真・恋姫無双 魏エンド後 〜春華秋刀〜 3
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許昌の町は平和だった。・・・・そう、あの知らせを聞くまでは。

 

 

〜大広間〜

「―――――――――以上が呉、蜀からの警備体制の報告です、あまり良い結果ではないですね。いかがなさいますか、華琳様?」

そう言って、一人の少女が玉座に座っている華琳を見た。

 

彼女は魏の三大軍師の一人で、髪は栗色で、猫耳フードをしていた。

 

 

 彼女の名は荀ケ   真名は桂花。  

  彼女は天の御使いを嫌っていたが、彼女は密かに彼の事を認めていた。

 

  

「そうね。それじゃあ、こちらから真桜、沙和を呉、蜀に派遣しましょう。あの娘達に任せればすぐに良い結果が出るでしょう。」

「はい、わかりました、華琳様。両名に伝えておきます」

「では、これで会議を・・・・」

 

バンッ!!

 

「ほ、報告します!!」

華琳が軍議を終わらそうとしたら、扉が勢い良く開けられ兵士が一人慌てて入ってきた。

 

「どうした、何があった!?」

といって、一人の少女がメガネを上に持ち上げて声を出した。

 

彼女は魏の三大軍師の一人で、瞳の色は澄みきった海色で、メガネを掛けていた。

 

 

 彼女の名は郭嘉   真名は稟。

  彼女は天の御使いのことを一人の戦友として接していた。彼の優しさに触れ、いつの間にか

  彼の事を一人の“男性”として見るようになり、好きになっていた。

 

  

「そんなに慌てて、何が………ぐ〜〜」  

「寝るな!最後までしゃべりなさいよ、風!」

「・・・はっ。いやいや、なにか嫌な予感がしたものでー、聞きたくなかったので寝てしまいましたー」

 

彼女は魏の三大軍師の一人で、いつもアメを舐めており、頭の上に謎のオブジェを乗せていた。

この4年で彼女はあまり背は伸びなかったが、胸は少し大きくなっていた。

 

 彼女の名は程c   真名は風。

  彼女は天の御使いを愛していた。自分は周りと比べて変わった性格をしているのに、彼は

  気にせず彼女の全てを受け入れた。

  

「ほ、報告を続けさせていただきます。五胡が攻めてきました! その数、100万!!」

 

「「「「!!!」」」」

その一言を聞いて4人は驚いた。今の魏の兵力は60万、兵力差は明らかである。

「今は張遼将軍が国境の城で指揮をとり、戦の準備をしています!」

「そう、解かったわ。桂花、風の二人はすぐに軍議を開いて作戦を練りなさい!稟は桃香と雪蓮に伝令の準備を!それから、魏の将軍たちをここに集めさせて!」

華琳は焦ることもなく、冷静に指示を出した。

  

 

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それから数刻、この広間に張遼を除く将軍達が広間に集まった。

 

「全員揃ったわね、五胡が攻めてきたわ」

華琳がその言葉を言うと、周りに緊張が走った。

「ほ、ほんとですか、華琳様!!それで、五胡はどこにいるんですか!?」

「姉者、落ち着け」

秋蘭が春蘭を落ち着かせていると、その近くで

「華琳様、五胡の奴らさっさと倒しに行きましょうよ!!」

「ちょ、ちょっと、季衣!」

 

元気な声で話した彼女は華琳の親衛隊で、髪は淡いピンクで、髪を後ろで二か所束ねており、前髪に触覚のような髪があった。

この4年で1、2番を争うほど彼女は成長した。身長も伸び、今では春蘭の肩ほどまであった。・・・胸も華琳より大きくなっていた。

 

 

 彼女の名は許緒。  真名は季衣。

  彼女は天の御使いの事を兄と呼び、慕っていた。彼の事を一人の男として愛していた。

 

 

季衣を止めていた彼女は華琳の親衛隊で、髪はエメラルドグリーンで、短髪で前髪の所に大きな青色のリボンをしていた。

この4年で1、2番を争うほど彼女も成長した。身長は季衣と同じたが・・・胸は季衣より小さかった。

 

