堅城攻略戦 第三章 坑道の闇に潜む者 1
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「負けたって聞いてたけど、実は式姫たちは健在、それだけじゃなく仙人峠に巣食ってた妖怪どもを鮮やかに退治して、次は堅城に攻めかかるらしいぜ」

 しかもやる事が派手さ、何と仙人峠を山ごと御祈祷の火で包み込み、妖怪を丸焼きにしちまったんだってよ、何しろ高い山だから、実際にその火を見たって奴も結構居てな、そりゃもう豪快な眺めだったそうな、やっぱり式姫は強いねえ。

 ちくしょう、俺も見たかったなぁ。

 そんな話が、式姫の庭に待機するこうめたちの所まで流れてきたのは、仙人峠での戦闘から三日目の事であった。

「三日でここまで話が来たかぁ、噂って広まるの早いね」

 ひとしきりそんな話を交わして、日用品を商う行商人が次の商いに向かう背中を見送ってから、そしらぬ体で相手をしていた、いすずひめが苦笑した。

「人間、噂話が大好きだからにゃー」

 縁側で丸くなっていた猫又が、伸びをしながらあくび交じりにいすずひめに応える。

「私も好きだからあんまり人の事は言えないけどね」

「人付き合いの多いいすずひめなら、別に自然な事じゃにゃいか」

 猫だった頃にも覚えがある、縁側で裁縫をしながら、川で洗濯をしながら、ある事無い事無い事無い事、暇があれば寄り集まっては、真偽定かならぬ情報を交換し合う。

 人間って暇だにゃー、などと思いながら聞き耳だけ立てていた物だが、そんな噂話の交換が村や町といった狭い社会における情報共有、ひいては治安や相互扶助に一役買っている事実は一応弁えている。

「まぁ、お偉い人の布告より噂話で広まった話の方がどういう訳か信じられる物だからにゃ、鞍馬が噂話での情報拡散を狙ったのは正しいんじゃにゃーかなー」

 おまけに頼まれなくても勝手に広めてくれるからにゃ、こちらの手間も金も掛からにゃいし。

 皮肉交じりにそう口にして、もう一度欠伸した猫又が、いすずひめの傍らでころりと丸くなる。

「そうねぇ」

 これは軽く撫でろという合図である、お日様をたっぷり蓄えたふかふかの猫又の髪に、いすずひめは綺麗な指を滑らせた。

 心地よい感触に目を細めながら、猫又は若干睡魔に負けそうな中で口を開いた。

「うにゃぁ……まぁ、良い話にゃんだから、どんどん広めて貰うにゃ」

「ええ、やっぱり先の敗戦の噂をしてた時より、人々の顔も目に見えて明るいものね」

 負の感情は妖の力を増し、前向きな感情は式姫たちの力となる。

 彼女たちは、仙人峠攻略当日に、既に天狗の報せで詳細な戦勝の報告は受けている、その際、鞍馬からの伝言として、ここまで噂が伝わる早さと、伝達される中で変化する内容を調べておいて欲しいと言われて、ここ数日は、いすずひめや狗賓が、こうして行商人や旅人に声を掛けては、噂を集めていた。

「ここで聞いている分には、内容に関して濃淡はあっても、それほど変な差は無いようね……とはいえ話に尾鰭が付きだすのは、この先の人家が減ってくる辺りから……かしらね」

 僻村で旅人や行商人に期待されているのは、外界の情報である、とはいえ、この時、事実だけを淡々と伝えられるよりは、長い夜の無聊(ぶりょう)を慰める、聞いていて面白い話であるに越したことはない。

