英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜 |
<聖魔の魔人姫> メサイア・シリオス
ヨルムンガンド戦役後、時折ヴァイス達の要請に応じてクロスベル皇女としての務めを果たしつつ、リィンの補佐としても奔走した。後にリィンの妻にして使徒の一人になり、リィンとの間に生まれた子供達はメンフィルやクロスベル、そしてメサイアのかつての故郷でもあるメルキアの優秀な将軍に就任したり、聖女や聖人と称えられる程の徳の高い聖職者になった者達もいたという。また、父親であるヴァイスの才能を受け継いでいた事や遥か昔のメルキアの部隊長の一人として当時のヴァイス達と共に戦争に参加した経験もあった事でメサイアの”将”としての才能も開花し、ゼムリア側のメンフィル領軍を纏め上げるベアトリースの副官としてベアトリースと共にリィンを支えた。優しい人柄は周囲の人々や部下からも慕われたという…………
<情愛の睡魔女王> ベルフェゴール
ヨルムンガンド戦役後も変わらずリィンの使い魔という立場に甘んじてそれぞれ忙しく働くリィン達と違い、その存在通り怠惰に過ごすがリィン達が助力を求めた時は全く嫌がる事なく助力した。後にリィンの妻の一人になり、子宝にも恵まれるが、リィンとベルフェゴールの子供達の誰もが異性を惹きつける美女や美男になった事から、父親であるリィンのようにならない為に他の母達がしっかり教育を施し、その甲斐もあり、リィンとベルフェゴールの子供達は皆、異性の自分に向けられる気持ちに機敏な人物になったという。また、ベルフェゴール自身も周囲の男性を惹きつける妖艶な女性であったが、主にして夫であるリィンとリィンの子供達以外には肌を触れる事すら許さなかったという。時折気に入った女性の恋を叶わさせた事から、ベルフェゴールに恩がある女性達は睡魔であるベルフェゴールを”恋の天使”として呼び、慕っていたという…………
<慈悲の戦女神> アイドス・セイルーン
ヨルムンガンド戦役後も変わらずリィン達を見守り、助力を求められた時は女神としての力を存分に振るった。後にリィンに神格位を与えて神格者となったリィンと結ばれ、リィンの妻の一人になる。子宝にも恵まれ、二人の子供達は一人立ちする際は両親の希望によってゼムリア大陸で活動してそれぞれ幸せな一生を遂げたという。
そしてリィン達と共にかつて自分が目指した争いのない世界に導く旅では、かつての経験を反省したアイドスはかつて争いを嫌い、力を振るう事を躊躇っていた時とは違い、問題の解決や争いを止める為にリィン達と共に女神である自身の絶大な力を躊躇う事なく振るったという。まるで女神のような美しい容姿をしていながらも戦いを終えた後は敵であった者達にも慈悲を与えた事から、『慈悲の戦女神』の異名で呼ばれる事となり、後にリィンと共に双界でも伝説の存在へとなった。また、姉神である『正義の大女神アストライア』との絆も不滅で、リィン達と共に双界を争いのない平穏な世界へと導いた後は時折生まれ変わり、セリカの使徒にして妻となったサティアやサティアの主にして夫であり、かつての自分の因縁の相手でもあったセリカとの親交を深めたという…………
<灰と慈悲の神兵> ユリーシャ
ヨルムンガンド戦役後はリィンの身辺警護を務めつつ、時折リィンの使者としてゼムリア全土を飛び回る事もあった。天使であり、”灰色の騎士”にして”灰の剣聖”であるリィンの使者として広く名を知られるようになったことからいつしか”灰の神兵”と呼ばれるようになったユリーシャは、異名で呼ばれる度に誇りと幸福に満ちた表情を浮かべていたという。後にリィンの妻にして使徒の一人になり、双界で活動するようになったリィンを永遠に傍で支えていくこととなる。子宝にも恵まれたが、子供達は幸いな事に母親のポンコツな部分は受け継がれなかったという…………
<灰の学翼> レジーニア
ヨルムンガンド戦役後もゼムリアの様々な知識を学び、後に様々な方面の研究者として有名になった。レジーニアの知識を求めた国々はレジーニアを勧誘したが、レジーニアはどれ程の好条件を出されても決して首を縦に振る事はなく、主にして愛する夫であるリィンの為にのみ、その豊富な知識を活用した。様々な研究を行い、自らの知識を更に高めていたレジーニアだったが、レジーニアにとって最も興味深い研究はリィンと自分の間に生まれた子供達の育成であったという……
<灰の勇翼> ベアトリース