 

 彼女の名は典韋   真名は流琉。

  彼女も天の御使いの事を兄と呼び、慕っていた。もちろん彼女も愛していた。

 

 

「・・・話を続けるわよ。今五胡は北から攻めてきているわ、その数は100万よ。今は霞が我が軍3万の兵を率いて国境の城で五胡と対峙してると、先ほど新たな伝令が伝えに来たわ。」

稟が話していると

「たった3万の兵が100万の五胡の兵を押さえつけているのか?」

秋蘭が難しい顔して質問した。

「はいーそうなのですよー。しかも五胡の方々は軍を2万に分けて何回も攻撃を分けて仕掛けてきてます。時間がある程度経つと退却するのですよ―」

風が説明すると、春蘭、季衣が?マークを浮かべていた。

「「五胡の奴らはなんでそんなまどろっこしいことをしているんだ(いるの)?」」

春蘭と季衣がそう言うと、魏の将軍全てが溜息を吐いた。

「いいですか、春蘭殿、季衣?敵は簡単に城を落とせるのにわざわざ兵を分けて攻撃させ、いまだに城を落とせずにいるのか?そもそも、なぜ伝令の兵を意とも簡単に通していたのか?

それは、援軍を出させるためですよ。援軍を出せば華琳様が出陣する。そう、敵の目的は華琳様を戦場に出させるためですよ」

春蘭と季衣が「おぉ〜」と頷いていると、

「そういうことよ春蘭、解かったかしら?だから此度の戦いはあえて敵の誘いに乗るわ」

華琳がそう発言すると周りがざわつき、皆の表情が強張った。

「華琳様、危険過ぎます!!敵の狙いは華琳様なのですよ!!」

「そうです。今回は出陣を控えたほうがよろしいかと・・・」

春蘭、秋蘭が心配そうに話していると華琳が

「だからこそよ。敵の罠に乗っかって、五胡がこの魏に・・・・・いえ、一刀が“その存在すべてを賭けて創った”今の魏を二度と手を出させない様にしなければならない!!」

 

「「「「「「「「「!!!」」」」」」」」」

 

華琳がその思いを口にすると、その場にいた全員が心を震わせた。

「それに、あなたたちは一刀の事を好きじゃないのかしら?それとも、もう忘れたのかしら?」

華琳が不敵に笑みをこぼすと

「何を言いますか、華琳様!この夏侯元譲、一刀の事を思わない日など1日もありません!!」

「まったくです。姉者の言うとおり一刀の事忘れたわけではありませんよ。華琳様には申し訳ないですが一刀を想う気持ち、負けはしませんよ」

「私はあの全身精液・・・あんな男の事は忘れてはいませんが華琳様がそのような事を仰るなら、私は一生ついてきます」

「僕だって、兄ちゃんのこと好きだもん!成長した姿だって見てもらいたいし。ねぇ、流琉?」

「ちょ、ちょっと季衣!そんな事を大きな声で恥ずかしいよ〜〜!・・・・・わ、私だって兄様の事、好きです」

「!!!、華琳様!私は隊長の事を忘れるわけありません!!この4年の間で、私は今まで以上に隊長の事を大切な方だと認識しました!」

「そうやで、大将。ウチは隊長以外の男なんて、興味あらへん。あれ以上の男なんて、いてへんよ」

「そうなの〜!凪ちゃんや真桜ちゃんの言う通りなの、私は隊長が一番好きなの〜〜!」

「風は少しご機嫌斜めになりましたー。お兄さんの事、夢の中で見るほど風は大好きなのですよー」

「華琳様、一刀殿は魏の民全員が好きなのですよ?忘れるわけないじゃないですか。無論、私もその一人ですよ」

全員が叫び終わると

「ならその想いを胸に抱き、五胡の連中にぶつけてやりなさい!!」

 

「「「「「「「「「はい!!!」」」」」」」」」

 

 

 

皆の瞳は輝いていた。

 

 

 

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 二日後

 

 

