人を轢いたあと 6
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説明
レベル5の完全自動運転車は全ての領域においてシステムが自動運転を行い、実現すればドライバーによる運転操作が不要となる。そのために センサー類やAI等自動運転技術のさらなる進化が必要で、クルマの周囲の状況を把握するために重要な高精度3D地図の整備、また既存の車両との混走時の交通ルールの検討、さらには事故の際の責任について等、解決するべき課題が まだたくさん残っており、実現するには相当な時間がかかると考えられている。米国と中国はレベル4の自動運転車を見切り発車させているが、日本やドイツ、フランスはレベル3の車を販売しているだけで その先はまだだ。Association for Computing Machinery=略称ACM(「技術政策コミッティー」コンピューターサイエンス分野で世界最大の国際学会。コンピューターに関わる教育者、研究者、専門家が意見と交換し、リソースを共有し、課題に対処する場として運営されている。IT分野のノーベル賞と称される「チューリング賞」の主催団体でもある。)という権威ある学会が、自動運転車に懸念を示す「テックブリーフ=技術短信」を発表した。ACMによれば、テックブリーフは特定の技術がもたらす影響について 科学的根拠に基づく視点を提供するもの。今回の問題意識を代表著者のラリー・メドスカーは、「自動運転車は実験データにも技術にも欠陥があるため、充分な情報に基づく規制がもたらされず、安全性が実証された自動運転車の普及可能性が阻害されている」と説明している。自動運転技術そのものを否定しているわけではないが、完全自動運転の実現には疑問符を付けている。現実に完全自動運転の実験車やロボタクシーによる重大事故が続発しており、ACMは「事故をいつになったら減らせるのかを語るのは時期尚早である」と厳しい。人間のドライバーの注意力なしに完全自動運転車が安全に運行するという点について、ACMの見解は『完全自動運転は現時点で不可能だし、今後も実現しないかもしれない』という。ただしこれには限定された環境で自動運転ができ、かつ緊急時には人間が運転する「レベル3はありえても、人間が運転に関与しないレベル4〜5は無理」ということのようだ。米国と中国は大丈夫なんだろうか?
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