筑波山登頂
説明
結論としては、目的の紅葉はまだあまり色づいていなかった。
細道から白っぽい鳥居をくぐり、ヒノキやブナが生い茂る山道へ。ハァハァと息を吐くたびに、冷たく澄んだ空気が肺に入ってくる。
コレがキツイんだけれども、何か気持ち良くもあったんだ。
途中の別れ道、上級者向けの『白雲橋コース』か初心者向けの『迎え場コース』か。
「初めてだから無理はしない」と決めていたので迎え場コースへ。
ただ、それでもキツイはキツイんですな。石段の段差と大きな木の根があることで、不規則に登りながら足を動かす事になるもんだから、徐々に腿やふくらはぎが張ってきて、膝も笑ってくる。
それでも1時間くらいで迎え場コースが終わり、ゴールのつつじが丘駅に。
筑波山は女体山と男体山の2つの頂上があるので、ケーブルカーに乗って、まずは女体山頂上付近まで。
振り返ればこのケーブルカーと、スタート地点の筑波山神社付近が一番紅葉が見れたな。
ただケーブルカーは、下を眺めてると何だか怖くなってきたので、しばらく天井を見上げてやり過ごしていた・・・。

女体山頂上からの絶景を眺めた後、御幸ヶ原(みゆきがはら)まで歩いて、そこから男体山頂上へ向かう。
比較すると男体山の方が険しかった。
頂上寸前なんて足だけじゃ上に登れず、岩に手をかけながら這うようにして登った。
山登りというかボルタリングというか、ロッククライミングというか、家の外壁に張り付いているアマガエルの様相というか。
それでも頂上到達の達成感というものは、やはり得も言われぬものがありましたな。
初めてで登れるか不安だったが、何とか筑波山登頂をやり遂げた。

ただ、本当の地獄はそこからでね・・・。地獄というか、自業自得というか。
御幸ヶ原に戻ったあと、ケーブルカーで下山するか、御幸ヶ原コースを歩いて下りるかの選択があって、「下りなら楽にイケるかな?」と後者を選択。

死ぬかと思った。下山といえど、御幸ヶ原コースは迎え場コース以上に段差や山道が険しく、痛んでいた膝がボチボチ限界でマトモに歩けなく、一つの段差を下りるのもやっとの状態に。
その苦痛が、1時間半ぐらい続いた・・・。

結局見切り発車で判断したせいで、下山の方が時間がかかったという。
「初めてだから無理はしない」って迎え場コースの時は思ってたのに。
バカだね、本当にバカだね。

(身をもって学んだこと 1位:下山を決してナメてはいけない)

途中すれ違った女性達が仲間うちで「私ツキイチで登ってるんだ♪」と笑顔で話していた。
確かに数日経った今、膝の痛みがまだ残れど、また登りたいなって思う自分がいる。

遅まきながら、山の魅力に気づいてしまったのかもしれないな。

ただ、今度行く時は下山にはケーブルカーを頼ろう。
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