駐車場。

佐和子「あーっ、あたしのかわいいFTOが！　当て逃げかよ、どこのどいつだクソーッ！！」

サンドラ「佐和子さん」

佐和子「サンドラ？　なんであんたがここに？」

サンドラ「昼飯食おうとヴォルペに来たのさ。そんなことより、あたし犯人を見たよ」

佐和子「何だって！？」

サンドラ「2匹の豚が乗った違法改造のクソデカバニングだった。止めようとしたあたしも轢かれそうになったよ」

佐和子「なんと！　大丈夫だったのか？」

サンドラ「大丈夫、尻餅をついただけさ」

佐和子「そいつはよかったぜ！　（ドラレコを確認中）ホントだ。確かに違法改造のクソデカバニングだ」

サンドラ「それに運転していた方の豚は、酒でフラフラだった」

佐和子「違法改造に飲酒運転かよ！」

サンドラ「行くよ！　あたしは空から追うから、あんたは陸から頼む！」

佐和子「おう！」

一方、こちらは走行中のその違法改造クソデカバニング。

サンドラ警部の言葉通り、乗っているのは豚型セリアンスロゥピィの男二人である。

豚A「おいおい、これワシの車やで、もっと大事に運転しろややで！」

豚B「大事に運転してるよ。ただ酒のせいでちょっと運転が定まらないだけだい、ウィ〜ヒック！」

ウ〜〜ウゥ〜〜〜　ウ〜〜ウゥ〜〜〜

サイレンとともにミラーに映ったのは。

豚A「あ、あのパトカーはやで！」

豚B「さっきぶつけたFTOだ！　クソッ、追って来やがったんだ！　ウィ〜ヒック！」

佐和子「逃走車発見！」

サンドラ「こちら上空、こちらも捕捉！　佐和子さん、あんたは少し車間距離を取ってくれ！」

佐和子「えっ、何で？　…そうか、分かった！　頼んだぜ！」

豚A「おろ？　どないしたんやあのパトカー、急にスピードを落としやがったやで？」

豚B「追跡諦めたのかな？　ウィ〜ヒック！」

サンドラ「んなわけねえだろー！！」

バシュッ！

ヒューーーーン…。

豚A「なんやあの音はやで？」

豚B「何か空から迫ってくるような。ウィ〜ヒック！」

ドカーン！！

豚A、豚B「「うわあーっ！？（ウィ〜ヒック！）」」

豚B「な、なんでミサイルが降ってくるの！？　ウィ〜ヒック！」

豚A「そ、そんなんワシに聞くなやで！！」

ヒューン！　ヒューン！　ヒューン！

ドカーン！　ドカーン！　ドドドドッカーン！！！

豚B「うわあ、おやぶーん！！　ウィ〜ヒック！」

豚A「子分よやでー！！」

車内で抱き合う2匹の豚。

クソデカバニングは、サンドラ警部のミサイル攻撃で徹底的に破壊され、シャーシ部分以外全て無くなってしまった。

サンドラ「よし、このぐらいでいいだろう。佐和子さん、次はあんたの番だ！」

佐和子「おう！」

ウ〜〜ウゥ〜〜〜　ウ〜〜ウゥ〜〜〜

ウ〜〜ウゥ〜〜〜　ウ〜〜ウゥ〜〜〜

豚A「なんちゅう日ややで…。あ！　あのパトカー、また来やがったやで！」

豚B「ホントだ。ウィ〜ヒック！」

バァーン！

佐和子「おい、豚共！！」

豚A「うわ、派手な髪のおまわりややで！」

豚B「ホントだ。ウィ〜ヒック！」

佐和子「うるせえ！　てめぇら、よくもあたしのかわいいFTOに酷いことしてくれたなあ、あぁ！？」

ダーン！　ダーン！　ダーン！！

豚A、豚B「「うわあーっ！？！？（ウィ〜ヒック！）」」

佐和子「カタキだ思い知れー、ハーッハッハハー！！！」

ダーン！　ダーン！　ダーン！！

ダーン！　ダーン！　ダーン！！

豚A、豚B「「うわあーっ、お助けーーー！！！（ウィ〜ヒック！）」」

・・・・・・