究極の逆走対策に「トゲトゲ装置」なるものがある。これは英語圏で「トラフィック・スパイク」などと呼ばれている 路上埋め込み型の装置で、一方通行を無視するクルマを阻止するために海外では既に使われている。これは 逆走車が走ろうとすると タイヤにトゲが刺さりパンクさせ 走行不能にするが、正しい方向から車が来ると 装置は踏まれて元に戻るという仕組みになっている。 高速道路での逆走対策に関する有識者委員会では、2015年12月の第1回目会議からすでにトゲトゲは議論されているようだが、日本ではいまだに実用化されていない。 反対される理由は、トゲトゲはあくまで路地で効果が発揮できるものであって、高速道路に導入すると交通量が多い為 すぐに壊れてメンテナンスが困難だと予測されるかららしい。実際 海外の路地で設置されているトゲトゲを見ると、踏まれすぎて地面にめり込んだまま戻らなくなったトゲや、根元からちぎれて消失したトゲ跡も よく見られるそうだ。高速道路だと さらにダメージが早々に蓄積してしまうと予測しているみたいだ。そして もっと懸念されているのが、道路のせいで車両が壊れたとか、止められた車両に別の車両が追突するといった事例で、賠償責任はどうしたら良いのかという事だ。こうした背景があるため、日本の道路行政では 車線上に走行を阻害する構造物を置くことには以前から消極的らしい。しかし いつまでも待ってはいられないところまで来ている。僕は近いうちにトゲトゲ君がお目見えすると思っている。 |