北海道のカワハギはおかしいだろ
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説明
台風ランちゃんの接近で思い出した。昔読んだSFに 地球温暖化で海水温が上がってしまい、台風が消えずに 太平洋の縁を回り続けるという話があった。次から次へと新しい台風が生み出されるから、夏中はずっと台風に襲われることになるのだ。しかも温暖化で夏が長くなり1年の半分は夏になり登場人物がドタバタする物語だ。当時はそんな馬鹿な話があるもんか ただのコメディだと思っていたが、近年のように思いあたる節が 次々と出てくると SF作家というのは予言者だなと思ってしまう。台風のことは確か5年生で習った筈だが、復習してみよう。多くの台風(約60%の台風)は海水温が26.5℃以上で 日差しの強い北緯10度~20度の海上で生まれる。大量の水蒸気のせいで上昇気流が出来て下の気圧が下がるので 周囲の湿った空気を下から吸い込む。そしてコリオリの力で北半球では左回りに回転しはじめる。僕はその大量の水蒸気を眼にした事がある。8月にマニラへ行った時、飛行機で近ずくにつれ海上は海からの水蒸気で分厚い雲に覆われていたのに 島の上空だけがポッカリと晴れていたのだ。その時はリアル ラピュタだと思って感動した。その後 台風はコリオリの力で北半球だと北へ行き 偏西風と高気圧に翻弄されてフラフラしながら進む 北へ行くほど海水温は低くなっていくから威力はだんだん弱くなる。そして海水温20℃以下で衰弱し、上陸したりして消滅する。しかし海水温が高ければ勢力を保ったまま衰えない。たとえ日本周辺の海水温が高くなっても 新しく台風を作るほどの日差しは(緯度の関係上 )無いが、台風を維持するには充分なのだ。事実がSF小説に重なっているのが不気味だ。今の太平洋側の海水温は、北海道の室蘭22.5℃、青森27℃、岩手24℃、福島28℃、東京28.5℃、大阪28.5℃、高知28.5℃、鹿児島27.5℃、となっている。北海道を除き ほぼ台風が産まれるほどの高水温だ。これでは勢力が弱まるどころか強まる一方だろう。今のところは台風が太平洋を一周することは無さそうだが……… 北限が青森と言われていたカワハギが 2021年頃からちらほらと北海道で釣れるようになってきたらしい。知床でブリが釣れるようになりシイラも見つかっている。オホーツク海は北の鮭と南のシイラが一緒に泳ぐ海になっている。年々海水温が上がっている証拠だ。かなり危ないのかも知れない。流氷の海オホーツクはオールブルーだったのだ。サンジに教えなくっちゃ!
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