大怪獣バトルウルトラサーガ 1・時を越える
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ウルトラマン

 

…そんな名前の巨人がいたらしい。

だが俺にはウルトラマンがいたかどうかなんてサッパリ分からない。

第一、知りたくもない…そんな都市伝説に首を突っ込んでも無駄だ。

……そのはずだったのに、俺は嫌でも知らなきゃならなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

大怪獣バトル ウルトラサーガ

 

 

 

 

 

 

 

ベンチに一人の男が座っている。

彼の名はレイト、ごく一般的な青年だ。

彼は一枚のカードを見つめていた。

 

「…古代怪獣ゴモラ…」

 

レイトは頭に浮かんだ言葉を呟いてみた。

 

「俺は俺の知らないことを知っている…訳分からないぜ。」

 

そう言ってレイトは、帰ろうと思いベンチから立つ。

その時、突然レイトを地震が襲った。

 

「!?」

 

空が急に暗くなり、怪獣が現れた。

 

「キュルルルルル!!」

 

「アレは…アントラー?」

 

アントラーと呼ばれる怪獣は、街を破壊し始める。

その時、もう一体の怪獣が空から現れた。

 

「次は…スペクターか。」

 

「ギャオオオオオオン!!」

 

スペクターはアントラーと戦いを始める。

 

「ギャオオオオオン!!」

 

「キュルルルルルル!!」

 

アントラーはスペクターを磁力で寄せ付けようとした。

スペクターは周りにあった鏡の中に逃げ込んだ。

 

「キュルルルルルルルル!?」

 

「そうか、スペクターは鏡の世界と現実世界を自由に往来できる能力を持っているんだ!」

 

戸惑うアントラーの様子を見て、スペクターは鏡の中から抜け出してパンチを喰らわせた。

 

「ギャオオオオオオオオン!!」

 

『ドガアッ!!』

 

「キュルルルルルルル!?」

 

「この勝負、楽しめそうだな…!!」

 

その時、突き飛ばされたアントラーがぶつかったビルが、レイトに向かって崩れ落ちてきた。

 

「う、うわああああ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイトは暗闇の支配する世界へと来ていた。

 

「…なんだ、死んだのか?」

 

「貴方に死んでもらっては困ります…」

 

レイトの前に青年が現れた。

 

「DASHの新米隊員トウマ・カイト、またの名を…」

 

「ウルトラマンマックス…そこまで覚えてもらって光栄です。」

 

「いや、俺自身は覚えてないんだが…」

 

カイトは縦長い機械をレイトに渡す。

 

「…これはなんだ?」

 

「バトルナイザー、これで貴方に時を救ってほしい。」

 

「時…?」

 

「貴方のいる世界は、元々はガイアの世界でした。

 ですがティガ、ダイナの世界やNPROJECTの世界などの、全ての世界との融合で、バランスが崩壊したんです。」

 

レイトはバトルナイザーを見ながらカイトに聞く。

 

「で、どんな時代を修復すればいいんだ?」

 

「全てのウルトラマンの時代に、何かしらのミスが生じています。

 早く直さないと、レイトさんの存在も、今の時代も消滅するかもしれません。」

 

「…ちょっとは分かった。」

 

カイトはレイトに複数のカードを渡した。

 

「それが貴方の行くべき時代のカードです。」

 

「…お前も来るのか?」

 

「俺は…」

 

カイトの体が消えかかっているのに気づくレイト。

 

「お前っ…!?」

 

「俺の存在も消えかかっている…俺の役割はここまでだ、あとは任せたぞ…」

 

「待て!俺は何者なんだ!?なぜお前を知っているんだ!?」

 

「旅をすれば…分かる」

 

そしてカイトは完全に消滅した。

 

「……行けばいいんだろう、時代を救いに…!」

 

レイトはカイトから渡されたカードを一枚、バトルナイザーでスキャンした。

 

『バトルナイザータイムロード!』

 

「うわっ!?」

 

レイトの体が光に包まれ消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ここは?」

 

レイトが立っていたのは昭和の街のような、懐かしい感じの場所。

 

「ここで何を修復すれば…?」

 

その時、レイトの前に黄色い怪獣が現れた。

 

「!?」

 

「お金ください。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・次回予告・

 

レイトが辿り着いたのはウルトラQの時代だった。

万城目淳という人物を尋ね、この時代のことを詳しく聞こうとするレイト。

その時、この時代には現れないはずのゴモラが出現した!

 

次回・ゴモラを倒せ!

 

 

説明
「大怪獣バトルでディケイドをやってみた」とでも解釈しておいてください。
いろいろと突っ込みどころがありますが大目に見てね^^;

感想を貰えればうれしいです。
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大怪獣バトル ウルトラマン 

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