もののけは小豆を
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説明
暑さ寒さも彼岸までというが、まだもう少し 辛抱が必要になるみたいだ。春分の日と秋分の日は昭和23年に祭日を制定したときに最初の9日に含まれている休日の重鎮だ。仏教で重要なお彼岸に小豆で包まれた餅を供える意味は、小豆には邪気を祓い 病を除けると言われているからだそうだ。この餡ころ餅は鎌倉時代から「かいもち」と呼ばれて 徒然草にもでてくる。地方によって呼び方は様々だが江戸時代初期は母多餅と呼ばれて別名がはぎだったのが、江戸時代末期になると春は牡丹 秋は萩から、春分の日は ぼた餅で秋分の日は おはぎと呼び分けるようになったらしい。 小豆はご先祖様を悪霊などから護るために供えるものだから、小豆以外のもちは意味が無いと思うし、生きている僕らが食べても邪気祓いや病魔除けにはならないようだ。どうやら先祖の霊に供えた後、捨てるのがもったいないから食べているだけのようだ。仏教を信仰しない僕にはお彼岸も小豆もちも関係ない訳なのだ。さて、有名な妖怪の 小豆洗いは どうなってるのか悩んだのだが、妖怪はすべてのものに神は宿るという神道に由来し、仏教由来の霊とは別物らしい。だからもののけは小豆を避けたり怖れたりはしないわけなのだ。そんなわけで神棚にぼた餅をお供えしても、全く意味はない。むしろ 夢の中で八百万の神々にお叱りを受けるかも知れない。
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