?77 動き始めた刻 |
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「わかりました 同行します」 父親「ありがとう」 こうなったら、少しでも彼女の演劇を見せてあげたい その気持ちを察したかのように父親が呟いた 父親「こんなことなら、もっと早く認めてあげればよかった」 「まだ手遅れではないですよ」 夫人「そうよあなた」 運転手「土日は神奈川から都心までは混みあいますね」 目の前に並べられたブロックのような車垣。 渋滞にのまれてしまっては、ひたすら解消を待つしかなかった 結局、俺達が劇場に駆けつけた頃には、彼女の舞台は終わっていた それでも滑り込みで入れたのは、あらかじめ貰っていたチケットがあったから 恐る恐る館内にご両親を連れて入る 丁度暗い館内の静寂を破るように 緞帳が開いて、キャストの方々が彼女を中心に観客にあいさつした 司会者「まずは主演、新人女優賞をゲットした 御堂深雪ちゃんに拍手を」 周りの歓声と拍手が彼女を包む、当の本人は恥ずかし気に周囲を見ながら 司会者に引っ張られる感じで前に出る 「演劇はじめて半年もたたずに主演から表彰の流れ、凄いよねぇ 深雪「あ、ありがとうございます」 司会者「今年も子役上がりからモデル上がりのみんなが狙ってたのよ、新人賞 やはり実力あっての賞 忖度はないってこれでわかったぜ!」 周りで笑いが起こる 深雪「以前から舞台に興味はあったんです でも、一歩踏み出すのに 凄く勇気がいりました」 司会者「踏み出して正解だよ ダンスも歌も、みんなが評価してるもん 今はどこも配信メインな中、劇場を埋めちゃうんだよ すごいって」 深雪「ありがとうございます」 司会者「じゃぁ、この偉業を一番伝えたい人って誰?やっぱ彼氏?」 「そ、そんな人いないです」 司会者「じゃぁ誰?」 「それは…」 (続く) +++ イラスト2枚はしんどいんですが、これがないと文章力を補完できないんですよね うぐぅ 作品において 商用目的での転載、加工 AI学習などへのすべての電子処理を禁止します Reproducing all or any part of the contents is prohibited. |
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コメント | ||
>ふかやんさま もちろんあなたには感謝してもしきれないくらいですが、ここはやはり…(みらくる☆) >mokiti1976-2010さま もう大体予想されてましたね 皆さん外れ無し。でしたw(みらくる☆) 誰の名を出したとしても、俺は彼女の意思を尊重するつもりだ…。(ふかやん) さあ、深雪さんは誰の名を告げるのでしょう?(mokiti1976-2010) |
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