ようこそ、二次へ  五話
[全4ページ]
-1ページ-

前回までのおおまかすぎるあらすじ。

なんか2次元の世界に来てもうた・・・

初めは東方の世界に、今度は恋姫の世界へとやってきた

現実世界に帰るためには虹色のモノに触れなければいけないらしいので探すことに

そして本郷軍に助けられた俺は虹色のモノを見つける事が出来るのだろうか・・・?

 

では、本編どうぞ!

-2ページ-

五話 恋姫無双 〜北郷軍B〜

 

「おーい、起きてるー?」

声が聞こえる。

「ん・・・うう」

寝床から這い出て伸びをする。

「はーい、なんですかー」

俺は目を擦りながら戸を開く。

「おはよう、サク。朝食、食べに行こうか」

「おはようございます。朝食ですか?」

「うん、まだ城内の間取り分からないと思って・・・。だから一緒に、ね」

「ありがとうございます。では、お言葉に甘えて」

すぐに着替えを済ませ、部屋の外に出る。

そして二人で食事の場所へと歩き出した。

 

歩いく事5分、やっと着いた。

城の広さに改めて驚きながら、北郷さんと朝食をとる。

「サク、今日はどうするんだい?」

「むぐ。今日は町に行って七色の物の情報を集めたいと思います」

「そうか、じゃあこれ昼食のお金ね。治安がいいから大丈夫だと思うけど、気をつけてね」

「本当何から何まですいません・・・ありがとうございます」

「いいって、いいって。困った時はお互いさまなんだから」

俺は残りの朝食を一気に口に放り込む。

「もご・・・でふぁ、失礼しまう」

そして、席を立って城門へと向かった。

 

城門へ向かう途中の渡り廊下、前方から大きな影が歩いてきた。

「おはようです。貂蝉さん」

近くで見ると本当にでけぇなぁ・・・。あと筋肉すごいし。

「あらー、サクちゃんじゃないの。どこか行くのかしら」

「昨日言った、七色の物の情報を集めに町まで」

「ふふっ、あなたも大変ねぇ」

「笑い事じゃないっすよ・・・。まぁ、この世界の人たちに会えて嬉しかったですけどね」

「それは、あたしにも会えて嬉しかったことかしらん♪」

パチッ(この場合はむしろバチン)と貂蝉がウィンクをしてきた。

・・・ゾクッ。お、悪寒が・・・。

「そういえば、貂蝉さんもこの世界の人じゃないんですよね・・・」

「そうよ。私はこの世界からしたら異質な存在。でも、あなたはさらに異質な存在。

あなたが来たことでこの物語も新たな方向へ向かうかもしれないわね」

「・・・未来が変わるのって大丈夫なんですか?」

「ふふっ♪なるようにしかならないわ。そんなに心配しなくても大丈夫よ。

後、七色の物の情報は手に入り次第教えるわね。じゃあね、チュ♪」

貂蝉は投げキッスをすると、城へと入っていった。

 

「・・・俺、とって食われたりしないよね?」

そんな事を呟きながら、俺は城を後にした。

 

-3ページ-

「ありがとうございましたー」

店から出ると、お天道様はもう真上にあった。

朝から色々聞いて回ってるけど

「全然情報あつまらないなぁー」

七色の物・・・見つかるんだろうか・・・。

ぐぎゅるるるるるるるぅぅぅぅぅ

「あぁ、お腹減ったな・・・。お昼代も貰ってるし、なんか食べるか」

近くに食べ物を売っている場所がないか辺りを見回してみる。

「んー、ないなぁ。でも、どうせ食べるならおいしいお店がいいよな・・・」

いいお店がないか北郷さんに聞いとくんだったなぁ。

そんな事を考えていると声が聞こえてきた。

 

「ちびっこ!そろそろお昼にするのだ!!」

「ちびって言うな!そっちこそちびっこだろ!!」

「なんだとーー!」

ん、この声は・・・。

俺は声の主たちを探す。

「あ、いた。おーーーーい」

二人に向かって手を振る。

それに気づいて二人ともこっちを目指してくる。

 

