＊荷物の集配に関して：

まず、各都市に最低一箇所、集配所を作る。

そこであらかじめ決められた重量及び距離単位での配送料金を役人が徴収し、

差し出された手紙及び荷物（以下、荷）に、竹筒を七本貼り付ける。

このとき差出人に対し、出来るだけ正確な居住地（住所）を

七本すべての竹筒に小筆で書き込むよう指示する。

差出人が文字の書き方を知らない場合は、代わりに役人が代筆する。

七本の竹筒には、横に並べると「丸囲みに呉」の印になる割り印を押す。

これで荷物の預かり手続きは完了であり、差出人に対しては、

日付と割り印が押された七本のうちの一本の竹筒が戻ってくる。

これは万一荷物が何らかの事故にあった場合、遡及して追跡を行う際の証となるため、

絶対になくさぬよう差出人に命じておく。

＊七本の竹筒の用途：

一本目　本人引き換え用

二本目　発送元集配所保管用

三本目　集中配送局保管用（差出国）

四本目　集中配送局保管用（名宛国）

五本目　受け取り先集配所保管用

六本目　荷札兼受取人控え

七本目　配達証明依頼つき荷物の場合、差出人への報告用

＊配送時の経路（通常配達の場合）

例として、旧魏領秦州南安から、呉領揚州新都まで手紙を発送する場合：

南安の集配所にて荷物預かり。

預かり後三日以内に出発し、秦州州都の街亭に一旦回送

↓

荷が州都の街亭に到着後、集中配送局において三本目の竹筒を取り外し、

到着日時と出発日時を記入し、三年間外された竹筒を保管

（これより先の区間は、専門訓練を受けた国軍の配送部門の兵が担当

大荷物用の四頭立ての馬車を使用）

↓

三日以内に州都街亭を出発、揚州州都建業に到着

↓

建業に到着後、集中配送局において四本目の竹筒を取り外し、到着日時と出発日時を記入し、

三年間、竹筒を保管

↓

三日以内に建業を出発し、新都に到着（ここまで国軍兵が担当）

↓

新都の集配所に到着後、三日以内に各村あてに配達人が出発し、

村の長老に荷物を引き渡す。

↓

長老の署名を五本目の竹筒に記入させ、五本目の竹筒は新都の集配所にて三年間保管する。

通常配達の場合はこれにて配達作業終了。

七本目の竹筒は、配達証明依頼つき荷物に使用する。

この場合、荷物の受け取りは村の長老ではなく直接本人に引き渡させ、

本人直筆の署名を七本目の竹筒に記入させる。

この竹筒は最終的に秦州南安の差出人に返却される。

↓

今度は先ほどとは逆の経路をたどり、

新都→建業→街亭→南安と配送人（国軍兵）が記録を突き合せながら竹筒を配送し、

南安に到着後、南安の集配所から差出人を村から呼び出し、

「荷物が相手先に無事に到着した」旨の文書と一緒に竹筒を返却する。

これにてすべての発送作業は終了とする。

＊付帯制度（天の世界で言うオプションサービス）

速達：

州都は経由せず、直接南安から新都まで荷を直送。

かかる日数を十日ほど短縮できる。

通常料金の倍額。

早馬配送：

速達と同様、国軍兵が直接南安から新都まで荷を直送。

この間における経路はすべて早馬で移動。

通常料金の四倍。

特別送達：

孫呉国近衛兵士、もしくは将軍を起用。

皇帝の印が押された令状・免状・許可書および裁判関係書類などを発送するための制度であり、

かかる金額は通常料金の六倍。　将軍起用の場合は十倍。

料金には、下記の補償制度にかかる保証金を含んでいる。

配送担当将軍：

張文遠　　馬孟起　　公孫伯珪　

損害補償制度：

万が一、相手先から荷物が届かないといった苦情が寄せられた場合、

その苦情を証明する竹筒もしくは紙を集配所に提出するか、

もしくは差出人と受取人の双方が出向けば、決められた一定額の補償を受けられる制度。

通常配送料金の半額の手数料を発送時に上乗せして支払うことで適用可能。

例として、早馬配送と損害保険を同時に掛ける場合、合わせて三倍半の金額が必要となる。

＊配送料金

配送料金は、差し出し地と到着地との距離の差と、重量の区分とを比較した結果によって

決定される変動制とする。

なぜならば、洛陽から長安まで竹筒一巻を送るのと、

幽州の遼東から益州の建寧まで酒樽十本を送るのとでは、

天と地ほどの手間隙の差が存在するからである。

