再会 5
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「おねぇちゃん・・・

やっと 

 

やっと・・・・。」ぎゅ・・・

 

「エビゥ 私の

エビゥ・・・。」

 

「ずっと!

あやまりたかった!

 

わたしのせいでっ!!

わたしが弱かったから!!!」

 

「ちがう・・・ちがうよエビゥ・・・。

{せい}は わたしのほう。

 

わたしが不甲斐ないせいで、

わたしがしっかりしていれば・・・

 

アイツに捕まることも

いいえ、

窮屈な国だったけど

追い出されるようなことにならなければ

 

・・・もしかしたら

 

んむっ?」

 

「・・・

 

ずっと こうしたかった・・・。」

 

「私もだ。

ちゃんと感じる

 

エビゥの唇も 吐息も。」

 

「ゲハッ!!

ウゴッ  ハハッ・・・

感動の再会ってやつか?

 

いいねぇ 涙が一滴こぼれたぜ。」

 

「・・・。

 

積もる話はある

が、

コイツをどうするか

 だな?エビゥ。」

 

「ゲフッ 

あぁそうか そうかよ お前

 

もうテクじゃ なくなったか。

 

あ ってことは!! 

アソコ元に戻ってよかったなぁ!!

クソ親父に台無しにされて

随分しんどい思いしてたしなぁ。

 

けど 妹ちゃんと違って

特殊訓練してねぇからよお前は

アンヨだけじゃ足りなかったろ?

 

どう?今夜あたり

エビゥと一緒にちちくり合わね ゴシャァ!!

 

  おぶっ!ナイスパンチ。」

 

「一応聞いておくっ!

なぜこんな気の遠くなるようなマネをっ!?」

 

「さぁ?」

 

「さぁ!!?

こんな長期間の企てを

さぁ?の一言で済ますのかっ!?

 

私たちの悪夢をっ!!

さぁ?なんかで済まされてたまるかぁっ!!

 

どこからがお前の企みで

どこまでが主の命令だっ!?

 

それによって

何を成し遂げようとしているんだっ!?

 

私たちが地獄を味わうことで

お前たちは何を得るんだっ!?」

 

「知らねぇよ。」

 

「サダムっ!!貴様ぁっ!!」

 

「俺らの親分たちって

最終的には何考えてんだか わかんねぇじゃん?

 

それに ファラオの時の記憶戻ったの

生態転移の直前だったし。」

 

「なに?

じゃ それまでは?

 

ネクロンティールとして

新たな生を受けた後については?

 

そもそも

なぜお前はネクロンティールに?

 

スラーネッシュ神はもちろん

ケイオス自体

まだ影も形もなかった。

なのにどうして?」

 

「それお前らこそだ。

なんでク:タンの力を使えた?

あの世界には存在しない連中だぞ?」

 

「それは・・・。」

 

「ボクたちにも分からないのだ。」

 

「そういうことだよ。

カミサマって呼ばれる連中にはな

時間だの次元だのはカンケーねぇのさ。

 

奴らはレべちな存在であり

同時に単なるエネルギーや現象でもある。

 

緻密な策謀のもと行動してるのかと思わせて

その実 ただの生存本能だったり

もちろんその逆もな。」

 

「・・・。」

 

「さぁ どうするぅ?

いままでの恨み晴らすなら絶好のチャンスだぜ? 

 

叩きのめすか? 

あの痛そうな注射針突き立ててみるか?

ああ そっか

地獄の焦らし責 って手もあるなぁ。」

 

「スラねぇねの舎弟になったおじたんに拷問じゃ 

そんなのご褒美じゃん。

 

それより なんかあったときは助けてよ。

{コワイの}とかが来たときとか

それでチャラにしたげるのだ。」

 

「あれ?随分気前いいねぇ?

いいの このまま帰しちゃって?」

 

「2回目の人生でお姉ちゃん助けてくれたみたいだし、 

わたしからは もう復讐したりしない。

 

じぃじのフリしてボクに

 

よろしくやってく気なら

他のカミサマにもプレゼント用意した方がいいって

 

あれ おっちゃんだよね?」

 

「正直コーン神については保証できかねたがよ。

んじゃ そっちの気分が変わる前にトンズラこくぜ。

 

メキメキメキッ・・・

 

っつああっ!!体じゅうイッテェ!!!」

 

「サダム。」

 

「ん?」

 

「ネクロンティールの頃のお前と

ファラオだった頃のお前

どっちが今のお前だ?」

 

「・・・

わるいな ファラオ寄りだ。」

 

「そうか。」

 

「・・・本気ではあったんだ。

記憶が戻るまでは・・・。」

 

「サダム・・・。」

 

「もっかい チャンスがあるなら

今度は

ちゃんと二人とも大事にするぜ?」

 

「おっちゃん

殺し合いやった後のセリフじゃねぇのだ。

しかも負けた後だよ?

 

それにおっちゃん 

散々ボクたちのこと いじめたのに

今さら大事にってのは無理があるのだ。」

 

「ハッハッ! ま そうだな。

脈無し確定か。」

 

「それはおねえちゃんの返答しだい。」

 

「エビゥ・・・でも。」

 

「もちろんボクは おねえちゃんのこと大好き。

でも 邪魔にはなりたくない。」

 

「エビゥ・・・。」

 

「今度こそ 自由に生きるんだ。

おねえちゃんも

自分に嘘はつかないで。」

 

「・・・ありがとう。

これが 本当に適切な言葉なのか

分からないけど 

ありがとう・・・。

 

サダム。」

 

「んー?」

 

「返答は

まだ出来ない

 

 

その時は 

 

両方 私のモノにする!!」

 

「ほう。」

 

「私は今も エビゥを愛してる

心から・・・っ!!

 

だから

 

どっちか

なんて 選ばない!!

 

どっちも だ!!

 

これこそが 自由だ。

 

そうだな エビゥ?」

 

「大正解だよっ!おねえちゃん!!」

 

「そうかい

 

じゃぁ お返事待ってるぜ。」 

 

ズウォム・・・・ ズズズズズ・・・・

 

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ネクロン ケイオス ウォーハンマー 

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