餅をついて 月見団子を作るうさぎ
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説明
十五夜は旧暦で計算するので、2024年の「中秋の名月」は9月17日(火)になるのだそうだ。ちなみに来年の中秋の名月は10月6日(月)になるらしい。毎月 旧暦の15日の夜は 「十五夜」といって、 旧暦の秋は7?9月だから、その秋の真ん中の8月15日が「中秋」と呼ばれる。この日に昇る月が一年でもっとも美しく見えるということから「中秋の名月」と呼ばれるようになったそうだ。月に「餅をついている兎」が見えると言うが、インドから伝わった月のうさぎの伝説が日本風にアレンジされて伝わってきたからだと言われている。今昔物語の童話にもなった話がこれだ。『猿と狐と兎が、空腹で倒れている老人のために食べ物を探しにいき、猿は柿を、狐は魚をとってきたが、兎は頑張っても食べ物を持ってくることができなかった。心優しい兎は火の中に飛び込み 自らの命を老人に捧げた。この老人は神様だったので 兎のおこないに心を動かされて うさぎがあこがれていた月の世界に住まわせた。』 … 感動的な話だがうさぎの餅つきはどこにも出てこない。JAXA宇宙科学研究所の方が、主に日本の書物を手がかりに 月のうさぎが餅をつくようになった時期などを考察している。古くは飛鳥時代から月のうさぎが描かれているが、室町時代以前では 壺のような容器を使っているか、座っているだけの構図が主流らしい。しかし江戸時代になると一変し、はっきり杵と臼を使っている図が書物に現れるようになったそうだ。つまり うさぎは江戸時代から餅をつくようになったのだ。 ここからは僕の想像だが、「うさぎがついた餅」と宣伝して 月見団子を売り出したのが始まりではないだろうか? 江戸時代の商人なら、団子屋の販売戦略として そのくらいの宣伝はしそうだ。 『お月見には 月のうさぎがついた〇〇屋の月見団子が最高』『元祖 □□家のうさぎ団子でお月見を!』『本家△△屋のお月見餅』 こうして江戸時代になると 全国にうさぎの餅つきが広がっていったのだ。これは嘘だけど、きっと流行りの陰には商売があるはずだ。
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