未来の深海で生活
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説明
未来の世界を勝手に妄想することは楽しい。地球は世界的に年々熱くなっていく。平年はという言葉は死語になりそうな勢いだ。近い将来は熱帯より暑い沸帯なんてできるかも知れない。地上で生活ができる場所は限られてしまいそうだ。貧乏人は地上の住みかを追われて行き、地下街か海中で生活をせざるを得なくなるだろう。地下人は日光に当たらず北欧人のような見た目になるだけだが、海棲人は見た目が変化してゆくことが想像できる。そうは言っても魚人になるわけにはいかずに、肺で呼吸して手を使うことは絶対条件だから、せいぜい見た目はカワウソに近づいてゆく程度だと思う。科学が発達すれば 水中で長い時間を過ごせて、水圧をものともしない体が手に入るかも知れない。深海は安定しているから平和だ。地球温暖化も寒冷化も台風も地震も山火事も関係が無い。(まれに海底火山の噴火はある)赤道直下の海も南極の海も深海の水温は同じ−3℃らしい。逆に温度差が無いから楽かも知れない。低温と言ってもたったの−3℃である。防寒具があれば 地球で生きてゆけるのだ。アザラシやクジラのように、皮下脂肪をたっぷり蓄えたら裸でも泳げるようになるかも知れない。マッコウクジラの全身の筋肉には、ミオグロビンというタンパク質が多くふくまれていて、 このタンパク質が血液中のヘモグロビンから受け取った酸素をたくわえておくことができるそうだ。 水面で取りこんだ酸素をたくわえて、体のすみずみに行き渡らせることで、長い間息つぎしないでもぐりつづけられるようになる。問題は水圧だ。 水中の圧力は、10メートル深くなるごとに1気圧ずつ増加する。 水深100メートルなら およそ10気圧の圧力がかかるが、クジラが水深1000メートル以上を潜ることができるのは、「奇網」という血管網の仕組みだとわかっている。 カナダ・ブリティッシュコロンビア大学の研究が2022年9月22日の科学雑誌『Science』に掲載されている。 奇網として知られる広範な血管構造が、水中に潜るクジラやイルカにおいて、水中を泳ぐときに生じる血圧の変動から脳を守る助けをすることが新たな研究により示されている。今回の結果は、クジラ類においてこれまで知られていなかった奇網の役割を明かにしており、泳ぎ方が異なる他の水棲脊椎動物には奇網が存在しないことを説明するものである。五千万年以上前に、現在のクジラ類の祖先である陸棲クジラ類は陸上生活を捨てて海洋に居を戻した。この革命的な移行には、水中で生活することに伴う特有の課題を生き抜くために、陸棲哺乳類の形態と生理学的条件における劇的な変化が必要となった。水中環境に伴う課題で最も大きいものの一つは、深海で外的・内的に経験される高い水圧に耐えると共に、酸素化された血液を安定して脳に供給することである。クジラ類は水中では呼吸を止めているが、力強い尾びれの運動によって水中でその大きな体を前進させることで、尾びれを動かすたびに上下する動脈・静脈血圧の変動(拍動性)のために、脳への血液供給が妨げられることになる。しかし、尾びれの運動によって生じる拍動性の上昇により引き起こされ得るダメージから脳を守るために、クジラ類がどのように適応したのかはほとんど理解されていない。そこでMargo Lillieらは、奇網がこの働きに関与しているかどうかを調べた。多くの陸棲動物の比較的単純な血管構造とは違って、クジラ類の胸部、髄腔内部、および頭蓋部には大きな血管構造が存在しており、その機能はいまだ不明である。Lillieらは、クジラ類11種の奇網の形態に基づいて奇網の血行動態モデルを作製したところ、奇網の大きな動脈の働きが、頭蓋と脊柱管における小さな血管外領域の働きと相まって、繊細な脳内血管構造を血圧の変動から保護する可能性があることが分かった。この「パルス転送」メカニズムにより、血圧変動そのものを弱めることなく、脳内の血圧を一定に維持することができるのがわかったのだ。人類も この奇網システムを取り入れることが出来れば、深海で自由に行動できるのだ。宇宙へなどいく必要は無くなる。という海棲人のいる未来の妄想でした。
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