大阪万博に向けて タクシー不足を補うために ライドシェアが検討されている。僕には政治家がライドシェアという横文字を使い 煙に巻こうとしているように思える。なぜなら、日本には 昔から白タクというもぐりのタクシーがあるからだ。白タクは以前から問題視されており、無資格でお金を貰って人を乗せるのは法律違反なのだ。個人でおこなった白タク営業は1年以下の懲役、150万円以下の罰則がある。ヒッチハイクのように無料なら送迎扱いとなるので問題はないが、 ライドシェアをボランティアでする人はいない筈だ。だからタクシー業界からの反発も大きい。これは当然だと思う。彼等はただお金を払って許可を貰うのではなく テクニックの他に学科も視力や聴力も 普通免許の基準より難しい二種免許に受かって やっと運転手の資格を手に入れたのだ。それを簡単に素人に客を取られたのでは腹が立つのは当たり前だ。他にもライドシェアは事故が起きたときや いろいろなトラブルも想定できる。しかし 僕はその前に 見知らぬ他人と車に乗り合わせるならば、法律や損得勘定ではなく 互いに他人を信用できるかが問題となる気がするのだ。時にはプロのドライバーでさえ命の危険があるタクシーだから 人を性善説に基づいて安易に信用すると 恐ろしい未来が待っていそうで心配だ。騙し騙され笑い話で済むくらいなら良いが、運転手が悪の場合は だんだんと人気のない山中に連れて行かれて…きゃー。乗客が悪の場合はいきなり後ろから包丁で刺されて…ぎゃー。もう家にカギを掛けずに外出できる時代は とっくに終わっているのだ。悪意をもった人間は いつも善人を狙っている。 完全自動運転はやっぱり間にあわないのかなぁ。 |