惑星探査機は蜘蛛型がいいかも
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説明
台風7号のアンピルは風が強いみたいだ。風の地球最速記録は1999年にオクラホマ・シティを襲った竜巻で、時速約486Km(秒速135メートル)もあった。強風の吹き荒れる惑星はいろいろとあるが、地球のように 太陽系内で地面と大気がある惑星に限定すると限られるようだ。 金星は秒速112mの風が吹いているらしい。火星は秒速27mの穏やか?な風が吹いているが、まれに大竜巻(高さが地球の10倍もあり幅は50倍もあるそうだ)が発生するらしい。 面白いのは 土星の衛生タイタンでメタンの風が秒速121mで吹いているという。そこにはメタンの川が流れ、砂丘が広がっているらしい。いつの日か それらの星にも探査機が降り立ち調査をするのだろうが、そのときは120mの風が普通に吹く中を行動することになるのだろう。台風の時は火星より弱い瞬間風速20mで大騒ぎしているのだから、強風にあおられると生半可な探査機では飛ばされてしまいそうだ。だが強風に耐えることばかり考えるのではなく、風を利用できないかと考えると面白いかもしれない。そこで動物達を見習ってみた。風を利用して飛ぶ動物は大勢いる。だが強風の中でも自由に歩ける必要もある。風を利用しつつ自在に歩き回れる動物がないかと探していると、また蜘蛛に行き着いてしまった。同じ場所で卵から孵ったクモの子たちは、ずっとそこにいたのでは食っていけない。たくさんの子グモのお腹を満たす大量の餌はそんなにないのだ。だから子グモたちは、互いに風を利用して散りじりになっていく。腹の先の「糸いぼ」から糸を出すと、糸が風に吹かれて飛んでいく。その糸にくっついたまま、糸といっしょに風にのって飛翔するのだ。風まかせの飛翔ではあるが、風のエネルギーを見事に利用した移動法だ。ちなみに、この“糸風船移動術”のおかげで、クモは「地球上で一番空高く飛ぶ」動物ということになっているらしい。この移動方法はエネルギーを使わないから探査機に最適だと思う。そして蜘蛛型なら8本足でどんな角度の傾斜地でも風に飛ばされずに歩き回れるのだ。飛行で長距離を移動して、歩いてサンプルを採取するのだ。もちろん風まかせだから目的地へ行くことは出来ないが 探査機だからその心配はいらないだろう。
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