「では、これより五胡を撃退しに行く!!我が精兵達よ、己の国を守るためそなた達の武を奮いなさい!!」

『『オォォォォオォオォォーーーー』』

と華琳が鼓舞をし、兵士たちが雄叫びを上げた。

「では、凪、稟。留守を頼むわね」

「ご安心を。華琳様、お気をつけて行ってください」

「任せてください。この許昌の町は、我々警備隊が守ります」

凛と凪が答えると、華琳が気を引き締めて 

 

「出陣!!」

 

声高らかに叫んだ。

凛と凪は華琳達の姿が見えなくなるまで、城門から見届けていた。

 

 

 

華琳が許昌を出発して、一週間がたった。

呉と蜀に伝令をしたが、呉と蜀にも五胡が攻めてきたとの事。援軍は期待できないと思った魏の軍勢は不安な気持ちを持ちながら、華琳達は無事に霞と合流した。それを見計らったように五胡は大軍で攻めてきた。しかし、魏の猛将達の活躍と軍師の的確な計略で兵力数を上回っている五胡相手に互角の戦いをしていた。

 

 

 

 

だがこの時、許昌に暗雲が近づいていた。

 

 

 

 

〜許昌、城下町〜

 

男が天を見ていた。

「嫌な胸騒ぎがする。この感じは前にも味わった気がする」

男の頭の中に映像がフラッシュバックしていた。男はよろめき、膝から、崩れ落ちた。

(な、なんだ!?気持ち悪い!!)

男は無意識に

 

 

「―――――定軍山、――――――――青い髪の女性、―――――――――――――秋蘭」

 

 

男はハッと我に返り、

(今見た映像は一体なんだ?・・・・・あれは“過去”の出来事か!?くそっ、思い出せない!)

 

男は再び天を見て

(春蘭、秋蘭、華琳。この言葉を想うと“護りたい”という気持ちになる。・・・俺は一体誰なんだ?)

 

一刀は腰にぶら下がっている【二振りの刀】を握り締め、人ごみの中へ消えて行った。

 

 

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あとがき

 

 

 

まずは、すいませんでしたーーーーーー!!!!!

 

前回のあとがきでちょっとした変化球的な投稿をする!!みたいなことを言ったのに、変化してな

 

いことに気づきました。今更ながら。

 

話は戻って、やっと一刀君が出てきました!そう、彼は記憶を失っているのです!!

 

所々の断片の記憶しかありません。これを軸に書いていくので、頑張りたいと思います!!!

 

後、風、流琉、季衣の成長は描かれていて、他のみんなは描かれてないと思った人もいると思いま

 

すが、理由は簡単。

 

成長してないだけです!!

 

僕個人として、この三人の成長した姿が見たかったという妄想があったので、やっちまいました。

 

感想、指摘がございましたら、どんなことでも結構ですのでコメントしてください!!

 

批判のほうはちょっと勘弁してください(-_-;)

 

次の更新は来週の日曜日を目安にしてます。

 

 

説明
や、やっと第三話です。
頑張りましたので、最後まで見てやってください。


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ヤッターーーー。
皆さま、ありがとうございますm(__)m
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コメント
ヒトヤ さん、一応胸が少し大きくなったの所です。解かり難かったでしょうか(mighty)
Nyao さん、誤字報告ありがとうございます。修正しましたw(mighty)
逢魔紫 さん、指摘ありがとうございます。修正しましたw(mighty)
ショートメール送りましたので良かったら見てくださいね♪(flowen)
面白すぎて、次回更新まで待てるかなw(ブックマン)
「ほ、報告を続けさしてもらいます。←「報告を続けさせていただきます」とかの方が一般兵っぽいかな?(トウガ・S・ローゼン)
桃花 → 桃香、凛 → 稟だったような・・・@@;(Nyao)
ん?風の成長どこに書いてるの?(ヒトヤ)
さて、俺の100ルピアを返してもらおうかww(^ω^#)(nanashiの人)
一刀に何があったんだ?!  続きが気になります!!(キラ・リョウ)
一刀・・・一体なにがあった・・・(森番長)
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真・恋姫無双 魏エンド 春蘭 秋蘭 華琳 一刀 

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