散らかった部屋
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一話 パソコン

 

モデリングというものを最近やっているが、あまり続かない。

なぜならエラーが起きるとムカつくからだ。考えるのはめんどくさいのでしばらく適当に操作して、やっぱりできないので、データを捨てる。捨てるのは簡単だ。そしてまたゼロに戻れる。何もなかったのだ。

パソコンを机に押しやる。僕の死角の位置に。

 

僕は視野を狭め、スマホを開きSNSで画像や動画を見る。スマホのロックを外し、アプリを探し、好きな動画を見つける動作が常に最適化されていて自分でも驚いてしまう。驚いてもすぐにSNSで忘れるが。

 

1時間経って落ち着いた頃、特に深夜は自己嫌悪の思う壺だ。

本当は僕にパソコンなんて必要ないんじゃないか。

この調子じゃどれだけやってもうまくならないんじゃないか。初心者向けの簡単なものも、俺一人だけできない。

あんまりだ。そんな僕を落ち着かせてくれるのはSNSだけだ。でも解決はさせてくれない。

時間が過ぎていくだけで全然楽しくない。何かをつくるために生まれてきたと思ったのに何もできてない。

フォルダには作りかけのものしかない。形としてなっているものもあるが全然魅力的じゃない。

手際が悪過ぎて、結局手抜きになる。何もよくない。パソコンに対してもモデルに対しても自分に対しても侮辱している。ああ、またか。頭の中に液体が入っているのをひしひしと感じられる。

液体の中のストレスホルモンが硬化して拳くらいの石になって乗っかってくる。

説明
受験生・ロウが中途半端な自分について考えていく。

うまくいかなかったらすぐ諦めてしまう。なので寝て時を過ごす、繰り返し。
目を瞑るといつも今日の意味について否定してしまう。頭はいつも冴えてない。
憧れの人とどんどん離れていく。
ダラダラ語るだけの一話完結小説。

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