ヤマ暮らしノススメ
説明
 転生転移モノ作品の活躍めざましい昨今、スローライフモノも散見されまするですな。時流に敏いあなたなら、いつトラックに轢かれたり転移陣で召喚された先でスローライフすることになるとも限りませぬ。さればでござる、きっとスローライフ体験の有無は、その難易度緩和に貢献する事でしょう!・・・てなことで スローライフ体験のススメ

 嘉村礒多先生の生家を活用された帰郷庵さまでは 羽釜や囲炉裏、五右衛門風呂と言った今日では稀有な環境での調理や入浴を体験できるそうですん https://kamura-isota.jp/

 老婆心ながら忠告も少々;裸火を扱う機会も減り火起こしの難しさも経験することは大切と思いますが、薪の状態や質次第では火の粉が飛ぶ可能性があり、化繊の薄い服では火の粉の触れた部分に穴が生じる事が有りますので、難燃素材などの丈夫な衣服でのご参加をお勧め致します、他にNG素材としては起毛地(とか古く毛羽立ち始めた状態の衣服)で、これは着火すると火が一瞬で服全体に広がり火達磨になる事故が毎年起きています。長髪も遊ばせず、しっかり編みこんだり結ったりして、まとめておきませう。台所を含む着衣着火事故では死者は毎年百人ほど出てるそうです、 詳しくはhttps://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_055/assets/consumer_safety_cms205_211117_01.pdf  現地ガイドの方もお忙しいでしょうし どこまで教えてくれるのかも判りませんので この場を借りて こまごました豆知識をば 少々
理科でも教わりまするが、燃焼の三要素は燃焼物、酸素、温度です。竈やストーブといった燃焼器具は、酸素を供給する機能として、燃焼ガスの比重の差による換気能力を用います(加熱されたガスを「束ねて」上昇しようとする働きをより顕著にすることで吸引効果を生じさせる装置を煙突といいます。排気するだけではなく あれは 吸気もさせる装置としての側面もあるのです)。なので、薪などの燃焼材の配置は空気の動きを害しない配置が重要です。火の勢いが弱いときや種火を燃焼材に延焼させる際には「火吹き竹」が古くよりもちいられました。細い穴より 気圧差 で噴き出す気流は 穴で絞られることで加速され、指向性を生じさせて新鮮な空気を届けたい所に送り易くしています、ベンチュリ効果とかベルヌーイの定理の名を知らずとも生活の知恵はそれを活用されていたのです。 吹き出し口だけでなく、火吹き竹への吸気も生活の知恵が秘められていて、図のように僅かに隙間を空けて用いるのが実は正しいのだそうで。 ヒョットコの お面 よろしく窄めて角度設け 螺旋状に吹き込むと、ここでもベンチュリ効果によって生じた負圧が周囲の空気を取り込み風量を増大して吸気され、角度設けた螺旋状の流れが蓋となり圧力の維持を促し、吹き込む息の量を節約できるのだそうで(燃焼を助けるために必要な空気量はごく微量)、風量増大だけでなく呼気よりも酸素量の多い雰囲気を送れる側面も帯びている事でしょう。 まぁ転移先が風魔法をローコストで使える世界ならそれを活用するのも手ですし、電気の使える環境ならヘアドライヤーで送風すれば、火おこしも楽に行えまするが。あくまで過酷な環境での予行演習、ということで使いづらい道具・火吹き竹に挑戦してみるのも一興かと。

 後は、まぁあまりいないかとは思いますが、もしもスローライフ異世界生活モノを執筆しようという方にも、参考になるのかも知れませんですな しらんけど
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