 そして面白い話ならば、話者の喉を潤し、舌の回転を滑らかにするお神酒の一つも振舞う気になるという物、旅慣れた人はそのあたりの事は良く判っている。

 自然、遠く僻地に行くほどに噂には尾鰭が付いて膨れ上がって行くもの、元は鰯だった物が、終いには鯨の如き様になり果てるのも、別段珍しい話でもない。

「尾鰭……さかにゃ……」

 きゅるると猫又のおなかが立てた可愛らしい音を聞き、いすずひめが気の毒そうな表情を浮かべる。

「ごめんね、今晩も干物よ」

「……にゃーう」

 食事に不満を示す猫そのものの顔で、猫又は表情にふさわしい声を上げた。

「私のせいじゃないけど、ごめんね、猫又ちゃん」

 いすずひめの言葉に、猫又のしっぽがへねりと力なく垂れる。

「……判っておるにゃ、この猫又から漁場を奪った不届き千万にゃ連中を叩きのめし、わが手に新鮮な生魚を取り戻す為に、私はここで戦う事を選んだのにや……今は雌伏の時、寒い日陰で寝て、干した魚を舐め、焼き魚を食べて妖怪どもに復讐を誓うのにゃ」

 この恨みはらさでおくべきにゃ。

「猫又ちゃん流の臥薪嘗胆ってそうなるんだ……」

 猫又にとって、魚は生で食すものである、それが最も旨い、これは彼女にとって神聖犯すべからざる真理である。

 干すだの焼くだのというのは慮外の事。

 だが、海や湖が妖の跳梁跋扈する場となってこちら、新鮮な生魚を得る機会は、希少な物となって久しい。

 彼女たちの戦いによって、妖怪から解放が進んではいるが、陸上と異なり、水底に潜む妖は中々に駆逐するのは困難。結果、農耕や山猟の回復に対し、漁撈(ぎょろう)の活動は未だ低調な物に留まっている。

 仕方なく、どうしても魚を食べたくなった際は、猫又自らが危険な海や湖に出て魚を調達せねばならぬ羽目に陥っている。

 だが、本来ならば、人に魚を提供させてやるのが、猫たる彼女の本分である。

 彼女にとっては不満の募る日々、それは妖怪に対して実力行使を伴う文句の一つも言いたくなろう。

「堅城が解放されれば、あの近辺の湖や川でも随分漁がしやすくなるでしょうけど」

 今は我慢してね、と今日の食事当番のいすずひめが腰を上げる。

「そう願ってるにゃ……あゆ、いわにゃ、ます」

「ふふ、それじゃ生魚の為にも、軍師さんから頼まれた事も頑張らないとね、旅人さんや商人さんが通りがかったら招き猫お願いね、相手は私か狗賓さんがするから」

 それに対し、明らかに気が向かない様子で、猫又はしっぽをやる気無さそうに軽く振り返した。

「……気が付いたらにゃー」

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「また式姫どもが城の上空をこれ見よがしに飛び回っておったぞ、何か撃退する手は無いのか!」

 挙句に天狗声の大音声で都の流行り歌まで披露して行きよった……舐められるにも程がある。

 それは男も聞いていた、中々に良い声だったが上空を制圧されている事を端的に示されるのは業腹ではある、とはいえ、感情を波立たせるのは相手の思うつぼだろう、事務的な表情で、男は口を開いた。

「上空に監視の目を伸ばす事と、いやがらせ程度ではあるが妨害の術を仕込むのは近日中には完了する。とはいえ、現状であっても、天狗共の操る術だけなら、城に巡らせた守りの力で弾ける、弓矢での攻撃が可能な距離からならば迎撃のしようはある、奴らが高空から出来るのは、精々が多少の偵察と挑発のみよ」

 堅城の闇の中、相変わらずの刺々しい美女と男のやり取りではあるが、美女の方は目に見えて苛立った様子を見せていた。

「偵察のみなどと軽く言うではないか、やれこまめな偵察とそれによって得られる情報こそが戦の帰趨を決するなどと、偉そうに我らに講釈垂れていた癖に、いざ敵が偵察の自由を手にした途端にその言い種は、いささか図々しいのではないか?」

 少しでもこちらに対して優位に立ちたいのか、人の過去の片言隻句をほじくり返して一々煩い奴だ……ここで言いこめるのは容易いが、仙人峠の守り、そしてそれによって失った物を考えると、ここで妖怪どもとの亀裂を表面化させても利は無い。溜息を我慢しつつ、彼は謹直な顔を返した。

