龍脈の洞3
説明
三種の結界…某三種のチーズ牛丼に着想を得た名前の巫山戯たソレは
それぞれ物理、妖力や魔力に神力といったあらゆる「力」を霧散させる究極の防御壁である。
龍脈界隈では「神霊結界」と呼称し、我を含め当然に兼ね備えているものだが、
問題はそれを人間が、我々よりもずっと高い次元で使いこなせている──という点に尽きる。

座り込んだままなのも、余裕が窺えて実に腹立たしい。
時が人間をここまで進化させたのか、或いはコイツが特別なのか…恐らく後者だろう。
このような人間が地上にありふれていたとしたら、龍脈がもたぬ。

「今年も破壊と殺戮の神は私なので…開発中の新術式に付き合って下さいね」
ここまで様子見とばかりに防戦一方だった人間がついに攻撃に転じる。
数千年来、秘密を保たれた隠しダンジョン「龍脈の洞」が今まさに攻略されようとしていた。
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