ヨルムンガンド戦役後はエレボニア総督であるリィンの親衛隊長としてリィンの護衛の任につき、クロイツェン州統括領主就任後はシュバルツァー家の親衛隊長として部下達と共にリィンを含めたシュバルツァー家の身内の護衛の任に就き、後にリィンがゼムリア側のメンフィル領全土を纏める長官に就任した際はゼムリア側のメンフィル領軍を纏める大将軍に就任する。厳しい人柄は部下から畏れられたが、同時に戦士の誇りを解く姿や無益な戦いを望まず、戦いに意義を求めるその姿は部下たちにとっての誇りでもあり、その気高さと一人で十の敵すら蹴散らす勇猛さに憧れる部下たちも多かったという。主であるリィンの命令以外には余程の事が無い限り従わず、リィンの為に常に戦いの中心に身を置いて幾多の戦いで活躍するその姿にファーミシルスを重ねた者達も少なくないという。そして双界に平穏が訪れると時折リィンと作った子供達を育てながら、リィン達やユミルの人々を守るために生き続けた。リィン達と共にユミルに隠遁した事から双界の活躍で様々な異名は失われたが、新たにこう呼ばれるようになる……“ユミルの守り手”と。
<灰の守護霊姫> アンリエット
ヨルムンガンド戦役後も変わらずリィンの守護霊として、常にリィンの傍でリィンを護り続けたが、ある時ある事情でレジーニアが旧共和国の首都の名門高等学校であるアラミス高等学校に留学する話が持ち上がるとレジーニアのように”学生の年齢としての容姿”でも十分通じるアンリエットにも留学の話が持ち上がった。生前では経験できなかった学生生活には興味を抱いていたアンリエットだったが、リィンの守護霊としての務めの方が大切と判断して留学の話を断ろうとしたが、リィンの薦めによってレジーニアと共にアラミス高等学院に留学する事を決めた。
アラミス高等学院の留学時に裏解決屋であるヴァンの所でアルバイトをしている級友と友人になり、旧共和国領で起こった様々な事件の解決にヴァンやその仲間達と共に挑んだ級友を助ける為にレジーニアと共に助力した事もあったという。後にリィンの妻の一人になり、多くのリィンの妻達と共にリィンを永遠に支えていくこととなる。
死霊であるアンリエットは生者であるエリゼ達のように子を妊娠・出産する事はできなかったが、アンリエット自身はリィンの守護霊という死霊としての在り方とリィンの妻としてもリィンに大切にされ、愛されている事に満足し、エリゼ達の子供達も母の一人としてエリゼ達と共に可愛がり、大切にしながら育てた。
一方リィンと結婚した多くの妻達の中で唯一子を孕み、産む事ができないアンリエットを気の毒に感じていたエリゼ達はウィルに死霊でも子を妊娠し、出産できる義体の開発を依頼し、依頼を請けたウィルは数年の時をかけて義体の開発に成功する。
そしてウィルが開発した義体に憑依したアンリエットはリィンと愛し合い、待望のリィンとの子供を妊娠、出産した。その後も多くの子宝に恵まれたアンリエットは器用に死霊と義体への憑依を使い分けながら優しき母として子供達を愛し、大切にしながら育て上げた。なお、後にこの事を知ったアンリエットの親友であり、アンリエットと同じ理性のある死霊でもあるリタもウィルに義体を開発してもらい、待望のセリカの子供を妊娠、出産し、アンリエットのように死霊と義体への憑依を器用に使い分けながら子供達を育て上げたという。また、二人の子供達もそれぞれ親友同士になったり夫婦になったりした事から、母子揃って仲が良かったという………………
<灰の賢翼> ルシエル
ヨルムンガンド戦役後はエレボニア総督であるリィンの親衛隊副長兼参謀としてリィンの護衛の任につき、クロイツェン州統括領主就任後はシュバルツァー家の親衛隊副長兼参謀として部下達と共にリィンを含めたシュバルツァー家の身内の護衛の任に就き、後にリィンがゼムリア側のメンフィル領全土を纏める長官に就任した際はゼムリア側のメンフィル領軍の総参謀に就任する。優れた軍略の才を持つ彼女を求める国々もあったが、ルシエルは永遠にリィンのためにしかそれを用いようとはしなかった。
子供達も皆、母のように優れた軍略の才の持ち主になったが、崇拝にも近いリィンへの絶対忠誠を誓うルシエルの教育によってその優れた軍略が振るわれるのは全てリィンとシュバルツァー家のためだったという。
なお、後に二度と再会する事は無いと思われたルシエルにとっての元上司である”とある力天使”もルシエルのように、ディル=リフィーナからゼムリアへと異世界移動させられてとある人間の使い魔として契約しており、ルシエルと再会をしてルシエルのリィンに対する強い忠誠心を知った”とある力天使”はルシエルの変わり様に困惑していたという………
<双界の剣聖> リィン・シュバルツァー
ヨルムンガンド戦役後エレボニア総督に就任し、内戦とヨルムンガンド戦役で荒れ果てたエレボニアをパントの補佐や多くの仲間達の協力によって立て直した。軍務に加えて不慣れな政治は最初はパント任せであったが、パントの指導の元1年後には政治家として一人前になり、更にその2年後にはパントの補佐も必要なくなったという。
内戦を終結させたエレボニアの英雄にしてヨルムンガンド戦役ではエレボニアを敗戦させ、衰退させたエレボニアの最大の仇でもあるリィンだったが、ヨルムンガンド戦役にエレボニアを存続させる為に辛い想いを抱えながらメンフィル側としてエレボニアと戦ったその真意や心情、そして総督府を置かれていながらメンフィルからの干渉が弱い理由はエレボニア総督を務めているメンフィルのリィンへの気遣いという理由を情報局やメンフィルの諜報関係者、斑鳩による情報操作によって正しくエレボニアの人々に伝えられた為、リィンを恨むエレボニアの人々は少なかったという。
