危険生物〇ま
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説明
いよいよ僕たちは市街地にいても日本最強の野性動物クマに注意しなければならなくなってきた。僕は外出できないから まだ良いが、じきに自由な行動が制限される時代がやって来そうだ。巨人から身を守るため 高い防壁で街を囲ったように、未来はクマが侵入しないように 街を囲う頑強な防壁が必要になるのかも知れない。クマは垂直登坂が出来るから 大きなネズミ返しのようなオーバーハングになっていないと効果が無さそうだ。だから 城の石垣や まして木の塀程度では少しも侵入防止になりそうもない。壁の上端に高圧電流を流すのは効果的かも知れないが 停電するとジェラシックパークのようになり、クマどころかサルまでもが市街地に溢れる恐れがある。日本の法律でも世界的なルールでも野性動物の殺生は はばかられているし、殺して良いのは正当防衛のときだけのようだから 実に厄介だ。他人には秘密にしているが 外出しない僕でも 家庭内最強の危険生物と出合うことがある。 恐ろしくていつもビクビクしている。ついうっかり扱いを誤ると 僕がひどく傷付けられる事になってしまい 心の傷の修復に数日間も費やすことがある。正当防衛さえも通用しないその凶悪な危険生物の名前は ツマという。
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