「偵察と、敵に情報を渡さぬ事は無論軽視して良い物ではない、故に儂の方で打てる手は全て打った」

 そこで、こちらを馬鹿にするような表情を浮かべた相手の顔を見えていないふりをしつつ、男は言葉を続けた。

「とはいえ、この堅城と、城周辺の防備に関しては、上空からの偵察で得られる情報がそれほど無いのは、無論そちらも承知であろう? まぁ念の為の処置だな」

 しれっと発せられた男の言葉に、美女が何か言いかけた言葉を飲み込む。

 昔日の人が守っていた時代なれば、二の丸、三の丸の配置を上空から把握されたら、防備を丸裸にされたに等しい大事であったろうが、今あの地を守るのは、普段は地の中で眠る骸の兵団。

 平時の偵察ではその配置を読み取る事は出来ぬ、という男の言葉は確かにその通り。

 おまけにこの堅城は、その特異な成り立ちから、外からの状況把握を困難にする仕掛けや移動経路は山ほどある。

 そして、北の鉱山跡に作られた砦は、そもそも大半が山の中で、外からの状況把握は元から困難。

「……ふん、貴様の言い種なら、わざわざ貴重な手勢を割いてまで仙人峠など制圧、占拠などせずとも良かったという事ではないか」

「堅城の防御に限定すればそうだが、空からの偵察拠点はあるに越したことはないし、仙人峠を失ったことで我らはこの周辺領域における式姫、そして人共の動静を把握、牽制する事が困難になったというのは間違いない事実」

 男の言葉に、美女はあざ笑うように鼻を鳴らした。

「式姫ならともかく、我ら妖怪の力の前には無力な人風情の動静など把握する意味があるものか、馬鹿馬鹿しい」

 それに対して、特にこだわらぬ様子で男は言葉を続けた。

「そうかもしれぬな、では当面儂は式姫の偵察活動その他を妨害する術を堅城に巡らすことに専念する。その分、暫くは堅城以外に意識を向けるのは困難となる、北の鉱山跡の防備はお主らに完全に委ねる事としたいが」

 いかがかな。

 普段より下手に出た響きの籠る男の言葉に、彼女はにたりとした笑みを浮かべた。

「言われずとも、あの地は最初の約定通り我らが領域、何が寄せてこようが間違いなく守り切ってやろうさ」

 誰かさんと違ってな。

 そう、嫌味を残して、彼女がくびすを返して部屋を後にしたのを確かめてから、男は低く呟いた。

「そうだな、儂の望みの為にも、あの地を守り切ってくれるよう祈っておるよ」

 彼女の去った後を何とも言えない目で見送っていた男だが、気を取り直すように一つ肩を竦めると、中空に浮かぶ炎に目を転じた。

「仙人峠を制圧させた真の意味を、あ奴らに悟られずには済んでいそうなのは、まぁ不幸中の幸いか……」

 だが、あ奴のあの直情的な振る舞いも演技かもしれぬ、配下の妖から侮られぬ為に、交渉時は強い態度を取るというのは十分ありうる、そうそう単純な力だけでは妖怪共の上に立ち、統御し続ける事はできぬだろう、油断は禁物。

 そして式姫はどうなのだ……奴らは、儂があの地を押さえ、地脈を操る壇を築いた事の意味を悟るか。

 それには、戦場を相当に広く見渡し、呪術にも通暁した目が必要だが。

 最初に堅城に対して、単純に攻めかかって来た時とは異なり、今や敵に相当の切れ者が付いたのは間違いない、こちらの持っている力に対し、それを使わせてから効率的に反撃し、鮮やかに仙人峠を奪取したあの流れが、敵の意図の内であったなら、相手はかなりこちらの陣容や取りうる手筋を読んだ上で手を打ってきた事となる。

