偏西風にのって
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説明
偏西風は、地球の中緯度(フェレル循環内35〜65度)の高度10Kmを西から東の極向きに最大速度360Km/hで吹いているそうだ。(速い偏西風はジェット気流とよばれる)対して赤道付近の23度26分の南北回帰線(ハドレー循環)内は常に偏西風とは逆向きの貿易風(南国の東から西に吹く風)が吹いている。これは単純に考えれば、地上から見た場合は 赤道付近で暖められた空気は 軽くなる(低気圧)ので 地球の自転に引っ張られて同調していき 東風になる。そして中位度付近の上空で空気は冷やされて重く(高気圧)なり、地球の自転する力から解放されると 風が反対の西から吹いてくるように感じる。地球の自転に大気が逆らっているのだ。もっと極に近くの大気はより冷たく重くなるから地球にくっついたようになり自転のせいで東からの風が吹いているように感じるというわけだ。貿易風は冷えるとすぐに高度を下げて風が弱くなってしまうから 上下動が激しく、地球表面の帆船には使えても 空に浮かぶ飛行船には使えないようだ。それで帆船の時代は いつも南国に吹いている北東風を貿易に便利な貿易風と呼ぶようになったそうだ。偏西風は一部がジェットエンジンみたいだからジェット気流という。(これはウソ)例えば中位度で 空を飛んで地球を一周するなら、JALのように気流を利用して 羽田からアラスカ西側のベーリング海に面する辺りから北米大陸、グリーンランドなどを経て欧州へ向かい、ロンドンを経由してトルコや中央アジア、中国を通り日本に戻ってくるのが風に押されてスムースらしい。北極点を中心にして見ると、反時計回りの東向きに偏西風に押されて地球を一周するのが都合良いわけだ。ただ この偏西風は大きく蛇行しているから、注意した方が良さそうだ。 北回帰線の23度26分はちょうど台湾を通っている。だから いつも貿易風のもとで産まれたフィリピン台風ベイビーは台湾を過ぎたあたりから偏西風で向きをねじ曲げられているのだ。貿易風は暑さでパワーアップするみたいだから、暑いといつまでも水蒸気を補充されて上昇気流が消えない。そして偏西風は気まぐれに蛇行しているから、たまたま通過するコースの偏西風が弱いと すごく北よりでも台風は貿易風時代の習慣で西へ向かい日本へやってくるんだ。今年は偏西風が北方に蛇行しているらしいから 今後も台風は東北や北海道を直撃するかも知れない。もしかするとロシアまで行くかもね。
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