そしてエレボニアの保護期間が終了し、エレボニア総督の任から解放されたリィンはオリヴァルト王子やユーゲント国王、四大名門やラインフォルトグループ前会長であるグエンの資産によってリベールで開発された”アルセイユ四番艦”にして本来の歴史のカレイジャスの後継艦である”カレイジャスU”を内戦とヨルムンガンド戦役を終結させ、エレボニアを存続させた報償としてエレボニア王家から送られた。リィンを乗せてヘイムダルから去るカレイジャスUはエレボニアの多くの人々の感謝の声と共に見送られたという。
クロイツェン州統括領主就任後は、多くの仲間達と協力してクロイツェン州の発展に注力し、クロイツェン州をかつてのクロイツェン州の数倍以上の国力と戦力を保有する領土へと繁栄させた。後にその功績によってゼムリア側のメンフィルの領土を纏め上げる長官を任せられ、更にレボリューションが下賜される。
クロイツェン州統括領主就任から1年後、アイドスの神格者になり、アイドスや二十数人もの自分の使徒にして婚約者達との婚礼の式を挙げた。州都の大聖堂でアーライナとイーリュンのそれぞれの聖女達と七耀教会の教皇が取り仕切る結婚式は後の歴史に語られる程大規模なものであったが、リィン達にとっては二次会代わりにユミルで身内やユミルの人々に祝ってもらい、そのまま宴会になった結婚式の方が気楽でよかったという。マーズテリア教を筆頭とした光陣営と様々な勢力と連合を組んだメンフィルによる大規模な宗教戦争には参加しなかったが、様々な物資を本国に送って後方支援しつつ、ゼムリア側で何らかの問題が発生しても多くの仲間達と協力して早期の解決へと導いた。
神格者となった事で永遠の寿命を得たリィンは人間の仲間達との死別を幾度も経験するが、仲間達との絆は子孫へと繋がり、仲間達の子孫もリィンの仲間達として協力し続けたという。そして人間の仲間達がそれぞれ寿命や病気等で全員亡くなると、爵位等を跡継ぎの子供達に譲った後アイドスの神格者として双界を争いのない世界へと導く為にアイドスや多くの使徒であり、妻でもある女性達や仲間達の子孫達と共にエレボニアとメンフィル、それぞれから譲ってもらった二艦のアルセイユの姉妹艦を運用して双界を旅をして周り、様々な立場からそれぞれの国が抱えている問題を解決に導いたり争いの元となった元凶や侵略者を討つために仲間達や妻達、相棒であるヴァリマールと共に自ら戦場に介入して八葉の剣や騎神の力を惜しみなく振るった。
修行の末”理”に至り、”観の眼”の極みである”天元眼”の能力を持つリィンはまるで未来を視ているかのように問題の解決や戦場での勝利を導き、初対面の人々の考えも見抜いたという。
そして数百年の後、双界は永き争いのない平穏に包まれた。双界が平穏に包まれるとリィンは時折武術指導者として双界の要望のある国々を訪問しつつ、故郷であるユミルで開いた八葉一刀流の道場で師範として門下生達を鍛え上げた。双界で振るった八葉一刀流の名はディル=リフィーナでも知れ渡った事から、八葉一刀流の剣士になる為にゼムリアだけでなくディル=リフィーナから世界を渡って八葉一刀流の教えを求める者達も存在したという。
リィンには多くの妻にして使徒達がいるが、誰一人蔑ろにする事なく等しく大切に愛し続けたが、リィンにとっての大切な”妹”でもあるエリゼとエリス、セレーネへの溺愛は永遠に変わらなかったという。また、悠久の時が過ぎようとも妻であり使徒でもあるエリゼ達への愛も永遠で、数年ごとに妻達の数人は必ず妊娠・出産し、産まれた子供達を等しく大切に育て上げた。
双界を争いのない平穏な世界へと導いた彼は”生ける伝説”として種族・世代・性別それら全ての垣根なく語り継がれていった。誰もが古い友のように親しげにその名を口にする
『双界の剣聖』リィン・シュバルツァーと――――――
これでエピローグも全て出し終えましたので、次に更新する時は更新していない作品の再開になります。肝心の更新再開作品はヴァン達の活躍を本格的に書きたいと思っているので恐らくではありますが黎篇である黎の陽だまり〜だと思います。なお、シルフェニアの18禁版の方も2話更新していますので、興味がある方はシルフェニアの18禁版の方も読んで見て下さい。後余談ですが18禁版で更新したリィン×???の閲覧数が先に更新した2話を更新したその日に追い越しました(汗)原作を考えたらありえないカップリングなのにそんなに閲覧する人が多いという事は、やはり???の原作キャラとしての人気のお陰なのでしょうかね?(冷や汗)
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エピローグ(主人公陣営) |
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