相談
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部室のドアを開けたら先輩がお菓子を食べながらノートPCでゲームしてた。のんきな奴だ。

「先輩って悩みとかなさそうですね」

「いや、そうでもないよ」

 画面を見たままそう言った後、先輩は彼女と手をつなげないとか腕を組めない事を私に相談してきた。

 好きな人に彼女がいた事に内心はすごく動揺してたけれど、平静を装って、

 わざと危ないとこに行ったらどうかとか、やっぱり男の方からリードされたいなど、

 マンガやドラマで聞きかじった事などをを言いまくった。

 ひとしきり私の話を聞いた後で先輩が言う。

「まあ、画面から出てきてくれないと無理なんだけどね」

「……むしろ」

「え?」

「むしろ、お前が、二次元へ、消えろっ!」

 私は先輩の首根っこを掴んで顔面をモニターに押し付けてやった。

 

説明
日常系短編。ラブコメ 
以前同人で出した短編集の一部です。
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オリジナル 短編小説 短編 日常 ラブコメ 創作 掌編 

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