一刀「……眠い」

愛紗にどやされて昨日からぶっ続けで徹夜し、気がつけばもう辰の刻（午前六時）に迫ろうとしていた。

とにかく眠いので、作業はこれくらいにして、とりあえず筆をおき、

とっとと床につく事にした。

さぁ、寝るぞ寝るぞ。人間寝るときが一番幸せというものだ。

窓、施錠ヨシ！　扉、施錠ヨシ！

いざ、就寝！！

System Hongouをシャットダウンしています………

ZZZZZZZZZZZZZ………。

ZZZZZZZZ………。

ZZZZZ………。

一刀「うーー……厠（かわや）厠」

今、厠を求めて全力疾走している俺は、

洛陽の宮殿に住まう、決して一般的とは言い難い日本男児。

違うところを挙げるとすればきりがなく、、

周りの人たちから天の御遣いとか呼ばれていたり、孫呉の将軍であったりする所かナー

名前は北郷一刀。

そんな訳で、軍議の帰りに厠までやってきたのだ。

ふと見ると、東屋の長椅子に一人の若い男が座っていた。

一刀「ウホッ！　いい男……」

そう思っていると、突然その男は俺の見ている目の前で

ビキニのヒモパンを外し始めたのだ……！！

貂蝉「どぅふふ、ぐぅおしゅじんすぁむぁ、　や　ら　な　い　ｋ」

一刀「あんぎゃあああああああぁぁぁぁぁあああああああぁぁぁぁぁああああああ！！！！！！！！！！」

ガバッ！！！！

一刀「な…なんだ、夢か……」

バーーーーーーーーーーーーーーンンンンンン！！！！！！

華琳「一刀！！？　しっかりなさい！！」

秋蘭「何事だ、北郷殿！！？」

春蘭「どうしたあぁ北郷おぉ！！？」

秋蘭「まぁ…その何だ……」

華琳「ご愁傷様としか言いようがないわね……」

春蘭「まったくだ……」

一刀「あんな筋肉の魔物が夢の中に出てきて正気を保っていられるほうがおかしいってもんだ…

　　　ここ最近働きづめだったからな…恐らく疲れが溜まってるんだと思う」

華琳「ごめんなさい…少々働かせすぎてしまったようね」

一刀「いや、構わないさ。　自分で言ったことでもあるしね。　立案書は…」

秋蘭「ふむ、こちらですな」

あぁ、そういえば昨日、あんまり眠かったから、机の上に置きっぱなしにしてたんだっけ。

すっかり忘れていた。

秋蘭「これは……！！」

華琳「……手紙に札を貼って、経由地ごとに記録を保管する、か……

　　　さすがあの雪蓮が見込んだだけあるわね……

　　　……もしあなたが魏にいたら今頃は……いいえ、何でもないわ」

秋蘭「華琳様……」

一刀「華琳、お前……」

華琳「いいのよ。　今の話は聞かなかったことになさい、いいわね」

春蘭「？？？　どういうことだ秋蘭？？」

秋蘭「姉者は気にしなくともよいことだ」

春蘭「むぅぅ……」

ワーワーワー

ギャーギャーギャー

春蘭「ん？　何だ？？」

華琳「何かしら……外が騒がしいわね……？」

鈴々『お兄ちゃんと一緒にご飯食べるのは鈴々の役目なのだ！！

　　　ネジネジ春巻きはすっこんでるのだ！！』

季衣『言ったなぁ〜！！　兄ちゃんとは一昨日、ラーメン一緒に食べる約束をしたんだもんねー』

小蓮『ぶーー！！　シャオだって、一刀と一緒にお出かけしたいのにぃ〜！』

朱里『はわ、はわわわ……雛里ちゃん、こうなったら私たちは先回りするのです！！』

猪々子『アーニキー！　どこいったんだー？？』

斗詩『文ちゃぁーん、叫んだってご主人さまは来ないよぉー、曹操さんと一緒にいるんだからぁ…』

美羽『兄上（あにうえ）ぇ〜〜、どこにおるんじゃ〜　いるならいるで返事してたもれぇ〜』

一刀「あ…あいつら……」

華琳「……仲の良いことね、　か　ず　と　？？」

しまった！！

華琳を怒らせると後が怖い！！

貂蝉『ぐぅおおおおしゅじんすぅあむぁあああああ、あたしと一緒にイイことしましょ♪』

「！！！！！！！！」

華琳「春蘭・秋蘭！！」

春蘭・秋蘭「はっ！！」

華琳「一刀を抱えて逃げるわよ！！」

春蘭・秋蘭「御意ッッ！！」

一刀「なぬぅ！！？　どおおぉぉぉわああああぁぁぁぁぁーーーーーーー！！！！！」

貂蝉「むああぁぁぁぁちぬあああぁぁぁすぅわあああぁぁぁぁいいいいい！！！」

四人「待てるかあああああぁぁぁぁ！！！！！」

もう嫌！！

お助けください！　神様、仏様、文台様！！！