「やぁ、張飛ちゃん。許緒ちゃん」

俺は二人の名前を呼ぶ。

「えーと、お兄ちゃんはたしか・・・」

「サクだよ」

「そうなのだ!で、サクはこんなところでどうしたのだ?」

「七色の物の情報を集めてたんだよ」

「?」「?」

二人とも首を傾げて顔を見合わせている。

そういえば、昨日の夜集まったとき、

二人とも眠そうにしてたから話はちゃんと聞いてなかったのか・・・。

「まぁ、気にしないで。張飛ちゃん、許緒ちゃん」

「鈴々でいいのだ」

「季衣でいいよ」

「・・・二人とも俺が真名で呼んでもいいの?」

「別にいいのだ、お兄ちゃんの友達だっていうし」

「僕も全然かまわないよ」

「ありがとう。えと、鈴々、季衣。ここら辺でおいしい店知らない?

今から昼食を食べようと思ってて」

「ちょうどいいのだ。鈴々達も丁度お昼にしようと思っていたとこだから

一緒に行くのだ!」

「え、いいの」

「うん、全然いいよー」

 

俺は二人に案内されて、おいしそうな匂いがたちこめる店へとやってきた。

「さぁ、たべるぞぉー」

「ちびっこには負けないのだ!」

「こっちこそ!」

席に着くと二人は、どんどん料理を頼んでいく。

そういやこの子達って大食漢だったなぁ。

「季衣、この店のおススメの料理はあるかな?」

「えっとねー。ここの料理は全部おいしいけど、おススメは回鍋肉(ホイコウロウ)かな」

「じゃ、それを食べようかな。すいませーん回鍋肉ひとつお願いします!」

 

数分後。

卓に収まりきらない位の量の料理が運ばれてきた。

「・・・すげっ」

見ているだけでお腹いっぱいになりそうな量だよ・・・。

「いっただっきまーす」

「いっただっきまーすなのだ」

「いただきます」

俺は回鍋肉を口に運ぶ。

「・・・うまい!」

俺はどんどんと口に運んでいく。

 

「はぐっ!んぐっ・・・もぐもぐ」

「むっ。はふはふ・・・」

二人は絶えず手を動かしている。

いい食べっぷりだなぁ。

俺が回鍋肉を食べ終わる頃には、卓たくさんにあった料理のほとんどがなくなっていた。

二人の小さな体のどこに入ってるんだろうか・・・?

「すいませーん。これのおかわりくださーい」

「これのおかわりもなのだ!」

「えっ!?まだ食べるの!!?」

「まだまだ、いけるのだ!」

「こんなんじゃ全然足りないよう」

恐るべし、鈴々と季衣。

 

結局二人はその後も食べ続けて、お店のメニュー2巡はしていたんじゃないだろうか。

うぅ、見てただけだけど胸やけが・・・。

 

-4ページ-

鈴々・季衣と別れて、日が暮れるまで聞き込みをしたが収穫はなく

俺は足取り重く城へと戻っていった・・・。

 

「おーい!サクー!どうだったー?」

夕食を貰いに、朝食をとった場所に向かう途中

北郷さんが後ろから声を掛けてきた。

「全然だめでした・・・」

「そっか・・・大丈夫さ、諦めずに頑張れば見つかるよ!」

「そう・・・ですよね」

肩を落とす俺に本郷さんは

「華琳に聞いてみたらどうかな?かなり博学だから何か知恵を貸してくれるかも」

「なるほど!明日聞いてみます!!」

 

その後、今日の鈴々と季衣の事などを話しながら北郷さんと夕食をとった。

 

 

五話 恋姫無双 〜北郷軍B〜 終わり

説明
ようこそ、二次へ 五話です。
今回から恋姫の世界で情報収集に出かけます。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
1165 1083 7
タグ
恋姫無双

suica.西瓜さんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com