もうすぐ梅雨入りだ。食中毒の季節がやってくる。多くの食中毒菌は75℃で1分以上の加熱で殺菌できると厚生労働省はいっている。だが 100度で煮ても死なない菌がいる。僕はこれらを勝手にバイ菌の三大魔王と呼んでいる。大魔王ボツリヌスは地球上至る所で活動しており、毒は自然界最強で フグのテトロドトキシンやトリカブトなどは足元にも及ばないほど強い毒性を持つ。嫌気性で真空パックや缶詰の中が大好きだから油断ができない。缶詰、ビン詰めやハム、ソーセージに注意が必要だという。 次は悪魔らしい名前の魔王セレウス。こいつは好気性だが乾燥にも強いから 埃のなかでもどこにでも棲息している、腸の中にも悪玉菌として存在する。食材ではチャーハン、オムライスなどのご飯物やパスタ類に潜んでいることが多いそうだ。 三番目は魔王ウエルシュだ。嫌気性の菌で こいつも自然界のどこにでもいるやっかいな菌だ。僕らの大腸の中で悪玉菌と呼ばれている悪魔だ。煮込み料理がお好きなようで、カレーやシチューを作った後は急速に冷蔵しないと安心できないという。味見をしようと指を突っ込んだら悪魔に侵入されたと思って良いだろう。 まあ三大魔王といえども増殖する前に冷蔵 冷凍すれば活動を抑える事ができるが、加熱に弱いが4℃の冷蔵でも平気なリステリアという菌もあるから 菌が心配の方は、作り置きしないほうが良さそうだ。そして心配性の方はスーパーの惣菜など買わずに自分で調理をして、100℃までしか温度の上がらない煮物などは作らずに 高温調理の炒め物や焼き物をしたほうが安心だろう。揚げ物も高温調理だが 唐揚げだから安心というわけにはいかない。唐揚げ等は油は高温でも 素材自体が衣に保護されているので それほど素材の温度は上がらないようなのだ。時間をかけて揚げてもせいぜい80℃位にしかならないという。アイスクリームの天ぷらがあるくらいなんだから納得する。もし揚げ物にするなら素揚げが良いのかも知れない。あなたが殺意を抱く相手をもてなすのなら、ボツリヌスソーセージとセレウスパスタにウエルシュカレーをかけた豪華な死の三大魔王メニューはいかがでしょうか? 冷めないうちに召し上がれ (作りたてでも生きた耐熱菌がいっばい)ヒヒヒヒヒ あれっ そう言えば妻の料理を食べると下痢をするなぁ もしや…… |