 全容は兎も角、全く彼の意図に気づかれずに済む、と考えるのはかなり甘い見通しか。

「たかが人風情……か」

 侮蔑と軽視に満ちた彼女の顔を思い浮かべ、男はほろ苦く笑った。

 かつては想像も出来なかったが、あの顔は、あのような表情も形作る事が出来るのだな……。

 美しいが故に、力に裏打ちされた傲慢さが際立つ表情。

「貴様らも恐れる式姫らを動かしておるのは、そのたかが人でしかない」

 やれやれだ、今この場には、楽な相手など一人も居らぬわ。

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「堅城やその周辺は動きなしですわ」

 私の自慢の喉を無料で披露して差し上げたのに拍手も無しでしたわね、無粋な連中ですこと。

 そう小さく笑いながら仙狸のお茶で喉を湿した天狗が、鞍馬に顔を向ける。

「言われた通り、偵察と、合間合間に挑発行為はしてきましたけど、敵の動きを捉える偵察という意味では成果が薄いんじゃありませんの」

 こんな結果で良いんですの?

 そう視線で問いかけてきた天狗に、鞍馬は頷き返した。

「ああ、君の目でも『見えない事』が確認できれば十分だ、元より骸骨兵団は普段地の下、堅城にしても、妖怪がそんなにわらわらと巣食っている訳でもない、弓矢の飛んでこない上からだけではそうそう敵の配置も動静も見えないだろう事は想定内だ」

 君やおつの君の挑発にしても、血の気の多いのが釣れれば余禄としては有難い、その程度さ。

「そんな安い目的で、私の喉を披露させないで欲しいですわ」

 もう少し高値で売りつけて下さらないと。

 そう、どこか悪戯っぽく、かつ挑発的に笑う天狗に、鞍馬は苦笑気味に顔を向けた。

「流行り歌で商売か、それも面白そうだな、君とおつの君で歌舞音曲の興行とくれば普通に稼ぎも計算できるだろう。とはいえ、堅実ではありそうだが一本調子だな……変化を付ける為に意外性のある式姫たちを組ませて演芸などで売り出すとなると面白かろうが、宣伝などの仕込みが要る。となると予算や噂の流し方にかなりの戦略性や人心操作術が試されそうだな」

 これは中々に面白いやもしれないね。

「何じゃ、軍師を廃業して、次は香具師の元締めでも始めるのか?」

 横で何やらの書類を読んでいた仙狸が顔を上げて半畳を入れる。

「あれも一種の縄張り争いと考えれば、軍師の仕事としてそうそう的外れでもないんじゃないかな」

 とはいえ、まぁ、そこは平和になった後の話だね。

 くっくと笑いながら、鞍馬も手にしていた書簡を下ろし、茶を口にする。

「ま、確かにその辺で稼ぎたいなら、人が寺社や市に集まるような時代をもたらす方が先じゃよな」

「その通りですわね、それで、次の攻め手は見いだせましたの?」

 仙人峠をこちらの手に取り戻し、空の往来や堅城南方部の陸路の往来は随分と楽になった、とはいえ、未だ堅城と北の砦は無傷で健在。

 勝った勝ったと喜んでいられるほど状況は好転した訳ではない、早急に次の手を打つべき。

 そう言いたげな天狗の顔に、鞍馬は暢気そうな顔を返した。

「まぁ、次に攻める場所は大体決めてあるんだがね、私の見込み違いだと骨折り損どころか、大損害になりかねない、もう少し傍証固めをさせて欲しいと思って君にも偵察に出て貰った訳だが……さて天狗君、もう一つ見て回ってほしいと頼んで置いた件はどうかな?」

「ああ、北の砦付近の地形の確認ですわね……偵察してくるのは吝かでは無いですけど、あの場所は既に貴女が自分で見て来たんじゃありませんの?」

 二度手間では、と言いたげに、若干不満そうな表情を浮かべた天狗に、鞍馬は真面目な顔を返し首を振った。

「期待や先入観で曇る自分の目なんてのは一番当てにならないものさ、予断のない複数の目が、色々な時間や状況下で見て、似たような結論を得て初めてそれなりの信頼できる情報と言える……で、君に聞きたい、北の要塞付近に人の手になる小山はあったかい?」

