感じでしょうかww …いや、美以がかなりそんな感じなんですけどww(四方多撲)
知洋 様>そう言って頂けますと、わざわざ引いた甲斐があったというものですww(四方多撲)
よしひろ 様>待って戴けてるだけでもありがたや〜ありがたや〜w 次回は、痛みと共に一刀くんが皆の愛を受け取る、そんな話です!?(四方多撲)
不義…やはり孫策のあの性癖だろうか。アレが原因なら仕方ないと思うけどね(吹風)
孫家の名において厚く→篤く:代わりと言っては何だが→難?:興行収入が欲しいイベントは→催しは(ゲームで『イベント』がでていれば問題なし):同じような傭兵家業→稼業:布陣して注意を引いて→惹いて:袁紹によってその命を絶たれてらしい→絶たれ『た』らしい:年少上級の娘――夏侯衡【秋蘭】、黄敍【紫苑】→黄越【紫苑】(XOP)
始めからそう言えば→初めから:傭兵家業は→傭兵『稼』業は:生計を立ることが→生計を立『て』る:生活の保障を。→保証(『保証』は『大丈夫であると認め責任を持つ』、『保障』は『状態を保護し、守る』):厚く遇されますように→篤く:三つの条件を飲んで→呑んで:条件を全て飲みましょう→呑みましょう(XOP)
白蓮に子供が居るのに華雄に居ないのはちょっとかわいそうってことでAです。(乾坤一擲)
ああとうとうやらかしたわけだなwwwそして、アンケA プロット弄る事になるかも・・って事で悩んだが、自分の欲望に素直になりますた^^;(nanashiの人)
残念は白蓮のアイデンティティーだと思うのでAで!でも武は貫いて欲しいですね〜(siti)
ふぅむ、何はともあれこれで北郷朝にヒロイン全員が揃ったと見ていいんですかね?(frauhill0314)
そうですか・・・しょうゆさんですか・・・、雪蓮の裏切り?一刀くんが孕ませた?ならおk(まーくん)
一人ぐらい武人を貫いて欲しいようなデレを見たいようなw Aに限りなく近いBで(ぉ しかし皇帝になっても小遣い制なんですねー(moki68k)
これは…気にせざるをえませんな。(知洋)
待ってました!! 雪蓮と一刀の不義がなんなのか、かなり気になります。 その続きを楽しみにしつつ、次回を期待しています!!(よしひろ)
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