エルドグラン戦記
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説明
《シュヴァルツェン連合王国》

エルドグラン西部一帯に占住する、カルヴァン民族を主体とした連合国家。連合を形成する各王国には高度な自治が許されているが、首都のあるシュヴァイン島のカルヴァン民族たるシュヴァイン人たちが、政治の実権を握っている。シュヴァインでは国王を擁するが、古くから議会が発展してきたこともあり、現在政治の実権は議会が握っている。
連合王国内では、ミズガルド大陸西部で最大勢力を誇る宗教「グラバル教」の総本山、「スカビナ祭礼国」を擁する。

シュヴァルツェン連合王国は、首相であるカーズ・シルバーブラッドの「帝国主義」政策によって、対外戦争を強行。その領土は拡大を続ける。
南西部バルドー大陸では、北部を植民地化。
先住民達を捕縛し、奴隷貿易を行なっている。

ミズガルド大陸より南。グワバル朝アケノイアでは、シュヴァルツェン連合王国の資本家が率いる「シュヴァルツェン東貿易社」が、東部の国家とシュヴァルツェンとの交易を牛耳っており、莫大な利益を上げている。

銃火器など最先端の兵器を使用し、極めて強力な海軍を有する。同国のカサディア艦隊は、「無敵艦隊」とも言われ、数多くの海戦を制してきた。

その強力な軍事力とは裏腹に、連合王国内は必ずしも一枚岩とは言い難い。
シルバーブラッド首相を筆頭とする「議会派」、国王を尊重する「王権派」、そして最大宗教勢力グラバル教に属する「神聖派」などの各勢力は、対立の様相を呈している。


《カーズ・シルバーブラッド》

シュヴァルツェン連合王国の首相。
元々地方の地主階級の子息だった彼は、資本家「バーンスタイン」に師事し、上流教育を受ける。
やがて産業資本家の後押しを受けて、王国議会の議員となった。
「クラックス党」の党首を務め、党が議会で最大勢力となると、首相に選任される。

生粋の帝国主義者で、カルヴァン民族による世界統治を標榜。拡張を続けるラズガルド帝国の脅威を訴え、議会で「非常事態権限移譲法」を制定。戦争動員の名の下、軍隊、資金、人材などあらゆる権限を首相の一手に収めることに成功。かねてより対立を続けていた国王を「幽閉」状態にし、最大宗教組織「グラバル教団」の大主教の任命権を獲得。事実上教団をも掌握し、シュヴァルツェン連合王国における、事実上の最高権力者となっている。
だがその副作用は大きく、国王を支持する「王権派」、教団に属する「神聖派」などの勢力と、激しく対立する事態に。

シルバーブラッド自身は、元々資本家から多くの支援を受けていたため、資本家に有利な政策を進めていた。対外領土の拡張もその一環ではないかと言われているが、資本家達は、段々と独断専行で事を進めるシルバーブラッドのことを、警戒するようになっている…
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