 鞍馬の問いかけに、天狗はもう一度自分が見て来た風景を思い出すように軽く目を閉ざし、小さく頷いてから口を開いた。

「小さな丘が一カ所だけありましたわ、それほど古くはないようですし、鉱山から出た道の先にある位置と形から見て、あの鉱山がまだ活動していた時の廃土を溜めた場所と見て良いと思いますわ……鉱山付近には付き物の風景」

 何か気になる事でもありますの?

 天狗の言葉に鞍馬がにっこりと笑い頷いた。

「そうだ、おかしくない、全く以ておかしくない……だが、それでもあれはおかしいんだ」

 珍しく、心底楽しそうに笑いながらそんな事を呟いていた鞍馬が、すいと軽やかに立ち上がった。

「天狗君、そしておつのくんと織姫君……そして私で偵察の結果が一致した、これなら良し、行けそうだ。私は織姫君と話があるからこれで失礼する。仙狸君はすまないがいすずひめ君から報告を上げて貰った、あの堅城の成り立ちと城主一族の話を、今一度精読しておいてくれないか? 後で相談したい事がある。天狗君は休んでいてくれ、君には後で式姫の庭に使者に飛んで貰いたい」

 事態が動き出した事を感じた二人が無言で頷き返す、それを見た鞍馬が、時が惜しいと言いたげに縁側に出て足早に歩き去った。

 それを見送っていた天狗が、不得要領な顔で軽く首を振る。

「……一体何の判じ物ですの?」

 天狗の言葉に、仙狸も同意するように口を開いた。

「『あそこに廃土の小山がある事は、おかしくないが、おかしい』というあれか?」

「ええ、仙狸さんには分かりましたの?」

 天狗の言葉に、仙狸は苦笑気味に首を振った。

「いや、わっちにもさっぱりじゃ、あの場所がかつて鉱山だったというのは、この辺りの古老に聞いても間違いない。故に鉱山に付き物の廃土置き場があそこにあるのはおかしくない……筈なんじゃがな」

 だが、軍師殿はそこに何かおかしなものを見出した、か。

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■猫又

行動は猫寄りなのに、割と辛辣なツッコミ役だったりする猫又ちゃん。

説明
「堅城攻略戦」でタグを付けていきますので、今後シリーズの過去作に関してはタグにて辿って下さい。

中盤戦開幕です。
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コメント
>>OPAMさん そうなんですよね、ああいう主人公が埋没しない程度に生きた世界の中を駆け回らせて上げたいなぁと思いつつ、力不足を痛感する日々です。(野良)
たしかにゲームアーツのRPGは細かいところまで作り込まれていましたね。ゲームアーツ良いメーカーでした・・・(過去形なのが悲しい)(OPAM)
>>OPAMさん ありがとうございます、ゲームアーツのRPG好きだったので、町で生活してる人の台詞がイベント毎に変わるみたいなの好きなんですよw 主にはならないけど、ああいうノリがどこかに出てるのかもしれません。 式姫世界だと式姫も妖怪も人が「そういうモノが存在する」という観念が存在の根幹をなしてるので、人の描写は大事かなぁと思って描いてます。退屈になりがちな状況説明は毎度式姫の個性に助けられてますね、公式の4コマには本当ネタの源泉……(野良)
山での戦いの後の町や一般人の様子が書かれることで、式姫たちの戦いが与える影響や人々からも支持されていることが伝わってきて、いわゆる普通の人たちの暮らす場所と普通では無い存在が密接に繋がっている世界観が感じ取れていいですね。事務的な文章になってしまいそうな説明報告も猫又さんの仕草や言動で和みました。そして次の戦いに向けての、それぞれの陣営の動きと二人の軍師の秘めた何かも予想できないだけに期待しています。(OPAM)
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