寒さの峠は越している筈だ。峠という漢字は日本人の創作らしい。ライダーは峠が好きだ。そうやって連想していると、むかしの記憶がよみがえってくる。ずっと以前にバイク仲間の友人と話が食い違ったまま放置していた三国峠の疑念だ。それで、調べてみたら 神奈川県に三国峠が別地点に二ヶ所有ることを初めて知った。そしてどちらの峠も山梨県に接しているから、僕らは混乱していたのだ。友人は山中湖に近い三国峠の話をしていたのに、僕は奥多摩湖に近い三国峠の話をしていた訳だ。当時は 適当にあいずちを打ちながらも話が食い違うので 心の中では疑問符が渦巻いていた。やっと長年のモヤモヤが晴れて光明が射してきた感じだ。みくにとうげ(さんごくとうげも含む) で調べると全国に三国峠として8ヵ所あり、三郡峠と書く地名も加えると合計9ヵ所もある事がわかった。たぶん誰もがそんなに有るとは知らずに話をしていたと思う。基本的には3つの地区が 接していたり見渡せる峠が三国峠と名付けられたようだから、地域別に調べると だぶってややこしい作業になった。しかし 無職ジジィの暇潰しにはもってこいだった。そして 日本中の三国峠を探していて、僕はあることに気が付いた。僕は漠然と三国峠が一番多い地名だと考えていたのだが、日本で一番多い地名の峠は他にあったのだ。それは名前のない ただの大峠と書いてある峠だった。他にも大坂、仏、地蔵という地名が目についた。この大峠と書く地名の読み方は数通りあるけれど 僕の数え間違い(隣の県と重複している可能性も有る)でなければ、大峠は北海道から九州までに43ヵ所もあったのだ。小峠は8ヵ所だ。ただの名もなき「峠」という地名も3ヵ所存在した。アハハハハ なんてシンプルなんだろう。愉快だ。(wikipedia日本の峠一覧 参照) |